ドックレットへのコンテンツの埋込み

ExcelベースおよびReportsベースのリファレンス・ドックレットがレポート・パッケージに追加され、レポート・コンテンツの作成と名前付き範囲の定義が完了し、使用可能なコンテンツが特定されたので、このコンテンツを埋め込むことができます。コンテンツは、WordまたはPowerPointドックレットに埋め込むことができます。たとえば、レポート・パッケージ内の使用可能なコンテンツの中に、文書作成者がドックレットへの追加を希望するチャート、グリッド、ノートまたはテキスト・ボックスが存在する可能性があります。

ノート:

始める前に、ドックレットの文書作成フェーズが開始されていることを確認します。

コンテンツをドックレットに埋め込むには:

  1. ドックレットを開いてチェックアウトします。
    このドックレットをターゲット・ドックレットと呼びます。
  2. ターゲット・ドックレットの埋込みコンテンツを挿入する位置にカーソルを置きます。

    図22-21では、Wordドックレット内の埋込みコンテンツの挿入位置を緑色の矢印で示しています。

    図22-21 挿入位置にカーソルが置かれたターゲットWordドックレットの例

    段落マーカーを指す矢印が示されたWordドックレットの一部。ここにコンテンツが埋め込まれます。

    PowerPointスライドでは、スライドのフォーマットに応じて、他のテキストやグラフィックが含まれていないスライドに表またはグラフを埋め込むことができます。その場合、スライドの任意の場所をクリックするだけです。埋込みコンテンツをスライドのテキスト内の特定の位置に挿入する必要がある場合は、図22-22に示すように挿入位置にカーソルを置きます

    図22-22 挿入位置にカーソルが置かれたターゲットPowerPointドックレットの例


    カーソルが矢印で指し示されているPowerPointドックレットの一部。ここにコンテンツが埋め込まれます。
  3. ターゲット・ドックレットから、Narrative Reportingリボン「埋込み」ボタンをクリックします。
    Performance Reportingリボンの「埋込み」ボタン

    「コンテンツの埋込み」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「コンテンツの埋込み」で、埋込み可能なコンテンツを選択します。

    オプションで、「プレビューの表示」ボタンをクリックして、選択した使用可能なコンテンツのプレビューを表示します(「使用可能なコンテンツのプレビュー」を参照)

    図22-23の例では、ExcelベースとReportsベースの両方のコンテンツがリストされています。「要約損益計算書」を選択します。ここでは、Reportsベースのコンテンツになっています。

    図22-23 「コンテンツの埋込み」ダイアログ・ボックス

    「要約損益計算書」が選択されている「コンテンツの埋込み」ダイアログ・ボックス。
  5. 「OK」をクリックします。

    選択した使用可能なコンテンツがドックレットに挿入されます(埋め込まれます)。

    ノート:

    PowerPointでは、スライド上で埋込みコンテンツの配置やサイズを変更できます。サイズを変更すると、スライド上のイメージの変更された高さがリフレッシュ時に保持され、リフレッシュされたイメージはソース・オブジェクトと同じ縦横比になります。

    Wordドックレット内の埋込みコンテンツの例を図22-24に示します。この図は、Wordの「ホーム」リボンで「段落」グループの「編集記号の表示/非表示」ボタンが有効であると仮定しています。

    図22-24 コンテンツを埋め込んだ後のターゲット・ドックレットの例

    選択した使用可能なコンテンツがドックレットに埋め込まれています

    埋込みコンテンツの前および外側に空白の余分な段落マーカーがないか注意してください。必要に応じて、余分なマーカーを削除すれは、ドックレットの外観がよくなります。

  6. オプション: ドックレットの埋込みコンテンツを選択して、使用可能なコンテンツ名を表示します(「ドックレットの使用可能なコンテンツ名の表示」を参照)。
  7. 現在開いてチェックアウトしているターゲット・ドックレットに埋め込むすべてのコンテンツに対して、前述のステップを繰り返します。

    ノート:

    埋込みコンテンツを、埋込みコンテンツの他のインスタンスに重ねないでください。

  8. 現在のドックレットで作業が完了したら、アップロードしてチェックインします。
  9. 埋込みコンテンツをリフレッシュするには、ドックレットの埋込みコンテンツのリフレッシュを参照してください。

ノート:

  • Wordドックレットの先頭(Wordドキュメントの1行目の最初の空白)に埋込みコンテンツを配置する場合、すでに埋め込まれているコンテンツの前にコンテンツを埋め込むことはできません。すでに埋め込まれているコンテンツの直後にコンテンツを埋め込むことはできますが、前に埋め込むことはできません。これを回避するには:

    • 埋込みコンテンツを削除し、正しい順序でコンテンツを再度埋め込みます。埋込みコンテンツを削除するには、埋込みコンテンツの後に空白行を追加し、その空白行と埋込みコンテンツを一緒に選択して右クリックし、コンテキスト・メニューから「コンテンツ コントロールの削除」を選択します。次に、空白行と埋込みコンテンツをもう一度選択してから、[Delete]を押します。

    • Wordドキュメントの先頭に空白行を配置し、必要に応じて、埋込みコンテンツの最初のインスタンスの前に埋込みコンテンツを挿入できるようにしておきます。

  • Wordドックレットの先頭(Wordドキュメントの1行目の最初の空白)に複数行グリッドで構成されるコンテンツを埋め込んだ場合、埋込みコンテンツのみを削除することはできません。Wordドックレットの先頭に埋め込まれた単一行グリッドは削除できます。

    これに対処するは、埋込みコンテンツの後に空白行を追加し、その空白行と埋込みコンテンツを一緒に選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューから「コンテンツ コントロールの削除」を選択します。次に、空白行と埋込みコンテンツをもう一度選択してから、[Delete]を押します。