8.8.10 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
開発者は、構文をURLのRequest値およびItemNamesセクションで使用して、対話グリッド・レポートにリンクします。
対話グリッドのデータは、宣言的なフィルタで決まります。開発者は、エンド・ユーザーに対する対話グリッド・レポート設定を変更することによって、レポート・パラメータを設定できます。ただし、この設定は、エンド・ユーザーが作業中のレポートのみに影響します。保存済のレポート設定には影響しません。開発者は、この項で説明する構文を使用して、対話グリッド・レポートにリンクできます。
ノート:
追加の対話グリッド・レポート・リージョンを追加する場合、古い単一の対話グリッド・レポートのリンク構文を必ず変更してください。変更しなければ、リンクでエラーが発生します。複数の対話グリッド・レポート・リージョン、RequestまたはName構文があるページへのリンクは、リージョンの静的IDで完全修飾する必要があります。アプリケーションの外部(電子メールなど)から対話グリッド・レポートへのリンクを開くには、アプリケーションの「セッション管理」、「ディープ・リンク」属性を有効にする必要がある場合があります。「セッション管理」を参照してください。
- 対話グリッドのRequest構文
対話グリッドのrequest構文について説明します。 - 対話グリッドのName構文およびValue構文
対話グリッドのname構文およびvalue構文について説明します。 - 対話グリッドのClearCache構文
対話グリッドのclearcache構文について説明します。 - 対話グリッド・レポートにリンクする際の制限
対話グリッドにリンクする際の制限について説明します。 - 有効な対話グリッドのリンクの例
有効なリンクの例を示します。 - 無効な対話グリッドのリンクの例
無効なリンクの例を示します。 - 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定について説明します。
親トピック: 対話グリッドの管理
8.8.10.1 対話グリッドのRequest構文
対話グリッドのrequest構文について説明します。
特定の保存済対話グリッド・レポートにリンクするには、次のRequest構文を使用します。
IG[region static ID]_<report_alias>
次の例を検討してください:
IG[EMP]_dept20
ノート:
URLでのRequestの使用はオプションです。複数の保存済レポートにリンクするには、各Requestをカンマで区切ります。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.2 対話グリッドのName構文およびValue構文
対話グリッドのname構文およびvalue構文について説明します。
フィルタを作成するには、次のitemNames構文およびitemValues構文を使用します。
IG[region static ID]<operator>_<target column alias>次の例を検討してください:
IG[EMP]C_ENAME:KING
ノート:
ページ上の対話グリッド・レポート・リージョンが1つのみの場合、itemNameはリージョンの静的IDで完全修飾する必要はありません。演算子が定義されていない場合、等号演算子によるフィルタが追加されます。
リンク内の対話グリッド・レポートにフィルタを作成するには、前述のitemNames構文を使用して、URLのItem Namesセクションの対応する場所にフィルタ値を追加します。
対話グリッドにフィルタを含む行テキストを作成するには、Item Name構文でターゲット列の別名としてROWFILTERを使用し、URLのitemValuesにフィルタ値を追加します。リンクは、タイプがSTRINGまたはNUMBERのレポートに表示されるすべての列を検索するRow Text Containsフィルタを追加します。
次の例を検討してください:
IG[EMP]_ROWFILTER:SALES有効な演算子は、次のとおりです。
-
C= 含む -
EQ= 等しい(これがデフォルトです) -
GTE= 以上 -
GT= 次より大きい -
LT= 次より小さい -
LTE= より小さいか、等しい -
N= NULL -
NC= 含まない -
NEQ= 等しくない -
NN= NULLではない -
NIN= 次に含まれない(バックスラッシュ(\)を前後に使用してカンマ区切り値をエスケープしてください) -
IN= 次に含まれる(バックスラッシュ(\)を前後に使用してカンマ区切り値をエスケープしてください) -
ROWFILTER= 次を含む行テキスト(これは、タイプがSTRINGまたはNUMBERのレポートに表示されるすべての列を検索します)
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.3 対話グリッドのClearCache構文
対話グリッドのclearcache構文について説明します。
ヒント:
保存済レポートの別名を指定しないでRequestでClearCacheを使用すると、プライマリ・デフォルト・レポートがクリアされます。複数の対話グリッド・レポートがあるページで、特定の対話グリッド・レポート・リージョンをクリアするには、保存済レポートの別名とともにリージョンの静的IDをRequestで指定します。
URLのClearCacheセクションで次の構文を使用して、対話グリッド・レポートのリセットまたはページ区切りのクリアを行います。
-
RR- 対話グリッド・レポートをリセットします。これは、エンド・ユーザーがターゲット・ページで対話グリッド・レポートの「アクション」メニューから「リセット」オプションを選択した場合に相当します。レポートは、開発者が指定したか、またはユーザーが保存したデフォルトのレポート設定に戻ります。 -
CR- 対話グリッド・レポートをクリアします。これにより、すべてのレポート・フィルタがクリアされます。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.4 対話グリッド・レポートにリンクする際の制限
対話グリッドにリンクする際の制限について説明します。
対話グリッド・レポートにリンクする場合は、次の制限に注意してください。
