4 このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題

次の各項では、このリリースのOracle Database Applianceのデプロイ、更新および管理に関する既知の問題について説明します。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用時の既知の問題

Oracle Database Applianceにこのリリースのパッチを適用する際の既知の問題について理解します。

サーバーへのパッチ適用時のオペレーティング・システムの更新中のエラー

サーバーへのパッチ適用時に、オペレーティング・システムが更新されないことがあります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Failed to patch OS.
次のコマンドを実行します。
rpm -q kernel-uek

このコマンドの出力に複数のRPM名が表示された場合は、回避策を実行します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のRPMを削除します:
# yum remove kernel-uek-4.14.35-1902.11.3.1.el7uek.x86_64
# yum remove kernel-uek-4.14.35-1902.301.1.el7uek.x86_64

この問題は、Oracleバグ34154435で追跡されます。

サーバーのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceサーバーにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

odacli update-serverコマンドの実行時に、次のエラー・メッセージが表示されることがあります:

DCS-10057:Failed to run command systemctl restart kdump

コマンドの詳細

# odacli update-server

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 次のようにカーネル・バージョンをV4.14.35-2047.524.2以降に更新します:
    1. カーネルの現在のバージョンを確認します。
      # uname -r
    2. 現在のカーネル・バージョンがV4.14.35-2047.524.2より前の場合は、両方のノードのカーネルを更新してください。
      rpm -ivh
    3. /opt/oracle/oak/pkgrepos/os/19.20/osrpmsで、ローカル・システムのカーネルRPMを見つけます。たとえば:
      rpm -ivh 
      /opt/oracle/oak/pkgrepos/os/19.20/osrpms/kernel-uek-4.14.35-2047.524.5.el7uek.x86_64.rpm
    4. ノードを再起動します。
  2. grub.confファイルを変更し、次のようにgrub2-mkconfigを実行します:
    1. /etc/default/grub.confファイルを編集し、crashkernelの値を変更します:
      "crashkernel=1G-64G:512M,64G-:1024M"
    2. grub2-mkconfigを実行します:
      grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg
    3. ノードを再起動します。
  3. odacli update-serverコマンドを実行します:
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-server -v 19.20

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35446758で追跡されます。

サーバー・パッチ適用の事前チェック実行中のエラー

Oracle Database Applianceサーバーにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Data Guardが構成されているOracle Database Applianceのデータベース・ホームへのパッチ適用時に、エラー・メッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

odacli update-serverコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます:

DCS-10001:Internal error encountered: One or more pre-checks failed. Run describe-prepatchreport for more details.

コマンドの詳細

# odacli create-prepatchreport

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベース・ホームにOracle Data Guardが構成されており、保護モードがMAX PROTECTIONまたはMAX AVAILABILITYに設定されている場合は、データベースに個別にパッチを適用してください。

データベースに対して、事前チェックを実行し、次のようにデータベースを更新します:
odacli create-prepatchreport -dbid databaseId -to destination_dbhomeid -db
odacli update-database -i databaseId -to  destination_dbhomeid

スタンバイ・システムでパスワード関連のエラーが発生した場合は、プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースにパスワード・ファイルをコピーしてください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35516049で追跡されます。

データベース・ホームのパッチ適用中のエラー

データベース・ホームにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Data Guardが構成されているOracle Database Applianceのデータベース・ホームへのパッチ適用時に、エラー・メッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

データベース・ホームにOracle Data Guardが構成されたデータベースがあり、保護モードがMAX PROTECTIONまたはMAX AVAILABILITYに設定されている場合、データベース・ホームにパッチを適用する際に、次のエラー・メッセージが表示されることがあります:

PRCD-1199: The stop request on instance {0} of standby database {1} was rejected to prevent termination of the primary database

コマンドの詳細

# odacli update-database -i databaseId -to  destination_dbhomeid

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベース・ホームにOracle Data Guardが構成されたデータベースがあり、保護モードがMAX PROTECTIONまたはMAX AVAILABILITYに設定されている場合は、保護モードをMAX PERFORMANCEに設定してください。
  1. DBホームにパッチを適用する前に、保護モードがMAX PROTECTIONまたはMAX AVAILABILITYで構成されているOracle Data Guardに関連付けられている各データベースに対して、次のDGMGRLコマンドを実行します:
    DGMGRL> EDIT CONFIGURATION SET PROTECTION MODE AS MAXPERFORMANCE;
  2. DBホームにパッチを適用します。
  3. DBホームのパッチ適用が完了したら、必要に応じてOracle Data Guard保護モードを設定します。MAX AVAILABILITYに設定します:
    DGMGRL> EDIT CONFIGURATION SET PROTECTION MODE AS MAXAVAILABILITY;
    または、MAX PROTECTIONに設定します:
    DGMGRL> EDIT CONFIGURATION SET PROTECTION MODE AS MAXAVAILABILITY;
    DGMGRL> EDIT CONFIGURATION SET PROTECTION MODE AS MAXPROTECTION;

