16.12.4 リモート・ストレージ内の静的アプリケーション・ファイルの管理

Oracle Cloud Infrastructure Object Storageサービスで静的アプリケーション・ファイルを管理します。

OCI Object Storageサービスについて

Oracle Cloud Infrastructure (OCI)は、オンプレミス・ネットワークから安全にアクセスできる柔軟なオーバーレイ仮想ネットワークで、高パフォーマンスなコンピュート機能(物理ハードウェア・インスタンスなど)とストレージ容量を提供します。OCIアカウントがある場合は、OCI Object Storageサービスに静的アプリケーション・ファイルを格納できます。OCI Object Storageでは、バケットと呼ばれる論理コンテナにオブジェクトを格納します。各バケットは、バケット内のすべてのオブジェクトにユーザーが実行できる操作を決定するポリシーを持つ単一のコンパートメントに関連付けられます。

ヒント:

OCI Object Storageの詳細は、「オブジェクト・ストレージ」を参照してください。

16.12.4.1 リモート・ストレージへのファイルのアップロード

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Object Storageサービスに静的アプリケーション・ファイルを格納します。

OCI Object Storageに静的アプリケーション・ファイルをアップロードする前に、次の作業が必要になります:

  1. OCIアカウントにサインアップします。OCIアカウントがある場合は、OCI Object Storageサービスに静的アプリケーション・ファイルを格納できます。Oracle Cloud Infrastructure Free Tierを確認して、サインアップ・プロセスを開始します。サインアップを開始するために、https://signup.oraclecloud.com/に移動します。

  2. OCI資格証明を作成します。「Web資格証明の管理」を参照してください。

OCI Object Storageにオブジェクトをアップロードするには:

  1. 「アプリケーション定義」ページにアクセスします:
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。

      アプリケーションのホームページが表示されます。

    3. 「アプリケーション定義の編集」ボタンをクリックします。

      「アプリケーション定義の編集」ページが表示されます。

  2. 「アプリケーション定義の編集」ページで、「オブジェクト・ストレージの追加」をクリックします。

    ノート:

    まだOCI資格証明を作成していない場合は、警告が表示されます。続行する前に、OCI資格証明を作成する必要があります。詳細は、「Web資格証明の管理」を参照してください。

    リモート・ファイル・ストレージの追加ウィザードが表示されます。

  3. リモート・ファイル・ストレージの追加ウィザードで、次のように操作します:
    1. 名前 - ファイル・サーバーを識別する名前を入力します。
    2. バケットURL - ファイル・ストレージ・バケットのエンドポイントURLを入力します。

      次の形式で入力します。

      https://objectstorage.region.oraclecloud.com/n/tenancy_namespace/b/bucket_name

    3. バケットの作成 - 有効にすると、ウィザードによってバケットが作成されます。
    4. OCI資格証明 - リストからOCI Web資格証明を選択します。
      まだ適切なOCI資格証明を作成していない場合は、「資格証明の作成」をクリックします。
    5. コンパートメントOCID - このバケットのコンパートメントのOCIDを入力します。コンパートメントOCIDは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コンソールの「アイデンティティ」→「コンパートメント」で確認できます。
    6. 「次」をクリックします。
    成功メッセージが表示されます。
  4. 「リモート・ファイル・ストレージの追加」の成功メッセージで、次の手順を実行します。
    • オブジェクト・ストレージへのファイルの移行 - 有効にすると、データベースに既存の静的アプリケーション・ファイルが自動的にOCI Object Storageに移行されます。

      「オブジェクト・ストレージへのファイルの移行」が無効になっている場合は、「共有コンポーネント」、「静的アプリケーション・ファイル」ページの「ファイルの同期化」オプションを使用すると、手動で静的アプリケーション・ファイルを移行できます。「リモート・ストレージのファイルの同期」を参照してください。

    • 「終了」をクリックします。

    「アプリケーション定義の編集」ページが表示されます。「オブジェクト・ストレージへのファイルの移行」を有効にした場合は、次のメッセージが表示されます:

    ファイルがオブジェクト・ストレージに移行されました。

    「アプリケーション定義の編集」の「アプリケーション・ファイル・ストレージ」リージョンには、次の情報が表示されます:

    • ファイル記憶域 - 「Oracle Cloud Object Storage」が表示されます。
    • リモート・ファイル・サーバー - リモート・ファイル・ストレージの追加ウィザードで指定したファイル・サーバーの名前が表示されます。

16.12.4.2 リモート・ストレージのファイルの表示またはダウンロード

「オブジェクト・ストレージ・ファイル」ページで、オブジェクト・ストレージにロードされた静的アプリケーション・ファイルを表示またはダウンロードします。

OCI Object Storageにアップロードされた静的アプリケーション・ファイルを表示するには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「ファイルとレポート」で、「静的アプリケーション・ファイル」を選択します。

    静的アプリケーション・ファイル・ページが表示されます。

  3. 「タスク」で、「オブジェクト・ストレージ・ファイルの表示」をクリックします。

    「オブジェクト・ストレージ・ファイル」ページが表示されます。



  4. 表示を絞り込むには、「名前が次で始まる」フィールドにキーワードを入力します。

    すべてのファイルを再度表示するには、「名前が次で始まる」フィールドに入力したテキストをすべて削除して、Enterを押します。

    ヒント:

    このレポートでは、オブジェクト・ストレージ内の最初の1000ファイルが取得されます。このレポートに同期するファイルが表示されない場合や、同期操作の対象となるファイルの数を絞り込む場合は、「名前が次で始まる」を使用して結果を絞り込みます。
  5. ファイルをダウンロードするには、該当するファイル名の横にある「ダウンロード」リンクをクリックします。
  6. ファイルを同期するには、「ファイルの同期化」をクリックします。「リモート・ストレージのファイルの同期」を参照してください。

16.12.4.3 リモート・ストレージのファイルの同期

OCI Object Storageに格納されている静的アプリケーション・ファイルと、データベースにアップロードされたファイルを同期します。

OCI Object Storageにアップロードされた静的アプリケーション・ファイルを同期するには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「ファイルとレポート」で、「静的アプリケーション・ファイル」を選択します。

    静的アプリケーション・ファイル・ページが表示されます。

  3. 「タスク」で、「ファイルの同期化」をクリックします。

    「ファイルの同期化」ページが表示されます。

  4. 「ファイルの同期化」では、同期方向を選択します。オプションは次のとおりです。
    • オブジェクト・ストレージからローカル・データベースへ
    • ローカル・データベースからオブジェクト・ストレージへ
  5. 「ファイルの同期化」をクリックします。