1 Data Modelerアクセシビリティ情報

この項では、Oracle SQL Developer Data Modelerのアクセシビリティ機能に関する情報を示します。次が含まれています。

1.1 Oracle SQL Developer Data Modelerのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。Oracle SQL Developer Data Modelerでは、アクセシビリティ機能がサポートされています。Oracle製品のアクセシビリティに関する追加情報は、次の場所の「Oracle Accessibility Program」を参照してください。

http://www.oracle.com/accessibility/

1.2 Oracle SQL Developer Data Modelerでのスクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeの使用

スクリーン・リーダーなどの障害支援技術がJavaベースのアプリケーションやアプレットで動作するためには、Windowsベースのコンピュータに、SunのJava Access Bridgeをインストールしておく必要があります。スクリーン・リーダーの設定手順および推奨される最小限の技術要件は『Oracle Database SQL Developerインストレーション・ガイド』を参照してください。

1.3 アクセシビリティをサポートするOracle SQL Developer Data Modelerの機能

Oracle SQL Developer Data Modelerには、アクセシビリティをサポートするように設計された機能があります。

1.3.1 キーボード・アクセス

Oracle SQL Developer Data Modelerの機能ではData Modelerの機能へのキーボード・アクセスがサポートされており、この項ではその概要を示します。キーボード・アクセスによって、メニューおよびツールバーでは次の機能を使用できます。

  • ユーザーはどのメニュー項目にも移動し、それを起動することができます。

  • すべてのツールバー機能は、メニュー項目からもアクセスできます。

  • すべてのメニューおよびメニュー項目には、一意で機能的なニーモニック・キーが用意されています。

  • ナビゲータおよびソース・エディタ内のすべてのコンテキスト・メニューを起動することができます。

  • 使用頻度の高いメニュー項目には、一意のアクセラレータ・キーが用意されています。

Data Modelerのウィンドウでは、次の機能を使用できます。

  • 開いているすべてのウィンドウ間、ウィンドウまたはペイン内のすべてのノード間、ウィンドウ内のタブ間の自由な移動

  • ウィンドウまたはペインへのフォーカスの移動

  • ウィンドウまたはペイン内のすべてのコントロールの起動と、基本的な操作の実行

  • プロパティ・インスペクタでのプロパティの選択および更新

  • ソース・エディタでの構文補完インサイトおよびコード・テンプレートの使用

  • 状況依存のヘルプ・トピックの呼出し、任意のヘルプ・トピックの選択と表示、ナビゲーションおよびビューア・タブ間の移動

  • 該当するData Modelerのウィンドウを開く、閉じる、ドッキング/ドッキング解除する、最小化/最大化する各操作

ヒント:

  • [Esc]キーを押すと、現在のドッキング可能ウィンドウから最新のアクティブ・エディタにフォーカスを移動できます。[Shift]キーを押しながら[Esc]キーを押すとフォーカスが移動し、現行のウィンドウが閉じます。

  • [Shift]キーを押しながら[F10]キーを押すと、どのウィンドウでもポップアップ・メニューが開きます。[↓]キーおよび[↑]キーを使用してコマンドを選択し、[Enter]キーを押すか、アクセラレータを使用してポップアップ・メニューのコマンドを起動します。

Data Modelerのダイアログおよびウィザードでは、次の機能を使用できます。

  • すべてのウィザードおよびダイアログで、任意のコントロールへ移動し、コントロールを起動できます。

  • [Tab]キーによるフォーカス移動の順序は、論理的で一貫しています。

  • コントロールには、必要に応じてニーモニック・キーが用意されています。

1.3.2 スクリーン・リーダーによる読上げ

Data Modelerでスクリーン・リーダーを使用した場合の、読上げへの対応は次のとおりです。

メニューおよびツールバーで使用した場合:

  • すべてのメニューおよびメニュー項目を読み上げます。

  • ナビゲータのツールバー項目を含む、すべてのツールバー項目を読み上げます。

  • すべてのツールバー項目のヒント・テキストを読み上げます。

Data Modelerのウィンドウで使用した場合:

  • 開いているすべてのウィンドウを読み上げます。

  • タブなど、各ウィンドウ内のすべてのコンポーネントを読み上げます。

  • IDEの下部、およびソース・エディタ内のステータス・テキストを読み上げます。

ダイアログおよびウィンドウで使用した場合:

  • すべてのウィザードおよびダイアログ内の、すべてのコントロールを読み上げます。

  • ヒント・テキストを読み上げます。

1.3.3 フォントおよび色の選択の柔軟性

Data Modelerのユーザー・インタフェースでは、色およびフォントの選択を柔軟にすることによって、視覚障害を持つユーザーのための操作性を向上しています。フォントおよび色については、次のような機能があります。

  • コード・エディタの表示に使用されるフォントの種類およびサイズを指定できます。

  • 製品のすべての機能は、白または灰色の背景色と、黒のテキスト色を使用しています。

  • 色付きの文字、下線表示または画像のみで情報を提示することはありません。

1.3.4 音声のみのフィードバックの回避

Data Modelerでは、どのような状況でも、ユーザーへのフィードバックが音声のみで行われることはありません。音声によるフィードバックには、常にスクリーン上の表示が伴います。たとえば、エラーまたは不正な操作が発生した場合のプロンプトには、常に警告音が伴います。