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35332834で追跡されます。

パッチ適用時のコアダンプおよびLKCEレポートの生成中のエラー

データベース・ホームにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

パッチが適用された環境に対して、コアダンプおよびLKCEレポートが生成されない場合があります。コンソール・ログで、mdraidのエントリが見つからず、dracut-initqueueのタイムアウト・エントリが見つかります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Warning: dracut-initqueue timeout - starting timeout scripts

コマンドの詳細

# odacli update-server

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

パッチ適用後のノードの再起動後にkdump initramfsを再生成してください。
# touch /etc/kdump.conf 
# systemctl restart kdump

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35661634で追跡されます。

パッチ適用の事前チェック実行中のエラー

Oracle Database Applianceサーバーにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラー・メッセージが表示されることがあります。

コンテナ・データベース内のオープンPDBの数がtarget_pdbパラメータの値の0.1倍+ 1からtarget_pdbsパラメータの値の10倍- 1の間ではない場合、およびCDBの更新またはCDBを含むDBホームの更新前にパッチ前レポートが生成された場合は、エラーが発生します。

失敗メッセージ

odacli update-serverコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが事前チェック・レポートに表示されます:

AHF-6563: Database parameter target_pdbs is not set within best practice thresholds

コマンドの詳細

# odacli create-prepatchreport

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. SQL*Plusプロンプトに接続します:
    1. DBユーザーに切り替えます。たとえば、DBユーザーがoracleの場合は、次のコマンドを実行します:
      su - oracle
    2. .oraenvを実行してORACLE_SIDを設定します。
      . oraenv
                ORACLE_SID = [lowcdb2] ? lowcdb1
                The Oracle base remains unchanged with the value /u01/app/odaorabase/odaadmin
    3. 'sqlplus / as sysdba'コマンドを実行して、SQL*Plusに接続します。
      sqlplus / as sysdba
       
                SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production on Mon XXX XX XX:XX:XX XXXX
                Version 19.19.0.0.0
       
                Copyright (c) 1982, 2022, Oracle.  All rights reserved.
       
                Connected to:
                Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production
                Version 19.19.0.0.0
       
                SQL>
  2. CDB内のオープンPDBの数を特定します:
    SQL> select count(*) from v$pdbs where name not like 'PDB$SEED' and open_mode like 'READ WRITE';
    
           COUNT(*)
         ----------
                  1
  3. target_pdbsパラメータをオープンPDBの数の10倍- 1の値に設定します。たとえば、オープンPDBの数が1の場合、target_pdbsの値は9 (1x10 - 1)に設定する必要があります。Oracle RACデータベースでは、両方のノードにtarget_pdbsパラメータを設定する必要があることに注意してください。
    SQL> alter system set target_pdbs=<10 x number_of_open_pdbs-1> scope=spfile sid='*';
  4. SQLプロンプトを終了します:
    SQL> exit
         Disconnected from Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production
         Version 19.19.0.0.0
  5. srvctl stop database -db db_unique_nameコマンドを実行してデータベースを停止します。
  6. srvctl start database -db db_unique_nameコマンドを実行してデータベースを起動します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35587396で追跡されます。

ジョブの実行中のエラー

データベースのアップグレード時にエラーが発生することがあります。

問題の説明

ジョブの実行時に、ブートストラップ中にDCSエージェントが正しく登録されていないことがあり、ジョブがエラーDCS-10058で失敗する可能性があります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10058:DCS Agent is not running on all nodes.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 両方のノードで、最初のノードから順に次のコマンドを使用して、DCSエージェント・サービスを再起動します:
    # systemctl restart initdcsagent
  2. 以前に失敗したコマンドを再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35056432で追跡されます。

データベースの更新中のエラー

データベースのアップグレード時にエラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle ASMデータベースを作成する場合、RECOディレクトリがOAKスタックとともにプロビジョニングされたシステムに作成されていない可能性があります。このディレクトリは、最初のRECOレコードが書き込まれると作成されます。データ・プロビジョニング再プロビジョニングを使用してOracle Database Applianceリリース19.15以降にこれらのシステムを正常にアップグレードした後、データベースをアップグレードしようとすると、エラー・メッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

odacli upgrade-databaseコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます:

# odacli upgrade-database -i 16288932-61c6-4a9b-beb0-4eb19d95b2bd -to b969dd9b-f9cb-4e49-8e0d-575a0940d288
DCS-10001:Internal error encountered: dbStorage metadata not in place:
DCS-12013:Metadata validation error encountered: dbStorage metadata missing
Location info for database database_unique_name..

コマンドの詳細

# odacli upgrade-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Appliance X6-2HAおよびX5-2ハードウェア・モデル

回避策

  1. odacli list-dbstoragesコマンドで、エラーを報告したデータベースのREDOの場所に対してnullが表示されることを確認します。たとえば、次の出力には、データベースの一意の名前Fにnullまたは空の値が表示されます。
    # odacli list-dbstorages
    
    ID                                     Type   DBUnique Name  Status     
    Destination Location  Total      Used       Available      
    ---------------------------------------- ------ --------------------
    ...
    ...
    ...
    198678d9-c7c7-4e74-9bd6-004485b07c14     ASM    F            CONFIGURED   
    DATA    +DATA/F  4.89 TB    1.67 GB    4.89 TB                                                                   
    REDO    +REDO/F  183.09 GB  3.05 GB    180.04 GB                                                                                
    RECO             8.51 TB              
    ...
    ...
    ...

