17.1 データ・ロード機能によるアプリケーションの作成
アクセス権がある任意のスキーマ内の表にエンド・ユーザーがデータを動的にインポートできる、データ・ロード機能を持つアプリケーションを作成します。
- データ・ロード機能のあるページの作成について
アプリケーションにデータ・ロード機能を追加するには、データ・ロード定義を作成してから、データ・ロード・ページを作成します。 - データ・ロード定義の作成
データ・ロード定義は「共有コンポーネント」で作成します。 - ページの作成ウィザードを使用したデータのロード・ページの作成
すでにデータ・ロード定義がある場合は、ページの作成ウィザードを実行して、データ・ロード・ページを作成します。 - データ・ロード定義の編集
データ・ロード定義は、「共有コンポーネント」で編集します。 - 例: DMLエラー・ログへのエラーの記録
データ・ロード定義を編集して、エラーがDMLエラー・ログに記録されるようにします。
親トピック: アプリケーション・データの管理
17.1.1 データ・ロード機能のあるページの作成について
アプリケーションにデータ・ロード機能を追加するには、データ・ロード定義を作成してから、データ・ロード・ページを作成します。
データ・ロード定義は、データ・ロード定義、データ・プロファイルおよびデータ・プロファイル列で構成されています。データは、スキーマ内の既存の表またはコレクションのいずれかにロードできます。データ・プロファイル列ごとに、SQL式、SQL問合せ、ルックアップまたはトランスフォーメーション・ルールを定義できます。これらの定義は、「ネイティブ・データ・ロード」ページのプロセス・タイプで使用されます。
データ・ロード定義の作成時に、ウィザードは、データ・ロード・ページをアプリケーションに追加するように促すプロンプトを表示します。ただし、すでにデータ・ロード定義がある場合は、ページの作成ウィザードを実行することで、データ・ロード・ページを後から追加することもできます。データ・ロード・ページは、「ネイティブ・データ・ロード」ページのプロセスを使用する単一のページで構成されます。これにより、ユーザーはファイルからのアップロードまたはコピー・アンド・ペーストによるデータのプレビュー後のアップロードが可能になります。
新しいアプリケーション・データ・ロードの主な機能は次のとおりです。
-
新しいアプリケーション・データ・ロードでは、
CSV
、XLSX
、XML
およびJSON
形式がサポートされます。 -
列マッピングは設計時に実施され、エンド・ユーザーの負担がなくなります。
-
単純な名前または正規表現に基づいた柔軟な列マッピング。
-
トランスフォーメーション・ルールまたはルックアップ問合せによるデータ変換。
-
エンド・ユーザーのための簡単なワークフロー: ファイルのアップロード、プレビューの確認、データのロード。
-
CSV
、XLSX
、XML
およびJSON
のデータ形式を表またはコレクションにアップロードできます。 -
データ・ロードは、エラー処理の有無とともに、データを追加、マージまたは置換するように構成できます。
-
シンプルで新しいプロセス・タイプのデータ・ロード: 目的に合わせてデータ・ロードのページをカスタマイズできます。
-
カスタム・プロセスには、
APEX_DATA_LOADING
PL/SQL APIを使用できます。 -
最大300列をロードできます。レガシー・データ・ロードでは最大45までのサポートになる点に注意してください。
ノート:
データ・ロード・ウィザードは、何十万ものデータ行をロードするようには設計されていません。データ・ロード・ウィザードを使用してこの大量のデータをロードすることは可能ですが、大量のデータ・ファイルの転送およびロードの両方でパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。Oracle SQL DeveloperおよびOracle SQL*Loaderのようなツールの方が、大量のデータのロードに適しています。
サポートされるデータ型
新しいデータ・ロードでサポートされるデータ型は次のとおりです。
-
VARCHAR2
-
NUMBER
-
DATE
-
TIMESTAMP
-
TIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
-
TIMESTAMP WITH TIMEZONE
-
CLOB
関連項目:
レガシー・データ・ロード・ページの作成親トピック: データ・ロード機能によるアプリケーションの作成
17.1.2 データ・ロード定義の作成
データ・ロード定義は「共有コンポーネント」で作成します。
「データ・ロードの作成」の定義ウィザードでは、CSV
、XLSX
、XML
またはJSON
のサンプル・ファイル形式のアップロードがサポートされます。アップロードされたファイル形式は、データ・ロード定義のデータ・プロファイル形式として保存されます。この形式により、エンド・ユーザーがアップロードできるファイルのタイプが決定されます。たとえば、CSVサンプル・ファイルを使用してデータ・ロード定義を作成すると、そのデータ・ロード定義を使用したページからアップロードできるファイル・タイプはTXT
またはCSV
のみになります。同様に、XLSX
サンプル・ファイルを使用してデータ・ロード定義を作成すると、そのデータ・ロード定義を使用したページからアップロードできるファイル・タイプはXLSX
のみになります。次のタスクには、EMP
.csv
ファイルを使用したEMP
表に対するデータ・ロード定義が作成されるサンプル・イメージが含まれます。
ノート:
このサンプル表は、EMP/ DEPT
サンプル・データセットをインストールすることでロードできます。『Oracle APEX SQLワークショップ・ガイド』のサンプル・データセットの使用を参照してくださいデータ・ロード定義を作成するには:
関連項目:
アプリケーションの作成親トピック: データ・ロード機能によるアプリケーションの作成
17.1.3 ページの作成ウィザードを使用したデータのロード・ページの作成
すでにデータ・ロード定義がある場合は、ページの作成ウィザードを実行して、データ・ロード・ページを作成します。
CSV
が選択されている場合にのみ利用できます。ユーザーがアップロードできるファイルのタイプは、データ・ロード定義のデータ・プロファイル形式に応じて異なります。
ページの作成ウィザードを実行してデータのロード・ページを作成するには:
親トピック: データ・ロード機能によるアプリケーションの作成
17.1.4 データ・ロード定義の編集
データ・ロード定義は、「共有コンポーネント」で編集します。
データ・ロード定義は、ターゲット・データ・ロード表、ロード・メソッド、エラー処理属性およびデータ・プロファイルで構成されます。
データ・ロード定義を編集するには:
親トピック: データ・ロード機能によるアプリケーションの作成
17.1.5 例: DMLエラー・ログへのエラーの記録
データ・ロード定義を編集して、エラーがDMLエラー・ログに記録されるようにします。
次の例は、EMP
表にデータをロードするデータ・ロード定義の編集方法を示しています。データ・ロードに失敗した場合、エラーはERR$_EMP
という名前のDMLエラー・ログに記録されます。
データ・ロード定義を編集して、エラーがDMLエラー・ログに記録されるようにするには:
DMLエラー・ログを作成します。
データ・ロード定義を編集して、「ロード・メソッド」を変更し、「エラー処理」を定義します。
別のデータ・ロード・ページの作成:
親トピック: データ・ロード機能によるアプリケーションの作成