3.14 シノニムの管理

シノニムは、スキーマ・オブジェクトの別名です。オブジェクト・ブラウザを使用して、シノニムを作成、表示および削除します。

シノニムは、オブジェクトの名前および所有者をマスキングし、分散データベースのリモート・オブジェクトに対する位置の透過性を提供することで、一定レベルのセキュリティを提供できます。また、データベース・ユーザーにとって、シノニムは使いやすく、SQL文の複雑さが軽減されます。

関連項目:

シノニムの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』Views_ Sequences_およびシノニムの管理に関する項を参照してください

3.14.1 シノニムの作成

オブジェクト・ブラウザを使用して、シノニムを作成します。

シノニムを作成するには:

  1. オブジェクト・ブラウザで、「データベース・オブジェクトの作成」メニューをクリックし、「シノニム」を選択します。

    ヒント:

    オブジェクト・ツリーから新しいオブジェクトを作成するには、オブジェクトを右クリックして「作成」オプションを選択します。

    「シノニムの作成」ダイアログが表示されます。

シノニムの作成で次のように指定します:

  1. シノニム名 - シノニムの名前を指定します。シノニム名は、Oracleのネーミング規則に従う必要があり、空白を含めたり、数字またはアンダースコアで開始することはできません。
  2. オブジェクト所有者 - シノニムの作成対象のオブジェクトを所有するデータベース・スキーマ(またはユーザー名)を指定します。
  3. スキーマにデータベース・リンクが含まれている場合は、構成に応じて追加のフィールドが表示されます:
    1. シノニムの作成対象 - ローカル・データベースからローカル・オブジェクトにシノニムを作成するか、リモート・データベースからリモート・オブジェクトを作成するかを選択します。
    2. リモート・オブジェクト - シノニムの作成対象のリモート・オブジェクトの名前を入力します。
    3. データベース・リンク - リモート・オブジェクトへのアクセスに使用するデータベース・リンクを選択します。
  4. オブジェクト - シノニムの作成対象のオブジェクトを選択します。

    ヒント:

    「SQLスクリプト」リージョンには、このダイアログによって生成されたSQLが表示されます。SQLをコピーするには、「コピー」アイコンをクリックします。
  5. 「シノニムの作成」をクリックします。
    「オブジェクトの詳細」タブが表示されます。

3.14.2 シノニムの表示

オブジェクト・ブラウザで既存のシノニムを表示します。

既存のシノニムを表示するには:

  1. オブジェクト・ブラウザのオブジェクト・ツリーで、「シノニム」を展開し、表示するシノニムを選択します。
  2. 「オブジェクトの詳細」ビューが表示され、次のタブが表示されます:
    • オブジェクトの詳細 - シノニムの詳細を表示します。オブジェクト名(表名など)をクリックすると、そのオブジェクトの詳細が表示されます。使用可能なアクションは次のとおりです:
      • 削除
      • リフレッシュ

3.14.3 シノニムの削除

「オブジェクト選択」ペインからシノニムを選択して、「オブジェクトの詳細」タブの「削除」をクリックします。

シノニムを削除するには:

  1. オブジェクト・ブラウザのオブジェクト・ツリーで、「シノニム」を展開し、表示するシノニムを選択します。
    「オブジェクトの詳細」ビューが表示されます。
  2. 「削除」をクリックします。

    「削除」ダイアログで次のようにします:

    1. 削除 - 詳細を確認します。
    2. SQL - 「SQLスクリプト」リージョンに、シノニムを削除するために生成されたSQLが表示されます。表示されたSQLをコピーするには、「コピー」アイコンをクリックします。
    3. 選択内容を確認して、「削除」を再度クリックします。