4 このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題

次の各項では、このリリースのOracle Database Applianceのデプロイ、更新および管理に関する既知の問題について説明します。

Oracle Database Applianceのデプロイ時の既知の問題

Oracle Database Applianceのプロビジョニング時またはデプロイ時の既知の問題について理解します。

DBシステムの作成中のエラー

DBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

DBシステムを作成するときに、次のエラーが発生することがあります:
  • odacli create-dbsystemジョブが、長時間runningステータスでスタックする可能性があります。
  • VMジョブの作成、起動、停止など、他のDBシステムまたはアプリケーションのVMライフサイクル操作が、長い間runningステータスでスタックする可能性があります。
  • virsh listコマンド・プロセスなどのvirshコマンドが応答しないことがあります。
  • コマンドps -ef | grep libvirtdは、2つのlibvirtdプロセスがあることを示します。たとえば:
    # ps -ef |grep libvirtd
    root      5369     1  0 05:27 ?        00:00:03 /usr/sbin/libvirtd
    root     27496  5369  0 05:29 ?        00:00:00 /usr/sbin/libvirtd  <<<

    2番目のlibvirtdプロセス(pid 27496)がスタックし、ジョブがハングします。

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つ目のlibvirtd、つまり最初のlibvirtdによって生成されたlibvirtdを削除します(前述の例では、pid: 27496など)。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34715675で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkの作成中のエラー

DBシステムでvnetworkを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

ブリッジ名を指定せずに、名前の長さが14または15文字のvnetworkを作成すると、エラーメッセージが表示されることがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージがdcs-agent.logに表示される場合があります:

Device xxxxx does not seem to be present, delaying initialization. 

コマンドの詳細

# odacli create-vnetwork

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

13文字以下のvnetwork名を使用するか、15文字未満のブリッジ名を指定してください

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35668001で追跡されます。

DBシステム作成中のエラー

ノード名に大文字を含むDBシステムをプロビジョニングすると、エラーが発生することがあります。

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X10ハードウェア・モデル

回避策

DBシステム・ペイロードでは、小文字のみのノード名を使用します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35660324で追跡されます。

ファームウェア・バージョンの表示中のエラー

CX6ネットワーク・コントローラのバージョンを表示するときにエラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

コマンドodacli describe-componentを実行するときに、次のエラー・メッセージが表示されることがあります:

OS                                        8.8                   up-to-date
ILOM
                                        5.1.2.20.a.r153118    up-to-date
BIOS
                                          84030200              up-to-date
LOCAL CONTROLLER FIRMWARE {
[c0,c1]
                                          E2MU200               up-to-date
[c4,c5,c6]
                                          -                     26.37.1014.  

dbvmエージェント・ログに、次のエントリが含まれている場合があります:

PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
PRCR-1072 : Failed to unregister resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
CRS-2586: Deletion of a running resource 'ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr' requires the force option
2023-07-21 03:28:28,092 ERROR [Remove listeners for network {dbs_vlan}] [] c.o.d.a.r.s.n.NetworkLifecycleUtils: 
PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr 

コマンドの詳細

# odacli describe-component

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X10ハードウェア・モデル

回避策

オペレーティング・システム・コマンドethoolを実行して、CX6コントローラのファームウェア・バージョンを取得します:
# ethtool -i p5p1
driver: mlx5_core
version: 5.0-0
firmware-version: 26.37.1014 (ORC0000000011) <--- Firmware Version
expansion-rom-version: 
bus-info: 0000:21:00.0
supports-statistics: yes
supports-test: yes
supports-eeprom-access: no
supports-register-dump: no
supports-priv-flags: yes

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35702981で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkのデタッチ中のエラー

DBシステムでvnetworkをデタッチするときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10001:Internal error encountered: Could not delete network 'dbs_vlan': null. 

dbvmエージェント・ログに、次のエントリが含まれている場合があります:

PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
PRCR-1072 : Failed to unregister resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr
CRS-2586: Deletion of a running resource 'ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr' requires the force option
2023-07-21 03:28:28,092 ERROR [Remove listeners for network {dbs_vlan}] [] c.o.d.a.r.s.n.NetworkLifecycleUtils: 
PRCR-1028 : Failed to remove resource ora.SCAN_LISTENER2_SCAN1_NET2.lsnr 

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli modify-dbsystemコマンドを再度実行してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35628863で追跡されます。

DBシステムでのodacli modify-dbsystemの実行中のエラー

DBシステムでodacli modify-dbsystemコマンドを実行するときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10001:Internal error encountered: Invalid nodeId, the format is as 'node_#'.

