グローバル・レベルの関数の実行

グローバル・レベルの関数を使用すると、最上位のレポート・レベルでレポート・データセットに要素を追加できます。

最上位レベル・データとして、次のタイプの要素を追加できます。

  • 集計関数に基づく要素
  • 式に基づく要素
  • PL/SQL文に基づく要素(Oracle Databaseデータソースの場合)

グローバル・レベルの関数を正しく順序付けしてください。グローバル・レベルの関数は、順に実行されます。

計算された要素に対して整数のデータ型を選択し、式が小数を返す場合、データは切り捨てられません。「グローバル・レベル関数」オブジェクトを次に示します。集計関数に基づく要素を追加するには、オブジェクトの「ここに集計関数をドロップ」領域に要素をドラッグします。式またはPL/SQLに基づく要素を追加するには、「メニュー」をクリックし、該当するアクションを選択します。

グローバル・レベルの集計関数の追加

選択した要素に基づいてグローバル・レベルの集計関数を追加できます。

使用可能な関数は次のとおりです。

  • 件数

  • Average

  • First

  • Last

  • Maximum

  • Minimum

  • Summary

  1. データ要素をデータセットから「グローバル・レベル関数」オブジェクトの「ここに集計関数をドロップ」領域にドラッグ・アンド・ドロップします。

    たとえば、次のイメージではSalary要素に基づくグローバル・レベル集計関数を作成しています。

  2. マウスのボタンを放すと、データ・モデル・エディタによって、集計要素にデフォルト名が割り当てられます。また、デフォルト関数として、「件数」が割り当てられます。

    次の図では、新しいグローバル・レベルの要素CS_1の関数を「件数」から「平均」に変更しています。

  3. 新しい要素名の左側にある関数アイコンをクリックして、リストから関数を選択します。
  4. デフォルト名を変更するには、要素名の右側のアクション・アイコンをクリックし、「プロパティ」をクリックして「プロパティの編集」ダイアログを開きます。

グループ・レベルまたはグローバル・レベルの要素の式による追加

グループ・レベルまたはグローバル・レベルの集計関数を式により追加できます。

  1. グループ・レベル要素を追加する場合は、「グループ」オブジェクトの「メニュー」をクリックし、「式による要素の追加」を選択します。
  2. 「式による要素の追加」ダイアログ内のフィールドおよび演算子に入力します。
  3. 「表示名」フィールドで、ビジネス・ユーザーにわかりやすい名前を入力します。
  4. オプション:データ型を選択します。
  5. 送り矢印を使用して、式に必要なデータ要素を「使用可能」ボックスから「式」ボックスに移動します。
  6. 演算子をクリックして、その演算子を「式」ボックスに挿入するか、関数リストから選択します。
  7. 式を検証するには、「式の検証」 をクリックします。

PL/SQLによるグローバル・レベルの要素の追加

このPL/SQL関数は、VARCHARデータ型を返す必要があります。

  1. 「プロパティ」ページで、PL/SQLパッケージをデータ・モデルのプロパティの「Oracle DBデフォルト・パッケージ」として指定します。
  2. 「グローバル・レベル関数」オブジェクトの「メニュー」をクリックし、「PL/SQLによる要素の追加」をクリックします。
  3. 「PL/SQLによる要素の追加」ダイアログに、次のフィールドを入力します:
    • 名前 - 要素のわかりやすい名前を入力します。
    • 表示名 - 表示名を入力します。これがレポート・デザイン・ツールに示されます。ビジネス・ユーザーにわかりやすい名前を入力します。
    • データ型 - 「文字列」を選択します。
  4. 「使用可能」ボックスからPL/SQLパッケージを選択し、送りボタンをクリックしてその関数を「グループ・フィルタ」ボックスに移動します。