    前述の出力では、RECOレコードにnull値があります。

  2. このデータベースのRECOディレクトリを手動で作成します。データベースの一意の名前がdbuniqの場合は、gridユーザーとしてasmcmdコマンドを実行します。
    asmcmd
  3. mkdirコマンドを実行します。
    asmcmd> mkdir +RECO/dbuniq
  4. odacli list-dbstoragesコマンドの出力に、データベースのnullまたは空の値が表示されないことを確認します。
  5. odacli upgrade-databaseコマンドを再実行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34923078で追跡されます。

データベースのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースのパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceでデータベースのパッチ適用中にdatapatchを適用すると、エラー・メッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

odacli update-databaseコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

Failed to execute sqlpatch for database …

コマンドの詳細

# odacli update-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 次のSQL*Plusコマンドを実行します。
    alter system set nls_sort='BINARY' SCOPE=SPFILE;
  2. srvctlコマンドを使用してデータベースを再起動します。
  3. dbhome/OPatch/datapatch -verbose -db dbUniqueNameを指定してdatapatchの適用を再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35060742で追跡されます。

サーバーのパッチ適用中のエラー

Oracle Database Applianceサーバーにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

KVM仮想マシンでOracle Clusterwareリソース・タイプを変換すると、エラー・メッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

odacli update-serverコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます:

DCS-10001:Internal Error encountered: (...), caused by:
CRS-2510: Resource 'ora.data.acfs_resource.acfs' used in dependency 'hard'
does not exist or is not registered.
CRS-2514: Dependency attribute specification 'hard' is invalid in resource
'vm_resource.kvm'
CRS-4000: Command Add failed, or completed with errors.

コマンドの詳細

# odacli update-server

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. FAILEDステータスのDBシステムをリストおよび識別します:
    # odacli list-dbsystems
  2. FAILEDステータスのDBシステムを削除します:
    # odacli delete-dbsystem -n dbsystem_name -f
  3. 以前に失敗したコマンドを再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35060579で追跡されます。

DBシステムのパッチ適用中のサーバー・パッチ適用のエラー

DBシステムにOracle Database Applianceリリース19.15のパッチ適用中にサーバーにパッチを適用すると、エラーが発生することがあります。

次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-12559: Message 12559 not found;  product=RDBMS; facility=ORA

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステムでサーバーのパッチ適用を再試行します。

この問題は、Oracleバグ34153158で追跡されます。

パッチ適用後にコンポーネント・バージョンが更新されない

サーバーにOracle Database Applianceリリース19.16のパッチを適用した後、現在のバージョンが8000047Bまたは8000047Cの場合、odacli describe-componentコマンドで正しいIntel Model 0x1528 Ethernet Controllerバージョンが表示されません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

fwupdateコマンドを使用して、イーサネット・コントローラを00005DDまたは800005DEに手動で更新します。

この問題は、Oracleバグ34402352で追跡されます。

odaugradeutilでサポートされていない追加構成済サービスを含むデータベースのデタッチ

データ保持再プロビジョニング・プロセスでodaugradeutilを実行すると、追加構成済サービスがある場合、データベースをデタッチできません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

コマンドsrvctl remove serviceを実行してデタッチ操作を完了するには、追加のサービスを削除する必要があります。これらのサービスが必要な場合は、サービスを削除する前に、メタデータを手動で取得してから、適切なデータベース・ホームからsrvctlコマンドを使用して、Oracle Database Applianceリリース19.15を実行しているシステムでサービスを再作成する必要があります。

この問題は、Oracleバグ33593287で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングでのノードのリストア・プロセスのエラー

データ保持再プロビジョニング・プロセスで、ノードのリストア中にエラーが発生することがあります。

不正なVIP名またはVIP IPアドレスが構成されている場合、デタッチは正常に完了しますが、コマンドodacli restore-node -gで検証エラーが表示されます。これは、以前のリリースでプロビジョニング前にVIP名またはVIP IPアドレスが検証されなかったためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

ファイル/opt/oracle/oak/restore/metadata/provisionInstance.jsonを正しいVIP名またはVIP IPアドレスで手動で編集します。コマンドodacli restore-node -gを再試行します。VIP名またはVIP IPアドレスの修正には、nslookupを使用してホスト名およびIPアドレスを問い合せることができます。

この問題は、Oracleバグ34140344で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングでのノードのリストア・プロセスのエラー

データ保持再プロビジョニング・プロセスで、ノードのリストア中にエラーが発生することがあります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
DCS-10045: groupNames are not unique.