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

失敗状態のodacli modify-dbsystemコマンドは実行しないでください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35630118で追跡されます。

DBシステムでのvnetworkのアタッチ中のエラー

以前にDBシステムで接続されていたvnetworkをアタッチすると、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

DCS-10045:Validation error encountered: The scan name specified is not consistent with the corresponding network {dbs_vlan} on node 1. 

コマンドの詳細

# odacli modify-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。Oracleサポートに連絡してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35630911で追跡されます。

DBシステム作成中のエラー

大小文字が混在したoracleユーザー名でDBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージがDBCAトレース・ファイルに表示される場合があります:

ORA-15260: permission denied on ASM disk group

コマンドの詳細

# odacli create-dbsystem

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

DBシステムの作成時に、大小文字か混在したoracleユーザー名を指定しないでください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35647573で追跡されます。

データベースの作成中のエラー

Oracle Database Applianceでデータベースを作成するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceでデータベースを作成するときに、createDatabaseByRHPタスクの後に操作が失敗することがあります。ただし、odacli list-databasesコマンドには、ジョブ結果で失敗したデータベースのステータスがCONFIGUREDとして表示されます。

失敗メッセージ

odacli create-databaseコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Failed to clear all listeners from database

コマンドの詳細

# odacli create-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli describe-jobコマンドを使用して、odacli create-databaseコマンドのジョブの説明を確認します。odacli create-databaseコマンドでタスク失敗の問題を修正します。コマンドodacli delete-database -n db_nameを使用してデータベースを削除し、odacli create-databaseコマンドを再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34709091で追跡されます。

2つのDBシステムの作成中のエラー

2つの異なるOracle ASMディスク・グループで2つのDBシステムを同時に作成するときに、エラーが発生します。

DBシステムを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。
CRS-2672: Attempting to start 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-5017: The resource action "vm_name.kvm start" encountered the following
error:
CRS-29200: The libvirt virtualization library encountered the following
error:
Timed out during operation: cannot acquire state change lock (held by
monitor=remoteDispatchDomainCreate)
. For details refer to "(:CLSN00107:)" in
"/u01/app/grid/diag/crs/<oda_server>/crs/trace/crsd_orarootagent_root.trc".
CRS-2674: Start of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' failed
CRS-2679: Attempting to clean 'vm_name.kvm' on 'oda_server'
CRS-2681: Clean of 'vm_name.kvm' on 'oda_server' succeeded
CRS-4000: Command Start failed, or completed with errors.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

2つのDBシステムを同時に作成しないでください。かわりに、1つのDBシステムの作成を完了してから、もう1つのDBシステムを作成します。

この問題は、Oracleバグ33275630で追跡されます。

DBシステムの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでDBシステムを作成するときに、エラーが発生することがあります。

odacli create-dbsystemコマンドを実行するときに、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
DCS-10001:Internal error encountered: ASM network is not online in all nodes

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. オフライン・リソースを手動でオンラインにします。
    crsctl start res -all
  2. odacli create-dbsystemコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ33784937で追跡されます。

cleanup.pl実行後のアプライアンスのプロビジョニング中のエラー

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングするときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、Oracle Grid Infrastructureイメージ(IMGGI191100)がないため、アプライアンスのプロビジョニングが失敗します。次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

cleanup.plの実行後、アプライアンスをプロビジョニングする前に、次のようにリポジトリを更新します。

# odacli update-repository -f /**gi** 

この問題は、Oracleバグ32707387で追跡されます。

cleanup.plを実行した後にエラーが発生する

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを実行するときにエラーが発生します。

cleanup.plの実行後、odacliコマンドを使用しようとすると、次のエラーが発生します。

DCS-10042:User oda-cliadmin cannot be authorized.

