EPM Cloudライブラリ内のOfficeドキュメントへのアクセスの管理

Narrative Reportingユーザー、およびサービス管理者またはパワー・ユーザーの役割が与えられたEPM Cloud Platformユーザーは、Oracle Smart View for OfficeからEPM Cloudライブラリ内のMicrosoft Officeドキュメントへのユーザー・アクセスを制限できます。

ノート:

  • このトピックのタスクは、properties.xmlファイルの編集についての知識があるサービス管理者またはユーザー向けです。このファイルは、デフォルトでは<Smart View Install>/cfgフォルダ(例: C:\Oracle\SmartView\cfg)にあります。

  • EPM Cloud Platformでは、この機能は、サービス管理者およびパワー・ユーザーの役割が与えられたユーザーのみに限定されています。
  • Narrative Reportingでは、役割によってユーザーが限定されることはありません。

EPM Cloudライブラリ内のOfficeドキュメントへのアクセスとその保存の機能は、Smart Viewではデフォルトで有効になっています。

このアクセス権を削除するには、Smart Viewproperties.xmlファイル内でenableLibraryプロパティを0に設定します。このファイルは、<Smart View Install>/cfgフォルダ(C:\Oracle\SmartView\cfgなど)にあります。

表16-17は、サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割があるかどうかに応じて、ユーザーのenableLibraryプロパティを有効化または無効化したときの影響をまとめたものです。

表16-17 サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割の設定によるenableLibraryプロパティの影響

enableLibraryプロパティの設定 サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割: あり サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割: なし
enableLibrary=1
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されます
  • リボンのボタンが表示されます
  • 「プロバイダURL」がダイアログにあります
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されません
  • リボンのボタンが表示されます(別のプロバイダへの保存が可能)
  • 「プロバイダURL」がダイアログにありません
enableLibrary=0
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されません
  • リボンのボタンが非表示になります(ダイアログにアクセスできません)
  • 「ドキュメント」ノードがツリーに示されません
  • リボンのボタンが非表示になります(ダイアログにアクセスできません)

この手順では、properties.xmlenableLibraryプロパティを無効化する方法と再有効化する方法を示します

enableLibraryプロパティを無効にして、Oracle Enterprise Performance Management CloudでのOfficeドキュメントの保存およびダウンロードへのアクセスを制限するには:
  1. Smart Viewproperties.xmlファイルをテキスト・エディタで開きます。
    properties.xmlファイルは、<Smart View Install>/cfgフォルダ(C:\Oracle\SmartView\cfgなど)にあります。
  2. 次のエントリを探します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>1</enableLibrary>
  3. enableLibraryの値を0に変更します。次に例を示します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>0</enableLibrary>
  4. 更新したファイルを保存します。
  5. 内部プロセスに応じてファイルを配布します。

    properties.xmlファイルがユーザーに配布されてから、「保存」および「名前を付けて保存」オプションのアクセスまたは使用、およびライブラリ内の「ドキュメント」フォルダの表示が可能になるかどうかは、それぞれのユーザーのサービス管理者ステータスまたはパワー・ユーザー・ステータスによって異なります(表16-17を参照)。

  6. オプション: enableLibraryプロパティを再有効化するには、この手順を繰り返してプロパティを1にします。次に例を示します。
    <!-- Enable Library on client. -->
        <enableLibrary>1</enableLibrary>

    properties.xmlファイルがユーザーに配布されると、Narrative Reportingユーザー、およびサービス管理者またはパワー・ユーザーの役割が与えられたEPM Cloud Platformユーザーは、次回Smart Viewを起動したときに、「Smart View」リボン「ライブラリ」グループに表示される「保存」および「名前を付けて保存」オプションを使用できるようになります。