ソース・プロジェクトへのミラーの統合
ミラーを作成することにより、プロジェクトのコピーをミラー・プロジェクトとして作成することができます。ミラーを作成したら、必要に応じてミラーに変更を加えながら、代わりのプロジェクト・シナリオを探すことができます。その後、それらの更新内容を元のプロジェクトに統合できます。その際、アクティブなプロジェクト・データはそのまま維持されます。このトピックは、すでにミラーの作成と変更が済んでおり、プレビューおよび/または選択した変更をソース・プロジェクトに統合する準備ができていることを前提としています。
注意:
- 「ミラーをソース・プロジェクトに統合」コンテキスト・メニューは、スーパーユーザー・アクセス権限があるミラーが選択されている場合のみ使用できます。ミラーに関連付けられているソース・プロジェクトに対するスーパーユーザー・アクセス権限も必要です。また、ソース・プロジェクトは、別のユーザーが排他モードで開いたり、チェックアウトすることができません。
- ミラー・プロジェクトの「プロジェクトID」、「アクティビティID」、「リソースID」、「ロールID」、「コスト・アカウント」、および「単価」のフィールドを変更し、ミラーをソース・プロジェクトに統合すると、新しいエントリがソース・プロジェクトに追加されます。たとえば、ソース・プロジェクトに「アクティビティID」がA1000のアクティビティが含まれているとします。ミラーを作成した後で、「アクティビティID」をA1000からA1005へミラー・プロジェクトで変更します。ミラー・プロジェクトをソース・プロジェクトに統合すると、ソース・プロジェクトには、「アクティビティID」以外がまったく同じA1000およびA1005という2つのアクティビティが含まれることになります。
統合する変更のプレビュー
はじめに変更をプレビューします。
- 「プロジェクト」ウィンドウで、ソース・プロジェクトに統合するミラーを右クリックします。
- コンテキスト・メニューの「ミラーをソース・プロジェクトに統合」をクリックします。統合する変更がある場合、「プロジェクトの変更のプレビュー」ダイアログ・ボックスが表示されます。
統合する変更の選択
次に、ミラーからソース・プロジェクトに統合する変更を選択します。「プロジェクトの変更のプレビュー」ダイアログ・ボックスでは、データ領域ごとまたはアクティビティごとにグループ化して変更を表示できます。デフォルトではアクティビティごとに表示されます。変更がアクティビティごとに表示されている場合、アクティビティ行の「統合」列にチェックボックスが表示されます。このチェックボックスを使用して、ソース・プロジェクトに統合するアクティビティを選択できます。
注意:
- デフォルトでは、変更が加えられたアクティビティがある場合、すべてのアクティビティのチェックボックスがオンになります。
- アクティビティごとにグループ化してアクティビティのチェックボックスをオン/オフにすると、データ領域によるグループ化のチェックボックスが表示されていなくても、対応するチェックボックスがオン/オフになります。統合するアクティビティを確認または変更する必要がある場合、「アクティビティ」ラジオボタンをオンにしてください。
- 「変更のグループ化」で、変更をグループ化する方法を選択します。
- 手順1で「アクティビティ」を選択した場合、「統合」列で適切な「統合」チェックボックスをオンにすることにより、統合するアクティビティを選択します。
ヒント:
- 変更されたアクティビティが検出されると、「すべて選択」および「すべてクリア」の2つのボタンが使用可能になります。 対象アクティビティ数が多い場合、これらのボタンを使用すれば時間を節約できます。たとえば、変更されたアクティビティが多数あり、その中から2つのアクティビティだけを統合することがわかっているとします。そのような場合、「すべてクリア」をクリックしてから、統合すべき2つのアクティビティだけを選択すれば、時間を節約できます。
統合前のアプリケーションのアクションを決定する
「統合前」で、適切なチェックボックスをオンにします。
- ソース・プロジェクトに、プロジェクト名の後に「- Bx」(「x」は増加する番号)が付いたベースラインを作成する場合、「ソース・プロジェクトのコピーをベースラインとして作成」をオンにします。
- プロジェクトを.xerファイルにエクスポートする場合、「ソース・プロジェクトのバックアップ・ファイルを作成」をオンにします。統合後にソース・プロジェクトを元に戻す場合にこのファイルを使用します。
統合後のアプリケーションのアクションを決定する
「統合後」で、適切なチェックボックスをオンにします。
- ミラーが正常に統合された後にEPSにミラーを維持するには、「ミラーの保持」チェックボックスをオンにします。
- ミラーが正常に統合された後にEPSからミラーを削除するには、「ミラー(プロジェクト名)の削除」チェックボックスをオンにします。
- 統合後に、ソース・プロジェクトの現在のデータに基づいて更新されたミラーを、このミラーと置き換えるには、「ミラー(プロジェクト名)の置換」チェックボックスをオンにします。
注意
- 「ミラー(プロジェクト名)の置換」オプションを選択する場合、新しいミラーはオリジナル・ミラーと同じベースラインを使用して作成されます。
- P6 EPPMデータベースに接続している場合: リスク・データのレコードを保持する場合は、「ミラーの保持」チェックボックスをオンにします。オンにしない場合、ミラー・プロジェクトのリスク・データは統合されていないため、失われます(ソース・プロジェクトのリスク・データは変更されないままとなります)。
変更の統合
何らかの理由で、ミラーの変更をソース・プロジェクトに統合しない場合、「取消」をクリックすれば、ソース・プロジェクトが一切変更されません。
統合する場合は、「変更を統合」をクリックすると、変更がソース・プロジェクトに統合されます。
注意
- 変更をソース・プロジェクトに統合した後に、ソース・プロジェクトを開いてスケジュールを計算することを推奨します。
- リソース割当をXLSXファイルにエクスポートすると、リソース割当に関連付けられた最下層レベルのコスト・アカウントのみがXLSXファイルにエクスポートされます。たとえば、コスト・アカウント階層構造にCAという名前のコスト・アカウントがあり、その下位レベルの名前がCA.Aであるとします。コスト・アカウントCA.Aをリソース割当に割り当て、リソース割当をXLSXファイルにエクスポートすると、このXLSXファイルには、コスト・アカウントとして「CA.A」ではなく「A」が表示されます。その後、P6 ProfessionalでこのXLSXファイルを同じプロジェクトにインポートすると、割り当てられたコスト・アカウントとして「A」が表示される、重複したリソース割当が作成されることがあります。
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最終発行 2024年7月2日