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のコマンドを実行して、エージェント・ウォレットでユーザーoda-cliadminの資格証明を設定します。

# rm -rf /opt/oracle/dcs/conf/.authconfig  
# /opt/oracle/dcs/bin/setupAgentAuth.sh 

この問題は、Oracleバグ29038717で追跡されます。

クローン・データベース操作のエラー

クローン・データベース操作がエラーにより失敗します。

ソース・データベースが単一インスタンスまたはOracle RAC One Nodeであるか、リモート・ノードで実行されている場合、制御ファイルでパスが正しく作成されていないため、クローン・データベース操作は失敗します。

ソース・データベース作成タイムスタンプがクローン操作に近すぎる場合(少なくとも60分以内)、クローン・データベース操作もエラーが発生して失敗することがあります。

ハードウェア・モデル

ベア・メタル・デプロイメント用のすべてのOracle Database Appliance高可用性ハードウェア・モデル

回避策

クローン・データベースの作成がトリガーされるのと同じノードで実行されているソース・データベース・インスタンスからクローン・データベースを作成します。

Oracle Database 12c以降の場合は、次のコマンドを実行して、クローン操作の前にソース・データベースを同期します。
SQL> alter system checkpoint;

この問題は、Oracleバグ29002563、29002004、29001906、29001855、29001631、28995153、28986643、30309971および30228362で追跡されます。

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題

Oracle Database Applianceの管理時の既知の問題について理解します。

ノード・クラッシュ後のOracle HAMIエラー

Oracle Database Applianceでノード・クラッシュが発生すると、Oracle HAMIアンサンブルが応答せず、ODACLIコマンドが機能しない場合があります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X10ハードウェア・モデル

回避策

両方のノードでOracle HAMIアンサンブルおよびDCSエージェントを再起動します:

Node0では:

# /opt/oracle/dcs/hami/bin/hamictl.sh restart --member ODA_DCS0
# systemctl restart initdcsagent
Node1では:
# /opt/oracle/dcs/hami/bin/hamictl.sh restart --member ODA_DCS1
# systemctl restart initdcsagent
DCSエージェントがOracle HAMIアンサンブルと適切に通信していることを確認します:
# odacli ping-agent
"Agent is ready to serve the requests.

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35651793で追跡されます。

ファームウェア・バージョンの表示中のエラー

セキュア・ブートが有効になっているOracle Database Appliance X10で、fwupdateの実行時にCX6ファームウェア・バージョンの表示でエラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

# fwupdate list controller

WARNING: Due to strict MMIO memory settings in the running kernel some network controllers may not be accessible.
         See Hardware Management Pack documentation regarding iomem kernel settings required for
         firmware update of these devices.

==================================================
CONTROLLER
==================================================
ID    Type   Manufacturer   Model     Product Name               FW Version     BIOS Version   EFI Version    FCODE Version  Package Version  NVDATA Version    XML Support
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
c0    NVMe   Micron         0x51c3    Micron_7450_MTFDKBA480TFR  E2MU122        -              -              -              -                -                 N/A
c1    NVMe   Micron         0x51c3    Micron_7450_MTFDKBA480TFR  E2MU122        -              -              -              -                -                 N/A
c2    SAS    LSI Logic      0x00e6    ORCL_9500-8e               23.00.01.00    09.45.00.00    23.00.00.00    -              -                23.00.07.12       N/A
c3    SAS    LSI Logic      0x00e6    ORCL_9500-8e               23.00.01.00    09.45.00.00    23.00.00.00    -              -                23.00.07.12       N/A
c4    NET    Mellanox       0x101f    Oracle Dual Port CX6-LX Ad -              -              -              -              -                -                 N/A
c5    NET    Mellanox       0x101f    Oracle Dual Port CX6-LX Ad -              -              -              -              -                -                 N/A

ノート: Mellanox CX6コントローラにリストされているFWバージョンが空の"-"です

コマンドの詳細

# fwupdate list all 
# fwupate list controller

ハードウェア・モデル

Oracle Database Appliance X10ハードウェア・モデル

回避策

OSコマンドethoolを実行して、CX6コントローラのファームウェア・バージョンを取得します。
# ethtool -i p5p1
driver: mlx5_core
version: 5.0-0
firmware-version: 26.37.1014 (ORC0000000011) <--- Firmware Version
expansion-rom-version: 
bus-info: 0000:21:00.0
supports-statistics: yes
supports-test: yes
supports-eeprom-access: no
supports-register-dump: no
supports-priv-flags: yes

