10.4 セルフ・サービス・スキーマの作成

ノート:

DBAおよびPDB_DBAロールが割り当てられている場合にのみ使用できます。

「セルフ・サービス・スキーマ」ページでは、ユーザーに電子メールで自動的に送信されるセキュアURLを生成することで、ユーザー・リクエストにデータベース・スキーマを作成できます。ユーザーは、公開ページにアクセスしてスキーマをリクエストできます。

手順は次のセクションに分かれています:

  • Oracle REST Data Services (ORDS)でのセルフ・サービス・スキーマのアクティブ化
  • Database Actionsのセルフ・サービス・スキーマ機能の有効化
  • ユーザーによるデータベース・スキーマのリクエスト
  • 「セルフ・サービス・スキーマ」ページでのスキーマ・リクエストの管理

ORDSでのセルフ・サービス・スキーマのアクティブ化

  1. デフォルトでは、この機能はアクティブ化されていないかぎり使用できません。アクティブ化するには、コマンドラインを使用するか、XML構成ファイルにプロパティを追加して、ORDSの構成プロパティを設定します。
    • コマンドラインから、次のコマンドを使用します。
      ords config set feature.sdw.selfServiceSchema true
    • 構成XMLファイルで、次のようにプロパティを追加します:
      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd">
      <properties>
      <comment>Saved on Wed Nov 23 16:57:17 UTC 2022</comment>
      <entry key="database.api.enabled">true</entry>
      <entry key="feature.sdw.selfServiceSchema">true</entry>
      <entry key="sdw.dev.doc.root">C:\Users\jsmith\Desktop\static-resources</entry>
      <entry key="standalone.context.path">/ords</entry>
      <entry key="standalone.http.port">8080</entry>
      </properties>

    ORDS構成プロパティをtrueに設定した後、Database Actionsユーザー・インタフェースの「データベース・ユーザー」ページでこの機能を有効または無効にできます。

Database Actionsのセルフ・サービス・スキーマ機能の有効化

  1. 「データベース・ユーザー」画面で、「ユーザーの作成」の横にある「セルフ・サービス・スキーマ設定」アイコン「セルフ・サービス・スキーマ設定」をクリックします。
  2. 「セルフ・サービス・スキーマ設定」スライダで、次のようにします:
    1. セルフ・サービス・スキーマ機能を有効にするには、「機能の有効化」を選択します。

      「リクエスト・スキーマ」ページへのURLが表示され、ユーザーと共有できます。

    2. 「保存」をクリックします。

    「データベース・ユーザー」画面のヘッダーで、「ユーザー管理」の横に「セルフ・サービス・スキーマ」タブが表示されます。このタブを使用して「セルフ・サービス・スキーマ」ページにナビゲートします。

    図10-1 「セルフ・サービス・スキーマ」タブ

    「データベース・ユーザー」ページの「セルフ・サービス・スキーマ」タブ

ユーザーによるデータベース・スキーマのリクエスト

  1. 「スキーマのリクエスト」ページで、ユーザーは「リクエストされたユーザー名」、「氏名」、「電子メール」および「理由」などの詳細を入力し、「次」をクリックしてから「送信」をクリックします。

    ノート:

    「セルフ・サービス・スキーマ」ページ(図10-1を参照)の右上隅にあるセルフ・サービス・スキーマのリクエスト・ページ・アイコンをクリックして、「リクエスト」ページのURLにアクセスします。
    「スキーマのリクエスト」ページ

    確認メッセージが表示されます。ユーザー・リクエストは、「セルフ・サービス・スキーマ」ページでカード形式で使用可能になります。

「セルフ・サービス・スキーマ」ページでのスキーマ・リクエストの管理

  1. 「セルフ・サービス・スキーマ」ページの「スキーマ・リクエスト」セクションで、ユーザー・リクエストを表示および管理できます。

    スキーマ・リクエストが承認されたか拒否されたかを通知する電子メールをユーザーに自動的に送信するように、SMTPサーバーを設定できます。SMTP設定を定義するには、「スキーマ・リクエスト」ページの右上隅にあるSMTP設定アイコンをクリックします。「サーバー・ホスト」、「サーバー・ポート」、「送信者名」、「サーバーの暗号化」などのフィールドを入力して、サーバーを設定します。

    SMTP設定の定義
  2. SMTP設定を設定した後、カードの適切なボタンをクリックしてリクエストを承認または拒否できます。
    • 「承認」をクリックすると、「リクエストの詳細」と「初期付与」の2つのタブがあるパネルが表示されます。スキーマ名を変更し、リクエストされたスキーマの初期ロールをカスタマイズできます。デフォルトでは、リソース・ロールおよび接続ロールが事前選択されています。「承認」をクリックします。

      承認パネルの詳細の確認
    • 「拒否」をクリックすると、ユーザーに送信される拒否の理由を指定するように求められます。

    スキーマ・カードが更新され、リクエストが承認または拒否されたときのステータスが表示されます。

    ノート:

    • 「スキーマ」ページにリクエスト・カードが表示されない場合は、フィルタが設定されているかどうかを確認し、クリアします。
    • スキーマが承認された後も、スキーマを拒否できます。これを行うには、カードの「アクション」アイコンをクリックし、「リクエストの詳細を開く」を選択します。「拒否」をクリックし、拒否理由を入力して「送信」をクリックします。カードのステータスが「拒否済」に変わり、電子メール通知がユーザーに送信されます。

    「承認」をクリックすると、通知メールがユーザーの電子メール・アドレスに送信されます。

    スキーマ・リクエスト承認通知
  3. 「はじめに」をクリックします。新しいスキーマのパスワードを設定する必要があるページが表示されます。「パスワード」「パスワードの確認」を入力し、「送信」をクリックします。
  4. スキーマが作成されたことを通知し、「スキーマの使用を開始」リンクを提供する別のメールがユーザーに送信されます。ユーザーは、新しいパスワードを指定した後に、このリンクを使用してスキーマにログインできます。
    スキーマ・リクエスト作成通知

    スキーマが作成されると、「スキーマ・リクエスト」ページのユーザー・リクエスト・カードのステータスが「実行済」に変わります。

    ノート:

    ステータスが「実行済」に変わった後にスキーマ・リクエストを削除する場合は、SQLワークシートで問合せを使用する必要があります。