このエラーは、ソースOracle Database ApplianceがOAKバージョンである場合に発生します。これは、DCSスタックで同じオペレーティング・システム・グループに2つ以上のロールを割り当てることができないためです。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

各ロールに一意のグループ名を使用して、ファイル/opt/oracle/oak/restore/metadata/provisionInstance.jsonを手動で編集します。コマンドodacli restore-node -gを再試行します。

この問題は、Oracleバグ34042493で追跡されます。

データ保持再プロビジョニングのログ・エントリのエラー・メッセージ

データ保持再プロビジョニング・プロセスで、ノードのリストア中に、ジョブの全体的なステータスがSUCCESSとして表示されても、ログ・エントリにエラー・メッセージが表示される場合があります。

Oracle Database Applianceリリース12.2.1.4.0以降でDCSスタックを実行しているOracle Database Applianceの場合、コマンドodacli restore-node -dは無視可能な一連のタスクを実行します。これらのタスクの失敗は、ジョブ全体のステータスに影響しません。コマンドodacli describe-jobの出力で、このような障害が報告されることがあります。これらのタスクは次のとおりです:
Restore of user created networks
Restore of object stores
Restore of NFS backup locations
Restore of backupconfigs
Relinking of backupconfigs to databases
Restore of backup reports

前述の出力例では、これらのタスクが失敗した場合でも、ジョブの全体的なステータスはSUCCESSとマークされます。

ハードウェア・モデル

データ保持再プロビジョニング・プロセスを使用してアップグレードされるすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

dcs-agent.logを使用して失敗を調査し、エラーを修正してから、コマンドodacli restore-node -dを再試行します。

この問題は、Oracleバグ34512193で追跡されます。

サーバーのパッチ適用中のエラー

すでにSTIG V1R2がデプロイされているOracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生することがあります。

19.20より前のリリースのOracle Database Applianceデプロイメントでは、セキュリティ技術導入ガイドライン(STIG) V1R2がすでにデプロイされている場合、19.20以前にパッチを適用してコマンドodacli update-server -f versionを実行すると、エラーが表示されることがあります。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

STIG V1R2ルールOL7-00-040420がファイル/etc/ssh/ssh_host_rsa_keyの権限を640から600に変更しようとすることでエラーが発生します。パッチ適用中に、両方のノードでchmod 600 /etc/ssh/ssh_host_rsa_keyコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33168598で追跡されます。

update-dbhomeコマンドのパッチ前レポートでのAHFエラー

サーバーにOracle Database Applianceリリース19.20のパッチを適用するときに、odacli update-dbhomeコマンドが失敗することがあります。

次のエラー・メッセージがパッチ前レポートに表示されます。
Verify the Alternate Archive    Failed    AHF-4940: One or more log archive 
Destination is Configured to              destination and alternate log archive
Prevent Database Hangs                    destination settings are not as recommended           

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. -fオプションを指定してodacli update-dbhomeコマンドを実行します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-dbhome --dbhomeid 7c67c5b4-f585-4ba9-865f-c719c63c0a6e -v 19.20.0.0.0 -f

この問題は、Oracleバグ33144170で追跡されます。

事前チェック・レポートへのパッチ適用中のエラー

事前チェック・レポートへのパッチ適用中にエラーが表示される場合があります。

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
Failure in the pre-patch report caused by “AHF-5190: operating system boot device order is not configured as recommended”

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X-7ハードウェア・モデル

回避策

-fオプションを指定してodacli update-serverコマンドまたはodacli update-dbhomeコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33631256で追跡されます。

Oracle Database Applianceへのパッチ適用が成功した場合でもエラー・メッセージが表示される

Oracle Database Applianceのパッチ適用が成功しても、エラー・メッセージが表示されることがあります。

odacli update-dcscomponentsコマンドを実行すると、次のエラーが表示されます。
# time odacli update-dcscomponents -v 19.20.0.0.0 
^[[ADCS-10008:Failed to update DCScomponents: 19.20.0.0.0
Internal error while patching the DCS components : 
DCS-10231:Cannot proceed. Pre-checks for update-dcscomponents failed. Refer  
to /opt/oracle/dcs/log/-dcscomponentsPreCheckReport.log on node 1 for  
details.   

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

これは、SSH等価の設定に関するタイミングの問題です。

odacli update-dcscomponentsコマンドを再度実行すると、操作が正常に完了します。

この問題は、Oracleバグ32553519で追跡されます。

パッチを適用するときにサーバー・ステータスがNormalに設定されない

Oracle Database Applianceにパッチを適用するときに、エラーが発生します。

アプライアンスにパッチを適用するときに、odacli update-serverコマンドは次のエラーで失敗します。

DCS-10001:Internal error encountered: Server upgrade state is not NORMAL node_name 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

  1. 次のコマンドを実行します。
    Grid_home/bin/cluvfy stage -post crsinst -collect cluster -gi_upgrade -n all
  2. 次の2つの警告を無視します。
    Verifying OCR Integrity ...WARNING
    PRVG-6017 : OCR backup is located in the same disk group "+DATA" as OCR.
    