1.3.5 カーソルの点滅やアニメーションへの非依存

Data Modelerでは、カーソルの点滅やアニメーションの使用は最小限に抑えられています。

  • ソース・エディタでのカーソルの点滅を除き、すべての機能で、Data Modelerでは点滅による表示を使用していません。

  • すべての機能で、アニメーション表示は使用していません。

1.3.6 スクリーンの拡大機能

Data Modelerのユーザー・インタフェースは、スクリーンの拡大機能を使用しても正常に動作します。製品のすべての機能で、スクリーンの拡大機能が使用可能です。

1.3.7 ファイルのエディタ・ビューまたはタブ・ビューを変更する方法

「接続」ナビゲータ内のいずれかのノード上で[Enter]を押すと、そのファイルのデフォルト・エディタが開きます。ドキュメントで使用可能な様々なエディタおよびビューに切り替えるには、[Alt]+[Page Up]および[Alt]+[Page Down]アクセラレータを使用して、それぞれ「ナビゲート」→「ウィンドウへ移動」→「右のエディタ」および「ナビゲート」→「ウィンドウへ移動」→「左のエディタ」メニュー・コマンドを起動できます。

1.3.8 複数行の編集フィールドでテキストを読み上げる方法

複数行の編集フィールド内のテキストをスクリーン・リーダーで読み上げる場合は、[Shift]キーを押しながら、最初のカーソル位置に応じて矢印キーでカーソルを上または下に移動することで、テキストを選択できます。

1.3.9 ソース・エディタで行番号を読み上げる方法

ソース・エディタでファイルを編集中に、[Ctrl]キーを押しながら[G]キーを押すと、スクリーン・リーダーで行番号を読み上げることができます。

1.3.10 「ログ」ウィンドウで、例外スタックHTMLリンクおよび生成済Javadocリンクにアクセスする方法

「ログ」ウィンドウで例外スタックHTMLリンクまたはJavadocリンクを生成すると、これらはリンクとして認識されなくなり、スクリーン・リーダーでプレーン・テキストとして読み上げます。リンクにアクセスするには、カーソルのフォーカスを「ログ」ウィンドウに設定します。マウスで右クリックするか、[Shift]+[F1]キーを同時に押し、コンテキスト・メニューから「別名保存」を選択します。「ログ」ウィンドウの内容がHTMLファイルとして保存されます。この保存したHTMLファイルをプロジェクトまたはアプリケーション・ワークスペースにリソースとして追加します。

1.4 Oracle SQL Developer Data Modelerのカスタマイズに関する推奨事項

Data Modelerでは、キーボードの操作、Data Modelerの表示属性、時間設定などユーザーの必要に応じた様々なカスタマイズ機能が提供されています。すべてのカスタマイズ機能は、「プリファレンス」ダイアログにまとめられています。必要に応じて操作性を最適化するためには、次のデフォルト設定を、使いやすくカスタマイズした設定に変更することをお薦めします。

1.4.1 アクセラレータ・キーをカスタマイズする方法

Data Modelerのデフォルトのアクセラレータ・キーは、「ツール」→「プリファレンス」→「ショートカット・キー」ページで追加および変更できます。操作に慣れた初期設定キーマップをロードすることもできます。

1.4.2 競合するアクセラレータ・キーをOracle SQL Developer Data Modelerに渡す方法

競合するアクセラレータ・キーをJAWSに渡すには、マップ済アクセラレータ・キーを変更する方法以外に、[Insert]キーを押しながら[F3]キーを押してから、競合するアクセラレータ・キーの組合せを入力する方法があります。

1.4.3 Data Modelerのルック・アンド・フィールを変更する方法

Data Modelerのデフォルトのルック・アンド・フィールは、「ツール」→「プリファレンス」→「環境」ページで変更できます。ルック・アンド・フィールは、メニューやボタンなどのオブジェクトの表示色および形状を決定します。

1.4.4 コード・エディタ内のフォントをカスタマイズする方法

エディタでの表示に使用されるフォントおよびフォント・サイズは、「ツール」→「プリファレンス」→「コード・エディタ」→「フォント」ページで変更できます。

1.4.5 構文ハイライトをカスタマイズする方法

ソース・エディタで構文ハイライトに使用されるフォント・スタイルおよび前景色と背景色は、「ツール」→「プリファレンス」→「コード・エディタ」→「PL/SQL構文の色指定」ページで変更できます。

1.4.6 コード・エディタで行番号を表示する方法

ソース・エディタの行番号は、「ツール」→「プリファレンス」→「コード・エディタ」→「行の左余白」ページで表示/非表示を設定できます。

1.4.7 構文補完インサイトのタイミングを変更する方法

構文補完インサイトは、「ツール」→「プリファレンス」→「コード・エディタ」→「構文補完インサイト」ページで、遅延時間を秒単位で設定するか、または無効に設定できます。

1.4.8 デバッガで列を指定する方法

デバッガに表示される列および情報のタイプは、「ツール」→「プリファレンス」→「デバッガ」ページで選択できます。

1.5 Oracle SQL Developer Data Modelerの高度なビジュアル機能

Data Modelerには、視覚障害を持つユーザーのための機能と同等の、高度なビジュアル機能が用意されています。

  • UIおよびビジュアル・エディタ。ソース・エディタに、同等の機能があります。ソース・エディタでは、ページやUI要素を完全に設計できます。

  • コンポーネント・パレット。ソース・エディタに同等の機能があります。コンポーネント・パレットで選択可能な要素やタグを、ソース・エディタにも入力できます。

キーストロークを使用すると、コンポーネント/パレットからUIおよびビジュアル・エディタにコンポーネントを追加できます。

Data Modelerでは、キーストロークのみを使用してダイアグラムでエレメントを作成、編集および移動できます。