セル・ベースのPOVを使用したメンバーの選択

POVツールバーを使用しなくても、グリッドのページ・ディメンション行でセルから直接メンバーを選択できます。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase、Planning、Planningモジュール、Enterprise Profitability and Cost Management、Financial Consolidation and Close、フリーフォーム、Tax Reporting

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase

セル・ベースのPOVは、ページPOVのディメンション・セルをクリックし、セルの右側に表示される下矢印下矢印ボタンを選択して使用できます。これはPOVツールバーと同様に機能します。

図5-3 ディメンション・セルの選択と下矢印のクリック

ディメンション・セルをクリックすると、セルの右側に下矢印が表示されます。矢印をクリックすると、選択したディメンションの名前、検索フィールド、省略記号ボタン(...)を含むリストが含まれたセル・ベースのPOVが起動します。省略記号ボタンをクリックして「メンバー選択」ダイアログ・ボックスを開き、ドロップダウン・リストに表示するメンバーを選択します。

セル・ベースのPOVに表示される省略記号ボタンセル・ベースPOVの省略記号ボタン。をクリックし、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでメンバーを選択して、「OK」をクリックします。ディメンションのセルをもう一度確認します。選択した最初のメンバーがディメンション・セルに表示されます。他のメンバーはセル・ベースのPOVの下矢印をクリックして選択できます。選択のたびに、「リフレッシュ」をクリックして更新されたデータを表示します。

例としてEssbase Sample Basicアプリケーションおよびデータベースを使用します。Productディメンションについて、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでRoot Beer、Cream SodaおよびFruit Sodaを選択すると、図5-4に示すように、"Root Beer"がそのディメンションのセルに表示されます。「リフレッシュ」をクリックしてRoot Beerのデータを表示します。

図5-4 セル・ベースのPOVを使用してProductディメンションのPOVをRoot Beerに変更

ProductディメンションのPOVがRoot Beerに変更されました。「リフレッシュ」をクリックするとデータが更新され、Root Beerの売上が表示されます。

次に、そのセルの横にある矢印下矢印ボタンをクリックし、セル・ベースのPOVから別の項目(たとえばCream Soda)を選択します(図5-5)。

図5-5 セルベースのPOVを使用してPOVをCream Sodaに変更

「リフレッシュ」をクリックしてデータを更新します。データが変更されたことに注目してください(図5-6)。

図5-6 Cream Sodaのデータがリフレッシュされた

「リフレッシュ」をクリックすると、売上データが変更され、Cream Sodaの売上が反映されます。

また、メンバー名を直接セル・ベースのPOVドロップダウンの検索フィールドに入力することもできます。この場合、一度に選択できるメンバーは1つのみです。「リフレッシュ」をクリックして、更新されたデータを表示します。POVを変更する必要があるたびに、検索フィールドに別のメンバー名を入力します。

プロバイダ・リボンの「POV」ボタンを切り替えると、これまでと同様にPOVツールバーを使用できます。セル・ベースのPOVとPOVツールバーの選択は、選択した場所に関係なく自動的に同期されます。別の別名表に変更すると、セル・ベースのPOVに適切な別名が設定されます。

ノート:

この機能は、EssbaseおよびOracle Hyperion Provider Services 11.1.2.1.102以降のインストールでのみ使用できます。