Officeアプリケーションへのメタデータのインポート

メタデータは、POV、別名表および接続情報などのOracle Smart View for Officeアーティファクトから構成されます。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle EssbasePlanningNarrative ReportingFinancial Consolidation and CloseTax ReportingOracle Hyperion Reporting and Analysis

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle EssbaseOracle Hyperion Financial ManagementOracle Hyperion PlanningReporting and Analysis

新規Officeドキュメントで、必要なフォーマットとレイアウトだけでなくデータ・ポイントも含む既存のドキュメントのSmart Viewコンテンツを利用することが必要になる場合があります。最初からSmart Viewコンテンツを再作成するかわりに、すでに使用可能なワークを再使用できます。

Microsoft Officeのコピーおよび貼付けコマンドを使用して、Smart ViewコンテンツをOfficeドキュメント内またはOfficeドキュメント間でコピーした場合、静的なデータおよびフォーマットはコピーされますがSmart Viewメタデータはコピーされません。これにより、データをコピーしたアド・ホック・シートをリフレッシュした後に「メンバーの位置が正しくありません」というエラーが発生する場合があります。このエラーを回避するには、「メタデータのインポート」コマンドを使用して、追加データも新しいシートに引き継がれるようにする必要があります。

データのコピー後に「メタデータのインポート」コマンドを使用して、メタデータを元のOfficeドキュメントから新しいOfficeドキュメントにインポートできます。

Officeのコピーおよび貼付けコマンドを使用して、次のように個々のOfficeアプリケーション内にコピーできます:

  • Excelワークシートから現在のExcelワークブック内の別のワークシート、または別のワークブック

  • Wordドキュメントから現在のWordドキュメント内の同じまたは別のページ、または別のWordドキュメント

  • PowerPointスライドまたはプレゼンテーションから現在のPowerPointプレゼンテーションまたは別のプレゼンテーション内のスライド

メタデータのインポートのガイドラインおよびベスト・プラクティス

メタデータをコピー、貼付けおよびインポートする際は、次のガイドラインおよびベスト・プラクティスに注意してください:

  • Excel:

    • 次の場所にメタデータをインポートできます:

      • スマート・スライスなどのアド・ホック・モード
      • フォーム
      • 関数
        • Smart Viewのコピーおよび貼付けによって作成されたシートの問合せにバインドした関数
        • 関数ビルダーによって作成された問合せにバインドされていない関数
      • Reporting and Analysisプロバイダからインポートされたレポートを含むワークシート
    • レポート・デザイナ・オブジェクトを含むワークシートにメタデータをインポートすることはできませんが、このようなワークブックは「レポートとアド・ホック・グリッドのカスケード」で説明されているように、カスケードすることで複製できます。

      ノート:

      この手順を実行できるのは、上級ユーザーのみです。

  • Word:

    • グラフをコピーして貼り付けることができます
    • データ・ポイントを含む表全体をコピーして貼り付けることができます。または、個々のデータ・ポイントを既存のテキストにインラインでコピーして貼り付けることができます。
    • メタデータは同じオブジェクトまたはコピーされた図形からインポートする必要があります。
    • ソースWordドキュメントに存在するすべてのメタデータをコピーするのではなく、メタデータはコピーされたオブジェクトまたは図形のみにコピーされます。
    • 「メタデータのインポート」コマンドが機能するには、現在のWordドキュメントであるか、別のドキュメントであるかに関係なく、宛先のドキュメント内に少なくとも1つのSmart Viewオブジェクトが必要です。
    • 同じWordドキュメント内にPOVまたはスライダをコピーすると、ドキュメントで正しく動作しなくなります。
  • PowerPoint:

    • 1つのスライドを選択してインポート・プロセスを開始する必要があります。「メタデータのインポート」コマンドを起動した場合で、スライドを選択しない場合や、複数のスライドを選択した場合、Smart Viewではエラー・メッセージが表示されます。
    • 最初にオブジェクトをコピーしてから「メタデータのインポート」コマンドを選択する必要があります。そうでない場合、Smart Viewではメッセージとともにプロントが表示されます。
    • オブジェクトのコピー元であるスライドとメタデータのインポート元のスライドは同じである必要があります。
    • ソース・スライドに存在するすべてのメタデータをコピーするのではなく、メタデータはコピーされたオブジェクトまたは図形のみにコピーされます。
    • POVまたはスライダが含まれているスライドを複製できますが、メタデータをインポートするとエラーが発生します。
    • 同じプレゼンテーション内にPOVまたはスライダをコピーすると、プレゼンテーションで正しく動作しなくなります。