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35684231で追跡されます。

データベースのリカバリでのエラー

ターゲット・ノードが1であるノード0からOracle Database Enterprise Edition高可用性データベースをリカバリすると、エラーが発生することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: null

コマンドの詳細

# odacli recover-database

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

データベースのターゲット・ノード番号から操作を再試行します。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ34785410で追跡されます。

Oracle Data Guardでのスイッチオーバー操作中のエラー

odacli switchover-dataguardコマンドを実行するときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

odacli switchover-dataguardジョブが"Postcheck switchover DataGuard"ステップで失敗することがありますが、スイッチオーバー操作は実際には成功しています。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Index: 0, Size: 0

コマンドの詳細

# odacli switchover-dataguard

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

エラーを無視します。DGMGRLから、Oracle Data Guardのスイッチオーバー操作が成功したかどうかを確認してください。
 DGMGRL> show configuration;

odacli list-dataguardstatusを実行して、Oracle Data Guardのステータス・メタデータを更新してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35675411で追跡されます。

Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardの操作中のエラー

Oracle Data Guardでスイッチオーバー、フェイルオーバーまたは回復操作を実行しているときに、エラーが発生することがあります。

問題の説明

Oracle Database Applianceの高可用性デプロイメントでは、dbTypeがSIおよびRACOneのデータベースの場合に、switchover-dataguardfailover-dataguardおよびreinstate-dataguardジョブが、待機時間の後の"Check if DataGuard config is updated"ステップで失敗することがあります。

失敗メッセージ

次のエラー・メッセージが表示されます。

DCS-10001:Internal error encountered: Unable enqueue Id and update DgConfig.

コマンドの詳細

# odacli switchover-dataguard
# odacli failover-dataguard
# odacli reinstate-dataguard

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

エラーを無視します。DGMGRLから、Oracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーまたは回復操作が成功したかどうかを確認してください。
 DGMGRL> show configuration;

odacli list-dataguardstatusを実行して、Oracle Data Guardのステータス・メタデータを更新してください。

バグ番号

この問題は、Oracleバグ35676752で追跡されます。

Oracle Data Guardの構成中のエラー

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、upload password file to standby databaseステップでエラーが発生することがあります。

Oracle Database Applianceでコマンドodacli configure-dataguardを実行すると、CONFIGUREDG - DCS-10001: UNABLE TO CONFIGURE BROKER DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;に次のエラー・メッセージが表示されることがあります:
ORA-16783: cannot resolve gap for database tgtpodpgtb

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

パスワード・ファイルをプライマリ・システムからスタンバイ・システムに手動でコピーし、--skip-password-copyオプションを使用してコマンドodacli configure-dataguardを再試行します。
  1. プライマリ・システムで、パスワード・ファイルを探します:
    srvctl config database -d dbUniqueName | grep -i password
    出力がOracle ASMディレクトリの場合は、Oracle ASMディレクトリからローカル・ディレクトリにパスワードをコピーします。
    su - grid
    asmcmd
    ASMCMD> pwcopy +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger /tmp/orapwtiger

    出力が空の場合は、/dbHome/dbs/orapwdbNameのディレクトリを確認します。たとえば、orapwdファイルは/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtigerにあります

  2. パスワード・ファイルをスタンバイ・システムにコピーします。元のパスワード・ファイルをバックアップします。
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger.ori
    scp  
    root@primaryHost:/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
  3. スタンバイのorapwdファイル権限を変更します。
    chown -R oracle /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    chgrp oinstall /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
  4. スタンバイ・システムのパスワード・ファイルの場所を確認し、必要に応じてOracle ASMディレクトリにコピーします。
    srvctl config database -d tiger2 | grep -i password
    Password file: +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger
    この例では、パスワードをローカル・ディレクトリからOracle ASMディレクトリにコピーします。
    su - grid
    asmcmd
    ASMCMD> pwcopy /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1/dbs/orapwtiger
    +DATA/tiger2/PASSWORD/orapwtiger

この問題は、Oracleバグ34484209で追跡されます。

データベースのバックアップでのエラー

Oracle Database Applianceでデータベースをバックアップするときに、エラーが発生します。

フェイルオーバーが成功した後、新しいプライマリ・データベースでコマンドodacli create-backupを実行すると失敗し、次のメッセージが表示されます。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to get the
rman command status commandid:xxx
output:STATUS
-------------------------
[COMPLETED WITH WARNINGS] error:.

