バックエンド・セット

ロード・バランサ・バックエンド・セットの作成

既存のロード・バランサのバックエンド・セットを作成できます。バックエンド・セットは、トラフィックがロード・バランシングされるサーバーのグループです。バックエンド・サーバーは、バックエンド・セットの作成後、または同時に作成できます。このトピックでは、バックエンド・セットのみを作成します。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ロード・バランサ」をクリックします。
ロード・バランサ・バックエンド・セットを作成するロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」の下の「バックエンド・セット」をクリックします。
既存のバックエンド・セットがリストされます。リストには「データがありません」と表示されます。バックエンド・セットを作成するには、「バックエンド・セットの作成」をクリックします。
次の情報を入力します。
- 名前: LBバックエンド・セットのわかりやすい名前を入力します。これは一意である必要があり、変更できません。
- トラフィック分散ポリシー: バックエンド・セットのロード・バランサ・ポリシーを選択します。可能な値は次のとおりです。
  - 加重ラウンドロビン: トラフィックは「次回」方式でバランスがとれ、一部のサーバーが優先されます。
  - 最小接続数: トラフィックは、現在の接続数が最も少ないサーバーに基づいて均衡化されます。
  - IPハッシュ: トラフィックは、IPヘッダー内の複数のフィールドのハッシュに基づいて均衡化されます。
- セッション永続性: このボックスを選択すると、セッション永続性が有効になります。
- SSL: バックエンド・セットでSSLを使用するボックスを選択します。
- ヘルス・チェック: バックエンド・セットのヘルス・チェック・パラメータを入力します。
  - プロトコル: ヘルス・チェッカが監視するプロトコルを選択します。使用可能な値は次のとおりです: HTTPまたはTCP。
  - ポート: プロトコルが使用するポートを入力します。
  - 間隔(ミリ秒): ヘルス・チェック間隔に1から1,800,000までの数値を入力します。
  - タイムアウト(ミリ秒): ヘルス・チェックのタイムアウトには、1から600,000までの数値を入力します。
  - 再試行回数: ヘルス・チェックの再試行回数を入力します。
  - ステータス・コード: ヘルス・チェックで使用される数値を入力します。
  - URLパス: ヘルス・チェッカが監視するURLパス( /.など)を入力します。
  - レスポンス本文: ヘルス・チェッカが使用するレスポンス本文の正規表現(.*など)を入力します。
ダイアログの「バックエンド・セットの作成」ボタンをクリックします。新しいバックエンド・セットの詳細を表示するには、バックエンド・セットを表示します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- LB OCID (oci lb load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)
バックエンド・セット作成コマンドを実行します。

LB OCIDおよびバックエンド・セット名を使用して、指定したコンパートメントにLBのバックエンド・セットを作成します。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):
```
oci lb backend-set create --health-checker-protocol health-checker-protocol-name \
  --load-balancer-id load-balancer_OCID \  
  --name backend-set-name --policy load-balancer-policy --backends \ 
  backends-info-complex-type --health-checker-port port-number \ 
  --health-checker-response-body-regex regex --health-checker-return-code code-number  
```
説明:

• health-checker-protocol-nameは、ヘルス・チェッカに関連付けられたプロトコルです(HTTPなど)。

• load-balancer_OCIDは、バックエンド・セットおよびサーバーに関連付けられたロード・バランサのOCIDです。

• backend-set-nameは、バックエンド・セットに固有の名前です。

• load-balancer-policyは、ロード・バランサに関連付けられたポリシーです。

• backends-info-complex-typeはバックエンド・サーバーに関連付けられたパラメータで、ここで構成されます。これは複合型データであり、有効なJSONである必要があります。このコマンドで構成されたバックエンド・サーバーがない場合は、'[]'と入力します。

• port-numberは、ヘルス・チェッカに関連付けられたポート番号です。

• health-checker-response-body-regexは、ヘルス・チェッカに固有の正規表現です。

• code-numberは、ヘルス・チェッカによって返される数値コードです。

例:
```
oci lb backend-set create --health-checker-protocol TCP \ 
  --load-balancer-id ocid1.loadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID --name BackendSet1 \
  --policy LEAST_CONNECTIONS --backends '[]' --health-checker-port 22 \ 
  --health-checker-response-body-regex ".*" --health-checker-return-code 200

{
  "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.....â¦.â¦.â¦.uniqueID "
}
```
ノート:
このコマンドは、作業リクエストIDを返します。バックエンド・セットの結果を表示するには、指定したLBに関連付けられたバックエンド・セットをリストし、作成されたバックエンド・セットがリストされていることを確認します。バックエンド・セットの詳細を表示するには、「oci lbバックエンド・セット・リスト」コマンドを使用します。
```
oci lb backend-set list --load-balancer-id ocid1.loadbalancer.....â¦.â¦.â¦.uniqueID  
 
{
  "data": {
    "backends": [],
    "health-checker": {
      "interval-in-millis": 10000,
      "port": 80,
      "protocol": "HTTP",
      "response-body-regex": ".*",
      "retries": 3,
      "return-code": 200,
      "timeout-in-millis": 3000,
      "url-path": "/"
    },
    "lb-cookie-session-persistence-configuration": null,
    "name": "BackendSet1",
    "policy": "LEAST_CONNECTIONS",
    "session-persistence-configuration": null,
    "ssl-configuration": null
  },
"etag": "90000"
}
```