    Verifying Single Client Access Name (SCAN) ...WARNING
    RVG-11368 : A SCAN is recommended to resolve to "3" or more IP
  3. 出力に表示される警告が前述の2つのみになるまで、コマンドを再度実行します。Oracle Clusterwareのステータスは、再度Normalである必要があります。

  4. ステータスを確認するには、次のコマンドを使用します。
    Grid_home/bin/crsctl query crs activeversion -f

この問題は、Oracleバグ30099090で追跡されます。

M.2ドライブのパッチ適用がサポートされていない

M.2ドライブ(ローカル・ディスクSSDSCKJB48およびSSDSCKJB480G7)のパッチ適用はサポートされていません。

これらのドライブは、odacli describe-componentコマンドを実行すると表示されます。M.2ディスクの2つの既知のバージョン0112と0121のどちらのパッチ適用もサポートされていません。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

なし

この問題は、Oracleバグ30249232で追跡されます。

Oracle Database Applianceのデプロイ時の既知の問題

Oracle Database Applianceのプロビジョニング時またはデプロイ時の既知の問題について理解します。

DBシステムの作成中のエラー

DBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

DBシステムを作成するときに、次のエラーが発生することがあります:
  • odacli create-dbsystemジョブが、長時間runningステータスでスタックする可能性があります。
  • VMジョブの作成、起動、停止など、他のDBシステムまたはアプリケーションのVMライフサイクル操作が、長い間runningステータスでスタックする可能性があります。
  • virsh listコマンド・プロセスなどのvirshコマンドが応答しないことがあります。
  • コマンドps -ef | grep libvirtdは、2つのlibvirtdプロセスがあることを示します。たとえば:
    # ps -ef |grep libvirtd
    root      5369     1  0 05:27 ?        00:00:03 /usr/sbin/libvirtd
    root     27496  5369  0 05:29 ?        00:00:00 /usr/sbin/libvirtd  <<<

    2番目のlibvirtdプロセス(pid 27496)がスタックし、ジョブがハングします。

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つ目のlibvirtd、つまり最初のlibvirtdによって生成されたlibvirtdを削除します(前述の例では、pid: 27496など)。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34715675で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkの作成中のエラー

DBシステムでvnetworkを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

ブリッジ名を指定せずに、名前の長さが14または15文字のvnetworkを作成すると、エラーメッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージがdcs-agent.logに表示される場合があります:

Device xxxxx does not seem to be present, delaying initialization. 

コマンドの詳細

# odacli create-vnetwork

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

13文字以下のvnetwork名を使用するか、15文字未満のブリッジ名を指定してください

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35668001で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkのデタッチ中のエラー

DBシステムでvnetworkをデタッチするときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10001:Internal error encountered: Could not delete network 'dbs_vlan': null. 

dbvmエージェント・ログに、次のエントリが含まれている場合があります:

PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
PRCR-1072 : Failed to unregister resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
CRS-2586: Deletion of a running resource 'ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr' requires the force option
2023-07-21 03:28:28,092 ERROR [Remove listeners for network {dbs_vlan}] [] c.o.d.a.r.s.n.NetworkLifecycleUtils: 
PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr 

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli modify-dbsystemコマンドを再度実行してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35628863で追跡されます。

DBシステムでのodacli modify-dbsystemの実行中のエラー

DBシステムでodacli modify-dbsystemコマンドを実行するときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10001:Internal error encountered: Invalid nodeId, the format is as 'node_#'.

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

失敗状態のodacli modify-dbsystemコマンドは実行しないでください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35630118で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkのアタッチ中のエラー

以前にDBシステムで接続されていたvnetworkをアタッチすると、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10045:Validation error encountered: The scan name specified is not consistent with the corresponding network {dbs_vlan} on node 1. 

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。Oracleサポートに連絡してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35630911で追跡されます。

DBシステム作成中のエラー

大小文字が混在したoracleユーザー名でDBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージがDBCAトレース・ファイルに表示される場合があります:

ORA-15260: permission denied on ASM disk group

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステムの作成時に、大小文字か混在したoracleユーザー名を指定しないでください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35647573で追跡されます。

データベースの作成中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceでデータベースを作成するときに、createDatabaseByRHPタスクの後に操作が失敗することがあります。ただし、odacli list-databasesコマンドには、ジョブ結果で失敗したデータベースのステータスがCONFIGUREDとして表示されます。

失敗メッセージ

odacli create-databaseコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Failed to clear all listeners from database

コマンドの詳細

# odacli create-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli describe-jobコマンドを使用して、odacli create-databaseコマンドのジョブの説明を確認します。odacli create-databaseコマンドでタスク失敗の問題を修正します。コマンドodacli delete-database -n db_nameを使用してデータベースを削除し、odacli create-databaseコマンドを再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34709091で追跡されます。

2つのDBシステムの作成中のエラー

2つの異なるOracle ASMディスク・グループで2つのDBシステムを同時に作成するときに、エラーが発生します。

DBシステムを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。
CRS-2672: Attempting to start 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-5017: The resource action "vm_name.kvm start" encountered the following
error:
CRS-29200: The libvirt virtualization library encountered the following
error:
Timed out during operation: cannot acquire state change lock (held by
monitor=remoteDispatchDomainCreate)
. For details refer to "(:CLSN00107:)" in
"/u01/app/grid/diag/crs/<oda_server>/crs/trace/crsd_orarootagent_root.trc".
CRS-2674: Start of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-2681: Clean of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' succeeded
CRS-4000: Command Start failed, or completed with errors.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つのDBシステムを同時に作成しないでください。かわりに、1つのDBシステムの作成を完了してから、もう1つのDBシステムを作成します。

