リポジトリのテストおよび絞込みのためのnqcmdの使用

リポジトリが完全になったら、このリポジトリに対してサンプル問合せを実行して、これが正しく作成されているかどうかテストできます。

検出された問題をすべて修正して再度テストします。満足のいく結果が得られるまでこのプロセスを繰り返します。

Oracle BIサーバー・ユーティリティnqcmdを使用して、リポジトリに対してテスト問合せを実行できます。このユーティリティは、Oracle BIサーバーのODBC DSNを使用して接続します。nqcmdを使用するには、Oracle BIサーバーが稼働中である必要があります。

nqcmdユーティリティは、WindowsシステムとLinuxシステムで使用できます。

このユーティリティは、健全性のテスト用です。大きな負荷がかかるテストには、「アンサー」または別のクライアントを使用してください。数千行の問合せはnqcmdでは動作しません。

nqcmdを使用して他のODBCデータ・ソースに対して問合せを実行することは可能ですが、この項では、このユーティリティを使用してOracle BIサーバーに問合せを行う方法のみを説明します。

ヒント:

Windowsでは、管理ツールで使用できるデータ・ソース(ODBC)で、使用可能なローカルODBCデータ・ソース名を表示できます。システムDSNタブには、使用可能なDSN、たとえばAnalyticsWeb_coreapplicationsのリストが表示されます。

SQL文を含むテキスト・ファイルをユーティリティに渡すことができます(スクリプト・モード)。または、コマンドラインにSQLを入力できます(対話モード)。問合せは、問合せで使用されているオブジェクト名が完全修飾名でない場合、デフォルトのサブジェクト・エリアに対して実行されます。

「nqcmdコマンドライン引数」を参照してください。

  1. Windowsでは、次の場所からnqcmdを起動します。

    BI_DOMAIN/bitools/bin

  2. nqcmdで、次のような使用する引数オプションを入力します。
    nqcmd -dmy_dsn -umy_username [-pmy_password] -ssql_input_file -omy_result_file
    

nqcmdコマンドライン引数

表を確認して、nqcmdの有効なコマンドライン引数について学習してください。

nqcmdをスクリプト・モードではなく対話モードで実行した場合、つまりSQL入力ファイルを渡さない場合、データ・ソース名およびユーザー資格証明を入力した後で、nqcmdによってオプションのメニューが表示されます。多くのオプションが表示されますが、Oracle BIサーバーに対しては、Q、TおよびCのみを使用します。

コマンドラインに問合せを入力するには、Qを使用します。問合せは1行に入力する必要があります。また、デリミタとしてセミコロンは使用できません。[Enter]を押すとSQLがOracle BIサーバーに送信されます。

プレゼンテーション表を参照するにはTを、プレゼンテーション列を参照するにはCを使用します。カタログ・パターン、ユーザー・パターン、表パターンおよび表タイプ・パターンの入力を求めるプロンプトがユーティリティによって表示され、それから結果が返されます。

カタログ・パターンに、表示する表を含むサブジェクト・エリアを入力します。表パターンに、特定の表を入力します。パーセント(%)を入力して、すべてのサブジェクト領域またはすべての表を表示できます。%を他の文字とともに使用して、一連の文字と置き換えることができます。アンダースコア(_)を他の文字とともに使用して、1文字と置き換えることができます。

ユーザー・パターンおよび表タイプ・パターンは、Oracle BIサーバーに対する問合せには使用しません。これらのオプションには%を使用してください。

Dを使用して、Oracle BIサーバーがサポートしているデータ型の静的リストを表示できます。

引数-C-R-f-H-qおよび-NoFetchは、使用可能な引数としてユーティリティにリストされていますが、これらのオプションは使用されません。

引数 説明

-?

使用可能なコマンドライン引数をリストします。

-ddata_source_name

ターゲットOracle BIサーバーのODBCデータ・ソース名を指定します。

このパラメータを省略すると、コマンドラインにデータ・ソース名(DSN)を入力するように求めるプロンプトが表示されます。

-uuser_name

有効なOracle Analytics Serverユーザー名を指定します。

-ppassword

対応するOracle Analytics Serverユーザー・パスワードを指定します。

パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しないと、コマンドを実行するとき、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ侵害のリスクを最小化するために、パスワード引数をコマンドラインやスクリプトで指定しないことをお薦めします。パスワード引数は下位互換性のためにのみサポートされています。スクリプト上の理由から、標準入力によってパスワードを指定できます。

-ssql_input_file_name

テストSQL問合せを含むテキスト・ファイルの名前およびパス。

-ooutput_result_file_name

ユーティリティが問合せの結果を書き込むファイルの名前およびパス。このオプションは、必ず-sとともに使用します。

-Ddelimiter

SQL入力ファイルで使用されるデリミタ(セミコロン(;)やコロン(:)など)。このオプションは、必ず-sとともに使用します。

-a

非同期処理を可能にします。

複数のSQL文を含むSQL入力ファイルを渡す場合、一般的にこのオプションは、-sとともに使用されます。

-z

出力結果ファイルでANSIコード・ページ(ACP)のかわりにUTF8出力を使用できるようにします。

このオプションを含めて問合せ結果に国際文字を表示する必要がある場合があります。

-utf16

nqcmdとOracle BI ODBCドライバ間の通信に、ACPのかわりにUTF16を使用できるようにします。

このオプションを含めて問合せ結果に国際文字を表示する必要がある場合があります。

-NotForwardCursor

ODBCの順方向専用カーソルを無効にします。

この引数が含まれていると、ODBC DSNで指定された設定は上書きされます。

-v

nqcmdユーティリティのバージョンを表示します。

-SessionVar session_variable_name=session_variable_value

指定したセッション変数を含み、これを指定した値に設定します。