ロード・バランサ・バックエンド・セット詳細の表示

既存のロード・バランサのバックエンド・セット内のサーバーのリストを表示し、その詳細を表示できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ロード・バランサ」をクリックします。
既存のロード・バランサ・バックエンド・セットの詳細をリストするロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」の下の「バックエンド・セット」をクリックして、使用可能なバックエンド・セットのリストを表示します。
ロード・バランサのバックエンド・セットが存在する場合は、バックエンド・セット名をクリックするか、「アクション」(3つの垂直ドット)プルダウン・メニューをクリックして、その詳細を表示できます。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- LB OCID (oci lb load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)

getコマンドを実行します。

バックエンド・セット名およびLB OCIDを使用して、指定したコンパートメント内のLBバックエンド・セットの詳細を表示します。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):

oci lb backend-set get --backend-set-name backend_set_name \ 
  --load-balancer-id load-balancer_OCID

例:

$ oci lb backend-set get --backend-set-name My-Backend-Set-1 \ 
  --load-balancer-id load-balancer_OCID

{
  "data": {
    "backends": [
      {
        "backup": false,
        "drain": false,
        "ip-address": "192.168.2.10",
        "name": "192.168.2.10:80",
        "offline": false,
        "port": 80,
        "weight": 1
      },
      {
        "backup": false,
        "drain": false,
        "ip-address": "192.168.2.11",
        "name": "192.168.2.11:80",
        "offline": false,
        "port": 80,
        "weight": 1
      }
    ],
    "health-checker": {
      "interval-in-millis": 10000,
      "port": 0,
      "protocol": "HTTP",
      "response-body-regex": ".*",
      "retries": 3,
      "return-code": 200,
      "timeout-in-millis": 3000,
      "url-path": "/"
    },
    "lb-cookie-session-persistence-configuration": {
      "cookie-name": null,
      "disable-fallback": null,
      "domain": null,
      "is-http-only": null,
      "is-secure": null,
      "max-age-in-seconds": null,
      "path": null
    },
    "name": "My-Backend-Set-1",
    "policy": "ROUND_ROBIN",
    "session-persistence-configuration": {
      "cookie-name": "My-cookie", 
      "disable-fallback": null
    },
    "ssl-configuration": null
  }
}

ロード・バランサ・バックエンド・セットの編集

ロード・バランサ(LB)バックエンド・セットのプロパティ(使用するヘルス・チェッカ・プロトコルなど)を変更できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ロード・バランサ」をクリックします。
バックエンド・セット情報を編集するロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」で、「バックエンド・セット」をクリックします。
編集するLBバックエンド・セットの名前を選択します。
「アクション」リストで、「編集」をクリックして「ロード・バランサ・バックエンド・セットの編集」ウィンドウを開きます。
ポップアップ・ウィンドウで許容される変更を行います。
「ロード・バランサ・バックエンド・セットの更新」をクリックして、LBバックエンド・セットのプロパティを更新します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- LB OCID (oci lb load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)

作業リクエストIDを返す更新コマンドを実行します。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):

oci lb backend-set update --load-balancer-id loadbalancer_OCID \
--backend-set-name [backendset_name] \ 
--backends [complex-type] --health-checker-protocol [protocol] \
--policy [IP_HASH [OPTIONS]

例:

$ oci lb backend-set update --backend-set-name HTTP_BckEndSet --backends '[{"backup": false, \
  "drain": false, "ip-address": "192.168.2.10","name":"192.168.2.10:80","offline":false, \
  "port": 80, "weight": 1},{"backup": false, "drain": false, "ip-address": "192.168.2.11",\
  "name": "192.168.2.11:80","offline": false, "port": 80, "weight": 1}]' --health-checker-protocol \
  HTTP --load-balancer-id loadbalancer_OCID --policy ROUND_ROBIN
WARNING: Updates to backends and health-checker and ssl-configuration and session-persistence-
  configuration and lb-cookie-session-persistence-configuration will replace any existing values. 
  Are you sure you want to continue? [y/N]: y

{
  "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.xxx.loadbalancer......unique_ID"
}

ロード・バランサ・バックエンド・セットの削除

ロード・バランサ(LB)バックエンド・セットを削除し、サービスから削除できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ロード・バランサ」をクリックします。
バックエンド・セットを削除するロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」で、「バックエンド・セット」をクリックします。
削除するLBバックエンド・セットの名前を選択します。
「アクション」列で、3ドットのプルダウン・メニューをクリックし、「終了」を選択します。
プロンプトが表示されたら、操作を確認します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- LB OCID (oci lb load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)

作業リクエストIDを返すdeleteコマンドを実行します。

構文(1行に入力):

$ oci lb backend-set delete --backend-set-name HTTP_BckEndSet --load-balancer-id \
  ocid1.loadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID 
Are you sure you want to delete this resource? [y/N]: y
{
  "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.xxx.loadbalancer-...â¦.â¦.â¦.uniqueID"
}

ノート:

検証なしでLBバックエンド・セットを削除するには、--forceオプションを指定してコマンドを実行します。