この問題は、Oracleバグ33275630で追跡されます。

DBシステムの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでDBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

odacli create-dbsystemコマンドを実行するときに、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
DCS-10001:Internal error encountered: ASM network is not online in all nodes

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. オフライン・リソースを手動でオンラインにします。
    crsctl start res -all
  2. odacli create-dbsystemコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33784937で追跡されます。

JBODの追加中のエラー

DBシステムが実行されているOracle Database Applianceデプロイメントに2つ目のJBODを追加するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
ORA-15333: disk is not visible on client instance

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタルおよびdbsystem

回避策

2つ目のJBODを追加する前に、dbsystemを停止します。
systemctl restart initdcsagent 

この問題は、Oracleバグ32586762で追跡されます。

cleanup.pl実行後のアプライアンスのプロビジョニング中のエラー

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングするときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、Oracle Grid Infrastructureイメージ(IMGGI191100)がないため、アプライアンスのプロビジョニングが失敗します。次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングする前に、次のようにリポジトリを更新します。

# odacli update-repository -f /**gi** 

この問題は、Oracleバグ32707387で追跡されます。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときのエラー

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、エラーが発生します。

データベースを11.2.0.4から12.1または12.2にアップグレードするときに、UpgradeResults.htmlファイルで次の警告が発生する可能性があります。
Database is using a newer time zone file version than the Oracle home 

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント

回避策

  1. タイム・ゾーンを修正する手動ステップについては、データベース・アップグレード・ガイドを参照してください。
  2. データベースのアップグレードを手動で完了した後、次のコマンドを実行して、DCSメタデータを更新します。
    /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-registry update-registry -n db -f

この問題は、Oracleバグ31125985で追跡されます。

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときのエラー

12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードするときに、ジョブ障害エラーが発生します。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

次の回避策を使用します。
  1. 12.1単一インスタンス・データベースをアップグレードする前に、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを空の文字列に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='';
  2. 12.1単一インスタンス・データベースを正常にアップグレードした後、次のPL/SQLコマンドを実行して、local_listenerを必要な値に変更します。
    ALTER SYSTEM SET LOCAL_LISTENER='-oracle-none-'; 

この問題は、Oracleバグ31202775および31214657で追跡されます。

cleanup.plを実行した後にエラーが発生する

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを実行するときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを使用しようとすると、次のエラーが発生します。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行して、エージェント・ウォレットでユーザーoda-cliadminの資格証明を設定します。

# rm -rf /opt/oracle/dcs/conf/.authconfig  
# /opt/oracle/dcs/bin/setupAgentAuth.sh 

この問題は、Oracleバグ29038717で追跡されます。

クローン・データベース操作のエラー

クローン・データベース操作がエラーにより失敗します。

ソース・データベースが単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeであるか、リモート・ノードで実行されている場合、制御ファイルでパスが正しく作成されていないため、クローン・データベース操作は失敗します。

ソース・データベース作成タイムスタンプがクローン操作に近すぎる場合(少なくとも60分以内)、クローン・データベース操作もエラーが発生して失敗することがあります。

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

クローン・データベースの作成がトリガーされるのと同じノードで実行されているソース・データベース・インスタンスからクローン・データベースを作成します。

Oracle Database 12c以降の場合は、次のコマンドを実行して、クローン操作の前にソース・データベースを同期します。
SQL> alter system checkpoint;

この問題は、Oracleバグ29002563、29002004、29001906、29001855、29001631、28995153、28986643、30309971および30228362で追跡されます。

クローン・データベース操作が失敗する

Oracle Databaseリリース12.1データベースでは、Oracleバイナリのデフォルトの互換性バージョンが12.0.0.0.0に設定されているため、データベースのクローン作成が失敗することがあります

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

互換値をソース・データベースの値に設定します。次のステップに従います。
  1. パラメータ値を変更します。
    SQL> ALTER SYSTEM SET COMPATIBLE = '12.1.0.2.0' SCOPE=SPFILE;
  2. データベースを停止します。
    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
  3. データベースを起動します。
    SQL> Startup
  4. 新しい値のパラメータを確認します。
    SQL> SELECT name, value, description FROM v$parameter WHERE name ='compatible';

この問題は、Oracleバグ30309914で追跡されます。

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題について理解します。

データベースのリカバリでのエラー

ターゲット・ノードが1であるノード0からOracle Database Enterprise Edition高可用性データベースをリカバリすると、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: null

コマンドの詳細

# odacli recover-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースのターゲット・ノード番号から操作を再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34785410で追跡されます。

データベースのスケール・アップ中のエラー

高可用性が有効または無効になっているOracle Database Enterprise Editionデータベースのスケール・アップ時に、データベースが実行されていないノードでジョブが実行されると、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Timeout waiting for event 'Check database dbname is running' after 300000 ms.

