12.2 Autonomous Databaseグラフ・クライアントの使用
AdbGraphClient
APIを使用して、Oracle Graph Clientを使用するかJavaまたはPythonアプリケーションを介して、Autonomous DatabaseのGraph Studio機能にプログラムでアクセスできます。
このAPIには、次の機能があります。
- Autonomous Databaseで認証する
- Graph Studio環境を管理する
- グラフ・サーバー(PGX)に対してグラフ問合せおよびアルゴリズムを実行する
- Oracle Databaseに対してグラフ問合せを直接実行する
AdbGraphClient
APIを使用するには、Oracle Graph Clientインストールへのアクセス権が必要です。APIは、Oracle Graph Server and Clientディストリビューションの一部であるOracle Graph Clientライブラリによって提供されます。JavaまたはPython用のグラフ・クライアント・シェルCLIのインストール方法および開始方法の詳細は、Oracle Graph Clientのインストールを参照してください。
また、Autonomous Databaseグラフ・クライアントを使用する前に、「Autonomous Databaseグラフ・クライアントを使用するための前提条件」で説明されている前提条件をすべて満たしていることを確認してください。
次の例は、
AdbGraphClient
APIを使用してGraph Studioへの接続を確立し、割り当てられたメモリーで環境を起動し、PGQLプロパティ・グラフをメモリーにロードし、PGQL問合せを実行し、グラフに対してアルゴリズムを実行する方法を示しています。
12.2.1 Autonomous Databaseグラフ・クライアントを使用するための前提条件
AdbGraphClient
APIの使用を開始するための前提条件として、次を実行する必要があります。
- Oracle Autonomous DatabaseでAutonomous Databaseインスタンスをプロビジョニングする。
- テナンシ詳細を使用して
AdbGraphClient
を構成する場合は、次の情報を取得します。該当しない場合は、このステップを省略します。キー 説明 詳細情報 tenancy OCID テナンシのOracle Cloud ID (OCID) テナンシのOCIDを確認するには、Oracle Cloud InfrastructureドキュメントのテナンシのOCIDを確認する場所に関する項を参照してください。 database Autonomous Databaseインスタンスのデータベース名 - OCIコンソールを開き、左側のナビゲーション・メニューで「Oracle Database」をクリックします。
- 「Autonomous Database」をクリックし、「Autonomous Database」ページにナビゲートします。
- 「表示名」列で必要なAutonomous Databaseを選択し、「Autonomous Databaseの詳細」ページにナビゲートします。
- 「Autonomous Database情報」タブの「一般情報」下の「データベース名」を書き留めます。
database OCID Autonomous DatabaseのOracle Cloud ID (OCID) - OCIコンソールを開き、左側のナビゲーション・メニューで「Oracle Database」をクリックします。
- 「Autonomous Database」をクリックし、「Autonomous Database」ページにナビゲートします。
- 「表示名」列で必要なAutonomous Databaseを選択し、「Autonomous Databaseの詳細」ページにナビゲートします。
- 「Autonomous Database情報」タブの「一般情報」下の「データベースOCID」を書き留めます。
username Graph Studioへのログインに使用される、グラフ対応のAutonomous Databaseユーザー名 詳細は、グラフ・ユーザーの作成を参照してください。 password グラフ・ユーザーのデータベース・パスワード グラフ・ユーザーのパスワードを忘れた場合は、ADMINユーザーとして「データベース・アクション」にログインすることで、グラフ・ユーザーのパスワードをいつでもリセットできます。詳細は、ユーザーの編集を参照してください。 endpoint Graph StudioのエンドポイントURL - Autonomous Databaseインスタンスを選択し、「Autonomous Databaseの詳細」ページにナビゲートします。
- 「ツール」タブをクリックします。
- 「Graph Studio」をクリックします。
- 「Graph Studio」ログイン画面を開く新しいタブのURLをコピーします。
- URLを編集して、
oraclecloudapps.com
の後の部分を削除し、エンドポイントURLを取得します。たとえば、エンドポイントURLのサンプル形式を次に示します。
https://<hostname_prefix>.adb.<region_identifier>.oraclecloudapps.com
- Graph Studioにアクセスし、PGQLプロパティ・グラフを作成します。
- Oracle Graph JavaまたはPythonクライアントをダウンロードしてインストールし、起動する。