-
Request値がURLで定義されていない場合、すべてのプライマリ・デフォルト・レポート設定が変更されます。 -
Requestが定義されておらず、かつ、itemNamesセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページに複数の対話グリッド・レポートが存在すると、エラーが発生します。 -
Request値が定義されておらず、かつ、itemNamesセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページ内の対話グリッド・レポート・リージョンが1つのみであれば、プライマリ・デフォルト・レポートにフィルタが作成されます。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.5 有効な対話グリッドのリンクの例
有効なリンクの例を示します。
有効なリンクの例1
この例には、Request値のないリンクが含まれていますが、URLのitemNamesセクションに、リージョンの静的IDで修飾されたフィルタ列が含まれています。この例では、参照されるリージョンのItem Nameのプライマリ・デフォルト・レポートにフィルタを作成しています。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::IG[EMP]_ENAME:KING有効なリンクの例2
この例では、リンクにRequest値はありません。clear cacheセクションにはRRまたはCRがあり、すべての対話グリッド・レポート・リージョンのプライマリ・デフォルト・レポートをリセットまたはクリアします。
f?p=&APP_ID.:1:&SESSION.:::RR:親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.6 無効な対話グリッド・リンクの例
無効なリンクの例を示します。
無効なリンクの例1
このリンクには、Request値がなく、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、ターゲット・ページに複数の対話グリッド・レポート・リージョンが存在すると、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::ENAME:KING無効なリンクの例2
この例には、2つのRequest値がカンマで区切られたリンクがあり、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、フィルタを作成する必要がある場所が明確でないため、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.:IG[test]_employee,IG[test2]_dept10:::ENAME:KING親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.7 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定について説明します。
URLのRequest値でIG[region static ID]_<report_alias>を使用して、保存済のプライマリ・デフォルト、代替デフォルトおよびパブリック・レポートにリンクを設定できます。
- 対話グリッドの保存済レポートの別名の編集
保存済レポートの別名を編集して、保存済レポートへのわかりやすいURLリンクを作成します。 - プライマリ・レポートへのリンクの例
プライマリ・レポートにリンクする方法を説明する例を示します。 - 保存済のレポートへのリンクの例
保存済のレポートにリンクする方法を説明する例を示します。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.7.1 対話グリッドの保存済レポートの別名の編集
保存済レポートの別名を編集して、保存済レポートへのわかりやすいURLリンクを作成します。
保存済レポートの別名を編集するには:
親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.7.2 プライマリ・レポートへのリンクの例
プライマリ・レポートにリンクする方法を説明する例を示します。
次の例では、プライマリ・レポート(report_alias=PRIMARY)にリンクする方法を示します。
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARYこの例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARY::RR,CR:この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。さらに、プライマリ・レポートでENAME = 'KING'フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARY::RR,CR:IG_ENAME:KING親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
8.8.10.7.3 保存済のレポートへのリンクの例
保存済のレポートにリンクする方法を説明する例を示します。
次の各例では、保存済レポート(report_alias=12345)へのリンクを設定する方法を示します。
この例では、保存済のレポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345この例では、保存済レポート12345へのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345::RR,CR:この例では、保存済レポート12345へのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。さらに、保存済レポート12345でENAME = 'KING'フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345::RR,CR:IG_ENAME:KING親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定