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースが実行されているノードでジョブを実行してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35695194で追跡されます。

Oracle Data Guardでのスイッチオーバー操作中のエラー

odacli switchover-dataguardコマンドを実行するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

odacli switchover-dataguardジョブが"Postcheck switchover DataGuard"ステップで失敗することがありますが、スイッチオーバー操作は実際には成功しています。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Index: 0, Size: 0

コマンドの詳細

# odacli switchover-dataguard

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

エラーを無視します。DGMGRLから、Oracle Data Guardのスイッチオーバー操作が成功したかどうかを確認してください。
 DGMGRL> show configuration;

odacli list-dataguardstatusを実行して、Oracle Data Guardのステータス・メタデータを更新してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35675411で追跡されます。

Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardの操作中のエラー

Oracle Data Guardでスイッチオーバー、フェイルオーバーまたは回復操作を実行しているときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceの高可用性デプロイメントでは、dbTypeがSIおよびRACOneのデータベースの場合に、switchover-dataguardfailover-dataguardおよびreinstate-dataguardジョブが、待機時間の後の"Check if DataGuard config is updated"ステップで失敗することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Unable enqueue Id and update DgConfig.

コマンドの詳細

# odacli switchover-dataguard
# odacli failover-dataguard
# odacli reinstate-dataguard

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

エラーを無視します。DGMGRLから、Oracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーまたは回復操作が成功したかどうかを確認してください。
 DGMGRL> show configuration;

odacli list-dataguardstatusを実行して、Oracle Data Guardのステータス・メタデータを更新してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35676752で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、upload password file to standby databaseステップでエラーが発生することがあります。

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、CONFIGUREDG - DCS-10001: UNABLE TO CONFIGURE BROKER DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;に次のエラー・メッセージが表示されることがあります:
ORA-16783: cannot resolve gap for database tgtpodpgtb

ハードウェア・モデル

DBシステムとデータベース・バージョンがOracle Database Applianceリリース19.15より前のOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

パスワード・ファイルをプライマリ・システムからスタンバイ・システムに手動でコピーし、--skip-password-copyオプションを使用してコマンドodacli configure-dataguardを再試行します。
  1. プライマリ・システムで、パスワード・ファイルを探します:
    srvctl config database -d dbUniqueName | grep -i password
    出力がOracle ASMディレクトリの場合は、Oracle ASMディレクトリからローカル・ディレクトリにパスワードをコピーします。
    su - grid
    asmcmd
    ASMCMD> pwcopy +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger /tmp/orapwtiger

    出力が空の場合は、/dbHome/dbs/orapwdbNameのディレクトリを確認します。たとえば、orapwdファイルは/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtigerにあります

  2. パスワード・ファイルをスタンバイ・システムにコピーします。元のパスワード・ファイルをバックアップします。
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger.ori
    scp  
    root@primaryHost:/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
  3. スタンバイのorapwdファイル権限を変更します。
    chown -R oracle /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    chgrp oinstall /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
  4. スタンバイ・システムのパスワード・ファイルの場所を確認し、必要に応じてOracle ASMディレクトリにコピーします。
    srvctl config database -d tiger2 | grep -i password
    Password file: +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger
    この例では、パスワードをローカル・ディレクトリからOracle ASMディレクトリにコピーします。
    su - grid
    asmcmd
    ASMCMD> pwcopy /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger

この問題は、Oracleバグ34484209で追跡されます。

データベースのバックアップでのエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをバックアップするときに、エラーが発生します。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get the
rman command status commandid:xxx
output:STATUS
-------------------------
[COMPLETED WITH WARNINGS] error:.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 新しいプライマリ・データベースで、oracleとしてRMANに接続し、アーカイブ・ログ削除ポリシーを編集します。
    rman target /
    RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKED UP 1 TIMES TO 'SBT_TAPE';
  2. 新しいプライマリ・データベースで、rootユーザーとしてバックアップを作成します。
    odacli create-backup -in db_name -bt backup_type

この問題は、Oracleバグ33181168で追跡されます。

デプロイメントのクリーン・アップ中のエラー

Oracle Database Applianceをクリーン・アップするときに、エラーが発生します。

クリーン・アップ中に、NFSエクスポート・サービスがOracle ACFSベースのクローン・リポジトリを使用するため、クラスタウェアの停止が失敗します。

ハードウェア・モデル

DBシステムを含むすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 両方のノードでNFSサービスを停止します。
    service nfs stop
  2. ベア・メタル・システムをクリーン・アップします。ステップについては、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

この問題は、Oracleバグ33289742で追跡されます。

ファイル・ログ・パスの表示のエラー

ファイル・ログ・パスがコンソールには正しく表示されませんが、ジョブに対して生成されたすべてのログに実際には正しいパスが記録されています。

ハードウェア・モデル

仮想プラットフォームを使用するすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33580574で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

スタンバイ・データベースをリリース12.1から19.14にアップグレードした後、ステップEnable redo transport and applyに次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

Warning: ORA-16629: database reports a different protection level from the protection mode standbydb - Physical standby database (disabled)

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のDGMGRLコマンドを実行して、スタンバイ・データベースを再度有効にします。
DGMGRL> Enable database tgtptdcnvo
Enabled.

