8.6.2 スマート・フィルタ・ページの作成について
スマート・フィルタ・ページの作成について説明します。
スマート・フィルタ・ページを作成する最も簡単な方法は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを実行することです。ただし、プロセスに複数のステップが必要になりますが、スマート・フィルタ・ページは手動でも作成できます。詳細は、「スマート・フィルタ・ページの手動作成」を参照してください。
- ウィザードを使用したスマート・フィルタ・ページの作成について
アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードのいずれかを実行して、ファセット検索ページを作成します。 - 検索フィルタ・タイプ
サポートされているスマート・フィルタ・タイプについて説明します。
親トピック: スマート・フィルタの管理
8.6.2.1 ウィザードを使用したスマート・フィルタ・ページの作成について
アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用してスマート・フィルタページを作成します。
アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方で、スマート・フィルタ・ページの作成がサポートされています。これには、サジェスチョン・チップを表示するフィルタとともにページの上部に1つの検索フィールドが含まれています。または、ページ・デザイナの既存のレポートにスマート・フィルタ・リージョンを追加できます。各サジェスチョン・チップには、特定のサジェスチョン値の件数が1つ表示されます。サジェスチョン・チップ数は、LOVベースのフィルタ・タイプなど、件数をサポートするフィルタにのみ表示されます。ユーザーはサジェスチョン・チップを検索またはクリックすると、レポートをすばやくフィルタ処理できます。レポートがクラシック・レポートかカード・レポートかを選択します。アプリケーションの作成ウィザードを使用してスマート・フィルタ・ページを作成する場合、更新フォームを含めるように選択することもできます。
スマート・フィルタ、ブレッドクラムおよびページの作成ウィザード
ページの作成ウィザードを使用して新しいスマート・フィルタ・ページを追加する場合、ブレッドクラムの動作は少し異なります。ブレッドクラムが無効な場合、「スマート・フィルタ」リージョンが本体コンテナに追加されます。ただし、ブレッドクラムが有効な場合、「スマート・フィルタ」リージョンがブレッドクラム・コンテナに追加され、ページの上部にブレッドクラムが表示されます。
自動検出フィルタについて
いずれかのウィザードでスマート・フィルタ・ページを作成する場合、ページを作成する表またはビューを選択できます。表に基づいてページを作成する場合、フィルタはデータ・ディクショナリ・キャッシュを使用して自動検出されます。ただし、ビューまたはSQL問合せでページを作成する場合、ファセット(フィルタ)は自動検出されません。かわりに、VARCHAR2
列のみを検索するフィルタ・リージョンを作成します。
データ・ディクショナリ・キャッシュについて
データ・ディクショナリ・キャッシュ・レポートには、ワークスペースのスキーマ表およびキャッシュの統計およびデータ分析が表示されます。新しいアプリケーションとページの作成には、アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方でデータ・ディクショナリ・キャッシュが使用されます。「表の列キャッシュ」レポートを表示すると、ウィザードでデータ・ディクショナリ・キャッシュ・ページにファセット(フィルタ)がどのようにレンダリングされるかをプレビューできます。ウィザードでは、スコアが20以上の上位5つのファセット(フィルタ)検索スコア列が使用されます。
DDLまたはDMLの変更によって表が変更されると、Oracle APEXの夜間のジョブORACLE_APEX_DICTIONARY_CACHE
によってデータ・ディクショナリ・キャッシュがリフレッシュされます。ただし、データ・ディクショナリ・キャッシュにナビゲートし、ワークスペースまたは表レベルで「統計の収集とキャッシュのリフレッシュ」または「キャッシュのリフレッシュのみ」をクリックすると、キャッシュを手動でリフレッシュできます。
関連項目:
Oracle APEX管理ガイドのワークスペース管理からデータ・ディクショナリ・キャッシュ・レポートへのアクセスまたは管理サービスからデータ・ディクショナリ・キャッシュ・レポートへのアクセス
親トピック: スマート・フィルタ・ページの作成について
8.6.2.2 検索フィルタ・タイプ
サポートされているスマート・フィルタ・タイプについて説明します。
スマート・フィルタ・ページには、ページの上部に単一の検索フィールドがあり、サジェスチョン・チップとして表示されるフィルタが含まれます。
ページ・デザイナで検索フィルタ・タイプを指定するには、「レンダリング」タブでフィルタを選択して、プロパティ・エディタで「識別」、「タイプ」属性を構成します。各フィルタに、動作を制御する追加の属性があります。特定の属性についての説明は、属性を選択して、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。
ヒント:
手動で検索フィルタ・フィールド、チェック・ボックス・グループ・フィルタおよび範囲フィルタを追加する例については、「スマート・フィルタ・ページの手動作成」を参照してください。
アプリケーション・ビルダーでは、次の検索フィルタ・タイプがサポートされています:
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チェック・ボックス・グループ - 複数の値をチェック・ボックスとして表示し、エンド・ユーザーが複数の値を選択できるようにします。チェック・ボックスとして表示されるアイテムには、LOVが必要です。選択されたボックスに対応する値は、1つのコロンで区切られた文字列に格納されます。
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入力フィールド - ユーザーがテキスト入力でフィルタ処理できるテキスト・フィールドを表示します。比較演算子は、開発者が設定するか、エンド・ユーザーが選択できます。
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ラジオ・グループ - 複数の値をラジオ・ボタン・オプションとして表示し、エンド・ユーザーが1つの値を選択できるようにします。
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範囲 - 値セレクタの組込みリスト付きのアイテムを表示します。各オプションでは、下限から上限までの値の範囲を表します。ファセットは、単一または複数の選択と手動入力をサポートします。
フィルタリングとカウントの計算では、指定した範囲の下限は常に含まれるように扱われ、上限は含まれません。LOV構文の例:
-
100未満:
|100
-
100から500 (含まれない)の間:
100|500
-
500以上:
500|
DATEまたはTIMESTAMPの値には、
YYYYMMDDHH24MISS
標準形式を使用します。 -
-
検索 - テキスト・フィールドを表示して、エンド・ユーザーが「スマート・フィルタ」リージョンでフィルタのリスト・エントリを検索できるようにします。「スマート・フィルタ」リージョンでは、1つの検索ファセットがサポートされます。この検索ファセットは、その順序に関係なく、常にフィルタ・リストの先頭に示されます。
親トピック: スマート・フィルタ・ページの作成について