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 新しいプライマリ・データベースで、oracleとしてRMANに接続し、アーカイブ・ログ削除ポリシーを編集します。
    rman target /
    RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKED UP 1 TIMES TO 'SBT_TAPE';
  2. 新しいプライマリ・データベースで、rootユーザーとしてバックアップを作成します。
    odacli create-backup -in db_name -bt backup_type

この問題は、Oracleバグ33181168で追跡されます。

デプロイメントのクリーン・アップ中のエラー

Oracle Database Applianceをクリーン・アップするときに、エラーが発生します。

クリーン・アップ中に、NFSエクスポート・サービスがOracle ACFSベースのクローン・リポジトリを使用するため、クラスタウェアの停止が失敗します。

ハードウェア・モデル

DBシステムを含むすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. 両方のノードでNFSサービスを停止します。
    service nfs stop
  2. ベア・メタル・システムをクリーン・アップします。ステップについては、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

この問題は、Oracleバグ33289742で追跡されます。

ファイル・ログ・パスの表示のエラー

ファイル・ログ・パスがコンソールには正しく表示されませんが、ジョブに対して生成されたすべてのログに実際には正しいパスが記録されています。

ハードウェア・モデル

仮想プラットフォームを使用するすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

なし。

この問題は、Oracleバグ33580574で追跡されます。

Oracle Data Guardでの回復操作のエラー

Oracle Data Guardでコマンドodacli reinstate-dataguardを実行するときに、エラーが発生します。

dcs-agent.logで報告されるエラーは次のとおりです。
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg." and can 
further find this error "ORA-12514: TNS:listener does not currently know of  
service requested  

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。

データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
srvctl start database -d db-unique-name -o mount

コマンドが正常に完了したら、コマンドodacli reinstate-dataguardジョブを実行します。データベースがMOUNTモードになっている場合は、一時的なエラーになる可能性があります。数分後、odacli describe-dataguardstatusまたはodacli list-dataguardstatusを使用してData Guardステータスを再度確認するか、DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;を使用して回復が成功したかどうかを確認します。

この問題は、Oracleバグ32367676で追跡されます。

データベースのアップグレード後の適用プロセスの有効化のエラー

Oracle Data Guardデプロイメントでデータベースをアップグレード後に適用プロセスの有効化を実行するときに、エラーが発生します。

次のエラー・メッセージが表示されます。
Error: ORA-16664: unable to receive the result from a member

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。
  1. スタンバイ・データベースをアップグレード・モードで再起動します。
    srvctl stop database -d <db_unique_name> 
    Run PL/SQL command: STARTUP UPGRADE; 
  2. 適用プロセスの有効化を続行し、ログ適用プロセスがリフレッシュされるまで待機します。
  3. しばらくしてから、DGMGRLコマンドを使用してData Guardステータスを確認します。
    SHOW CONFIGURATION; 

この問題は、Oracleバグ32864100で追跡されます。

Oracle Data Guardステータスの作成中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Active Data Guardを構成するときに、エラーが発生します。

Oracle Data Guardを構成する場合、odacli configure-dataguardコマンドは、スタンバイ・システムで次のエラーでステップNewDgconfigで失敗します。
ORA-16665: TIME OUT WAITING FOR THE RESULT FROM A MEMBER

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブのステータスを確認します。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. スタンバイ・システムで、次を実行します。
    export DEMODE=true; 
    odacli create-dataguardstatus -i dbid -n dataguardstatus_id_on_primary -r configdg.json 
    export DEMODE=false; 
    configdg.json example   
単一ノード・システムのconfigdg.jsonファイルの例:
{
  "name": "test1_test7",
  "protectionMode": "MAX_PERFORMANCE",
   "replicationGroups": [
    {
      "sourceEndPoints": [
        {
          "endpointType": "PRIMARY",
          "hostName": test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test1",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress"
        },
         ],
      "targetEndPoints": [
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain2",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "test7",
          "serviceName": "test", 
          "sysPassword": "***", 
          "ipAddress": "test_IPaddress3"
        },
      ],
      "transportType": "ASYNC"
    }
  ]
}

この問題は、Oracleバグ32719173で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Unable to reinstate Dg. Reinstate job was executed within 24hrs after failover job.  