この問題は、Oracleバグ33749492で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復操作のエラー

Oracle Data Guardでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg." and can 
further find this error "ORA-12514: TNS:listener does not currently know of  
service requested  

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。

データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
srvctl start database -d db-unique-name -o mount

コマンドが正常に完了したら、コマンドodacli reinstate-dataguardジョブを実行します。データベースがMOUNTモードになっている場合は、一時的なエラーになる可能性があります。数分後、odacli describe-dataguardstatusまたはodacli list-dataguardstatusを使用してData Guardステータスを再度確認するか、DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;を使用して回復が成功したかどうかを確認します。

この問題は、Oracleバグ32367676で追跡されます。

データベースのアップグレード後の適用プロセスの有効化のエラー

Oracle Data Guardデプロイメントでデータベースをアップグレード後に適用プロセスの有効化を実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
Error: ORA-16664: unable to receive the result from a member

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. スタンバイ・データベースをアップグレード・モードで再起動します。
    srvctl stop database -d <db_unique_name> 
    Run PL/SQL command: STARTUP UPGRADE; 
  2. 適用プロセスの有効化を続行し、ログ適用プロセスがリフレッシュされるまで待機します。
  3. しばらくしてから、DGMGRLコマンドを使用してData Guardステータスを確認します。
    SHOW CONFIGURATION; 

この問題は、Oracleバグ32864100で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Active Data Guardを構成するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardを構成する場合、odacli configure-dataguardコマンドは、スタンバイ・システムで次のエラーでステップNewDgconfigで失敗します。
ORA-16665: TIME OUT WAITING FOR THE RESULT FROM A MEMBER

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブのステータスを確認します。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. スタンバイ・システムで、次を実行します。
    export DEMODE=true; 
    odacli create-dataguardstatus -i dbid -n dataguardstatus_id_on_primary -r configdg.json 
    export DEMODE=false; 
    configdg.json example   
単一ノード・システムのconfigdg.jsonファイルの例:
{
  "name": "test1_test7",
  "protectionMode": "MAX_PERFORMANCE",
   "replicationGroups": [
    {
      "sourceEndPoints": [
        {
          "endpointType": "PRIMARY",
          "hostName": test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test1",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress"
        },
         ],
      "targetEndPoints": [
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain2",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test7",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress3"
        },
      ],
      "transportType": "ASYNC"
    }
  ]
}

この問題は、Oracleバグ32719173で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Unable to reinstate Dg. Reinstate job was executed within 24hrs after failover job.  

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

DGMGRL> Reinstating database "xxxx", 
 please wait... 
Oracle Clusterware is restarting database "xxxx" ... 
Connected to "xxxx" 
Continuing to reinstate database "xxxx" ... 
Error: ORA-16653: failed to reinstate database 

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. プライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database; 
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN 
    -------------------------- 
              3522449 
  2. 古いプライマリ・データベースで、バックアップ暗号化パスワードを使用してRMANでこのSCNにフラッシュバックします。
    RMAN> set decryption identified by 'rman_backup_password' ; 
    executing command: SET decryption 
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN 3522449 ; 
    ... 
    Finished flashback at 24-SEP-20 
    RMAN> exit 
  3. 新しいプライマリ・マシンで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ31884506で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中の障害発生

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Message:   
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.   

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

ORA-12514: TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. 回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
    srvctl start database -d db-unique-name -o mount 
  2. 前述のコマンドが正常に実行されたら、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ32047967で追跡されます。

Oracle Data Guard操作後のロールの更新中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの操作を実行中、ロールを更新するときにエラーが発生します。

odacli describe-databaseコマンドの出力に示されているdbRoleコンポーネントは、Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各操作後には更新されません。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli update-registry -n db --force/-fを実行して、データベース・メタデータを更新します。ジョブの完了後、odacli describe-databaseコマンドを実行して、dbRoleが更新されていることを確認します。

この問題は、Oracleバグ31378202で追跡されます。

ORAchkサマリーと詳細レポート・ページの不整合

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAChkレポート・サマリーに、レポート詳細ページとは異なるクリティカル、失敗および警告の問題の数が表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAchkレポート・サマリーのクリティカル、失敗および警告の問題の数を無視します。レポート詳細ページを確認します。

この問題は、Oracleバグ30676674で追跡されます。

oakdが非クラスタ・モードで実行されているとodaeraserツールが機能しない

デプロイメントのクリーン・アップ後に、oakdが非クラスタ・モードで実行されていると、Secure Eraserツールが機能しません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェアのベア・メタル・システム

回避策

デプロイメントのクリーン・アップ後、oakdは非クラスタ・モードで起動され、odaadmcli stop oakコマンドを使用して停止することはできません。このような場合、Secure Eraseツールを実行すると、odaeraserコマンドは失敗します。

コマンドodaadmcli shutdown oakを使用して、oakdを停止します。

この問題は、Oracleバグ28547433で追跡されます。