6.14 ランタイム環境と完全開発環境の間の変換

ランタイム環境と完全開発環境の相互への変換について学習します。

この項では、ランタイム環境とフル開発環境の間の変換方法について説明します。

6.14.1 ランタイム環境と完全開発環境の間の変換について

Oracle APEXランタイム環境では、ユーザーはアプリケーションを実行できますが、アプリケーションを変更または編集する機能はサポートされません。

ランタイム環境に含まれるのは、アプリケーションの実行に必要なパッケージのみです。このため、ランタイム環境はより堅牢な環境となります。管理用のWebインタフェースは用意されていません。

APEXランタイム環境は、SQLclまたはSQL Developer、およびAPEX_INSTANCE_ADMIN APIを使用して管理します。

6.14.2 完全開発環境へのランタイム環境の変換

SQLclを起動し、Oracle APEXがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続して、apxdvins.sqlを実行します。

Oracle APEXランタイム環境を完全開発環境に変換するには:

  1. 作業ディレクトリを、インストール・ソフトウェアを解凍したapexディレクトリに変更します。
  2. SQLclを起動し、Oracle APEXがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続します。たとえば:
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sql /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sql /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
  3. apxdvins.sqlを実行します。たとえば:
    @apxdvins.sql
    
  4. インスタンス管理アカウントの作成または更新の手順に従います。

参照:

『Oracle SQLclユーザーズ・ガイド』SQLclの操作に関する項

6.14.3 ランタイム環境への完全開発環境の変換

SQLclを起動し、Oracle APEXがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続して、apxdevrm.sqlを実行します。

ノート:

開発環境のセキュリティとパフォーマンスを確保するために、この機能はOracle Cloudで実行されているAPEXインスタンスでは使用できません。

APEX完全開発環境をランタイム環境に変換する手順は、次のとおりです。

  1. 作業ディレクトリを、インストール・ソフトウェアを解凍したapexディレクトリに変更します。
  2. SQLclを起動し、APEXがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続します。たとえば:
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sql /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sql /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
  3. apxdevrm.sqlを実行します。たとえば:
    @apxdevrm.sql
    

参照:

『Oracle SQLclユーザーズ・ガイド』SQLclの操作に関する項