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

DGMGRL> Reinstating database "xxxx", 
 please wait... 
Oracle Clusterware is restarting database "xxxx" ... 
Connected to "xxxx" 
Continuing to reinstate database "xxxx" ... 
Error: ORA-16653: failed to reinstate database 

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. プライマリ・マシンで、standby_became_primary_scnを取得します。
    SQL> select standby_became_primary_scn from v$database; 
    STANDBY_BECAME_PRIMARY_SCN 
    -------------------------- 
              3522449 
  2. 古いプライマリ・データベースで、バックアップ暗号化パスワードを使用してRMANでこのSCNにフラッシュバックします。
    RMAN> set decryption identified by 'rman_backup_password' ; 
    executing command: SET decryption 
    RMAN> FLASHBACK DATABASE TO SCN 3522449 ; 
    ... 
    Finished flashback at 24-SEP-20 
    RMAN> exit 
  3. 新しいプライマリ・マシンで、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ31884506で追跡されます。

Oracle Data Guardの回復中の障害発生

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを回復するときに、エラーが発生します。

odacli reinstate-dataguardコマンドは、次のエラーで失敗します。
Message:   
DCS-10001:Internal error encountered: Unable to reinstate Dg.   

dcs-agent.logファイルには、次のエラー・エントリがあります。

ORA-12514: TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

次のステップに従います。

  1. 回復中のデータベースがMOUNTモードで起動していることを確認します。データベースをMOUNTモードで起動するには、次のコマンドを実行します。
    srvctl start database -d db-unique-name -o mount 
  2. 前述のコマンドが正常に実行されたら、odacli reinstate-dataguardコマンドを実行します。

この問題は、Oracleバグ32047967で追跡されます。

Oracle Data Guard操作後のロールの更新中のエラー

Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの操作を実行中、ロールを更新するときにエラーが発生します。

odacli describe-databaseコマンドの出力に示されているdbRoleコンポーネントは、Oracle Database ApplianceでのOracle Data Guardのスイッチオーバー、フェイルオーバーおよび回復の各操作後には更新されません。

ハードウェア・モデル

Oracle Data Guard構成のすべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル

回避策

odacli update-registry -n db --force/-fを実行して、データベース・メタデータを更新します。ジョブの完了後、odacli describe-databaseコマンドを実行して、dbRoleが更新されていることを確認します。

この問題は、Oracleバグ31378202で追跡されます。

ORAchkサマリーと詳細レポート・ページの不整合

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAChkレポート・サマリーに、レポート詳細ページとは異なるクリティカル、失敗および警告の問題の数が表示される場合があります。

ハードウェア・モデル

Oracle Database Applianceハードウェア・モデルのベア・メタル・デプロイメント

回避策

ブラウザ・ユーザー・インタフェースのORAchkレポート・サマリーのクリティカル、失敗および警告の問題の数を無視します。レポート詳細ページを確認します。

この問題は、Oracleバグ30676674で追跡されます。

oakdが非クラスタ・モードで実行されているとodaeraserツールが機能しない

デプロイメントのクリーン・アップ後に、oakdが非クラスタ・モードで実行されていると、Secure Eraserツールが機能しません。

ハードウェア・モデル

すべてのOracle Database Applianceハードウェアのベア・メタル・システム

回避策

デプロイメントのクリーン・アップ後、oakdは非クラスタ・モードで起動され、odaadmcli stop oakコマンドを使用して停止することはできません。このような場合、Secure Eraseツールを実行すると、odaeraserコマンドは失敗します。

コマンドodaadmcli shutdown oakを使用して、oakdを停止します。

この問題は、Oracleバグ28547433で追跡されます。