ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンド・サーバー

ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの作成

既存のネットワーク・ロード・バランサのバックエンド・サーバー(コンピュート・インスタンス)を作成する必要があります。バックエンドは、ネットワーク・トラフィックがロード・バランシングされるバックエンド・セット内のサーバーのグループの1つです。バックエンドは、バックエンド・セットの作成後、または同時に作成できます。このトピックでは、バックエンドのみを作成します。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ネットワーク・ロード・バランサ」をクリックします。
ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドを作成するネットワーク・ロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」の下の「バックエンド・セット」をクリックします。
既存のバックエンドがリストされます。リストには「データがありません」と表示されます。バックエンド・サーバーを作成するには、BackendSetのハイパーリンクをクリックしてバックエンドを追加します。
「Create Backend」をクリックします。
バックエンドの追加方法を選択します。可能な値は次のとおりです。
- 「計算されたインスタンス」バックエンドはインスタンスによって追加されます。
- 「IPアドレス」バックエンドはIPアドレスによって追加されます。
計算されたインスタンスの場合:
- インスタンス: バックエンドの名前を入力します。
- ポート: 22 (TCP)と入力します。
- 名前: デフォルト(ipaddress:port#)を使用する場合は、空白のままにします。
- 重量: 1から100の範囲の重みを入力します。
- セキュリティ・ルール: バックエンドのセキュリティ・ルールを選択します。可能な値は次のとおりです。
  - 「手動構成」バックエンドのセキュリティ・ルールを手動で構成します。
  - 「自動構成」システムは、バックエンドのセキュリティ・ルールを自動的に構成します。
IPアドレスの場合:
- IPアドレス: バックエンドのIPアドレスを入力します。
- ポート: ポート番号を入力します。
- 名前: バックエンドの名前を入力します。
- 重量: 1から100の範囲の重みを入力します。
ダイアログの「送信」ボタンをクリックします。新しいバックエンドの詳細を表示するには、バックエンドを表示します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- NLB OCID (oci nlb load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)
バックエンド作成コマンドを実行します。

NLB OCIDおよびバックエンド・セット名を使用して、指定したコンパートメントにLBのバックエンド・セットを作成します。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):
```
oci nlb backend create --backend-set-name [backend-set-name] --ip-address [text]\ 
  --network-load-balancer-id [network-load-balancer_OCID] \ 
  --port [port-number-integer]  
```
説明:

• backend-set-nameは、バックエンドが追加されるバックエンド・セットに固有の名前です。

• ip-addressは、追加されるバックエンドのIPアドレスです。

• network-load-balancer_OCIDは、バックエンド・セットおよびサーバーに関連付けられたロード・バランサのOCIDです。

• port-number-integerは、バックエンドに関連付けられたポート番号です。

例:
```
oci nlb backend create --backend-set-name PrivTCP_NLB1BESet \ 
  --ip-address 10.10.1.13 \
  --network-load-balancer-id ocid1.networkloadbalancer..â¦.â¦.uniqueID \ 
  --port 22

{
  "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.....â¦.â¦.â¦.uniqueID "
}
```
ノート:
このコマンドは、作業リクエストIDを返します。バックエンド・セットの結果を表示するには、指定されたNLBに関連付けられたバックエンドをリストし、作成されたバックエンドがリストされていることを確認する必要があります。バックエンドの詳細を表示するには、「oci nlbバックエンド・リスト」コマンドを使用します。
```
oci nlb backend list --network-load-balancer-id ocid1.networkloadbalancer.....â¦.â¦.â¦.uniqueID  

{
  "data": {
    "items": [
    {
      "ip-address": "10.10.1.13",
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.13:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 1
      },
      {
      "ip-address": "10.10.1.14",    
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.14:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 3
      },
    ]
  }
}
```

ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの詳細の表示

既存のネットワーク・ロード・バランサ・バックエンド・セット内のバックエンドのリストを表示し、その詳細を表示できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ネットワーク・ロード・バランサ」をクリックします。
既存のバックエンドをリストするネットワーク・ロード・バランサ(NLB)の名前をクリックします。
「リソース」で、既存のバックエンド・セットの名前をクリックして、IPアドレス、ポート、重みなどの詳細を表示します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- NLB OCID (oci nlb network-load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)

listコマンドを実行します。

NLB OCIDおよびバックエンド・セット名を使用して、バックエンド・セットのバックエンドの詳細をリストします。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):

oci nlb backend list --backend-set-name backend-set-name \
--load-balancer-id network-load-balancer_OCID

説明:

• backend-set-nameは、バックエンドが配置されているバックエンド・セットに固有の名前です。

• network-load-balancer_OCIDは、バックエンドに関連付けられたロード・バランサのOCIDです。

例:

$ oci nlb backend list --backend-set-name PrivLB1_BckEndSet  \
--load-balancer-id ocid1.loadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID

{
  "data": {
    "items": [
    {
      "ip-address": "10.10.1.13",
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.13:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 1
    },
    {
      "ip-address": "10.10.1.14",
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.14:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 3
    },
    {
      "ip-address": "10.10.1.2",
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.2:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 1
    },
    {
      "ip-address": "10.10.1.3",
      "is-backup": false,
      "is-drain": false,
      "is-offline": false,
      "name": "10.10.1.3:22",
      "port": 22,
      "target-id": "ocid",
      "weight": 1
    }
    ]
  }
}

ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの編集

バックエンド・セットのメンバーであるネットワーク・ロード・バランサ(NLB)バックエンドの一部のプロパティを変更できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ネットワーク・ロード・バランサ」をクリックします。
バックエンド・プロパティを編集するネットワーク・ロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」で、「バックエンド・セット」をクリックします。
編集するバックエンドを含むバックエンド・セットの名前をクリックします。
編集するNLBバックエンドの名前を選択します。
「アクション」リストで、「編集」をクリックして「ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの編集」ウィンドウを開きます。
ポップアップ・ウィンドウで許容される変更を行います。
「ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの更新」をクリックして、NLBバックエンドのプロパティを更新します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- NLB OCID (oci nlb network-load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)
作業リクエストIDを返す更新コマンドを実行します。

ノート:

オプションのパラメータについては、--helpオプションを指定してコマンドを実行します。

構文(1行に入力):
```
oci nlb backend update --backend-name backend-name \ 
--backend-set-name backend-set-name \
--network-load-balancer-id networkloadbalancer_OCID [PARAMETERS TO CHANGE]
```
ノート:
is-drain、is-offlineおよびis-backupパラメータは無視されますが、falseに設定する必要があります。

説明:

• backend-nameは、編集するバックエンド・セットに関連付けられたバックエンドの名前です。

• backend-set-nameは、編集するバックエンドに関連付けられているバックエンド・セットの名前です。

• networkloadbalancer_OCIDは、バックエンド・セットおよびバックエンドに関連付けられたロード・バランサのOCIDです。

オプション:

• max-wait-seconds作業リクエストがwait-for-stateで定義された状態に達するまで待機する最大時間。デフォルトは1200秒です。

• wait-for-stateこの操作は、リソースを非同期で作成、変更または削除し、作業リクエストを使用して操作の進行状況を追跡します。受け入れられる値は次のとおりです: ACCEPTED, CANCELED, CANCELING, FAILED, IN_PROGRESS, SUCCEEDED.

• wait-interval-seconds --wait-interval-secondsごとに、作業リクエストが--wait-for-stateで定義された状態に達したかどうかを確認します。デフォルトは30秒です。

• 「重量」バックエンドに割り当てられたネットワーク・ロード・バランシング・ポリシーの重み。バックエンド・サーバーの重みが大きいほど、受信トラフィックの割合も大きくなります。

例(バックエンドの重みを3に変更します):
```
$ oci nlb backend update --backend-name 10.0.0.3:8080 --backend-set-name example-backend-set \
  --network-load-balancer-id ocid1.networkloadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID \
  --weight 3 

{ 
  "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.xxx....â¦.â¦.â¦.uniqueID"
}
```
ノート:
バックエンドの更新結果を確認するには、そのバックエンドのバックエンドgetコマンドを使用します。
```
$ oci nlb backend get --backend-name 172.16.0.151:22 --backend-set-name example_backend_set \
--network-load-balancer-id ocid1.networkloadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID 

{
  "data": {
    "ip-address": "172.16.0.151:222",
    "is-backup": false,
    "is-drain": false,
    "is-offline": false,
    "name": "172.16.0.151:222",
    "port": 22,
    "target-id": "ocid",
    "weight": 3
  },
}
```

ネットワーク・ロード・バランサ・バックエンドの削除

ネットワーク・ロード・バランサ(NLB)バックエンドをバックエンド・セットから削除し、サービスから削除できます。

「コンピュートWeb UI」の使用

ナビゲーション・メニューを開きます。「ネットワーキング」で、「ネットワーク・ロード・バランサ」をクリックします。
バックエンド・サーバーを削除するネットワーク・ロード・バランサの名前をクリックします。
「リソース」で、「バックエンド・セット」をクリックします。
バックエンド・セットの詳細を表示するために、削除するバックエンドを含むバックエンド・セットの名前をクリックします。
削除するバックエンドの名前を選択します。
「処理」列で、3ドットのプルダウン・メニューをクリックし、「削除」を選択します。
プロンプトが表示されたら、操作を確認します。

OCI CLIの使用

コマンドを実行するために必要な情報を収集します:
- コンパートメントOCID ( oci iam compartment list --compartment-id-in-subtree true)
- NLB OCID (oci nlb network-load-balancer list --compartment-id compartment_OCID)
nlb backend deleteコマンドを実行します。

構文(1行に入力):
```
$ oci nlb backend delete --backend-name backend-name --backend-set-name backend-set-name \
--network-load-balancer-id network-load-balancer_OCID
```
ノート:

検証なしでNLBバックエンド・サーバーを削除するには、--forceオプションを指定してコマンドを実行します。

説明:

• backend-nameは、バックエンド・セットに関連付けられたバックエンドの名前です。

• backend-set-nameは、削除されるバックエンドに関連付けられているバックエンド・セットの名前です。

• network-load-balancer_OCIDは、バックエンド・セットおよびバックエンドに関連付けられたネットワーク・ロード・バランサのOCIDです。

例:
```
$ oci nlb backend delete --backend-name 172.16.0.154:80 --backend-set-name PubLB1_BckEndSet \
--network-load-balancer-id ocid1.networkloadbalancer....â¦.â¦.â¦.uniqueID
Are you sure you want to delete this resource? [y/N]: y
```