グリッドからの選択したメンバーの削除
グリッドからメンバーとその関連付けられたデータを削除できます。
クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase、Planning、Planningモジュール、Enterprise Profitability and Cost Management、Financial Consolidation and Close、フリーフォーム、Narrative Reporting、Tax Reporting
オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase、Oracle Hyperion Financial Management、Oracle Hyperion Planning
「選択項目のみ保持」および「選択項目のみ削除」は、選択したグループ内のグリッドで選択したメンバーのすべてのインスタンスで機能します。
グリッドからメンバーを削除するには、「選択項目のみ削除」または「選択項目のみ保持」コマンドを使用します:
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削除するメンバー・セルを選択します。次に、データ・ソース・リボンから、「選択項目のみ削除」をクリックします。ディメンション内の選択したメンバーがすべて削除されます。
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保持するメンバー・セルを選択します。次に、データ・ソース・リボンから、「選択項目のみ保持」をクリックします。ディメンション内の他のメンバーはすべて削除されます。
「選択項目のみ保持」および「選択項目のみ削除」の例
「選択項目のみ保持」および「選択項目のみ削除」の結果は、選択したグループがグリッド内でどのように評価されているかによって異なります。グループは、グリッドの下位の行として、またはグリッド全体にわたる列として2つ以上のディメンションから構成されます。
「選択項目のみ保持」または「選択項目のみ削除」コマンドを使用するには、選択したメンバーはメンバーのグループが関連付けられている必要があります。メンバーは、グループとみなされる同じディメンションのメンバーである必要はありません。選択したメンバーは、グループの最下位または最後のメンバーにしないでください。
たとえば、図9-10では、New York、Florida、ConnecticutおよびNew Hampshireを、Januaryのメンバーを含む個別のグループとみなすことができます。この4つの州の1月のデータを保持するとします。Janを選択してから「選択項目のみ保持」をクリックしても、グリッドは変化しません。これは、Janが独自のグループではなく、実際は市場ディメンションから発生したグループのメンバーであり、ニューヨーク、フロリダ、コネチカットおよびニューハンプシャーグループにも属しているためです。
図9-10 Marketメンバーが列Aにあり、Yearメンバーが列Bにあるグリッド

Janを移動し、再配置を試行すると、図9-11に示されているように、Janがグループになり、New York、Florida、ConnecticutおよびNew HampshireのメンバーがJanグループに属するようになります
図9-11 Yearメンバーが列Aにあり、Marketメンバーが列Bにあるグリッド

Janセルを選択して「選択項目のみ保持」をクリックします。結果のレイアウトには、Janでグループ化されたMarketディメンションのメンバーのみが表示されます。
図9-12 Janグループ・メンバーのみが表示されたグリッド

さらに、レポートを調整して、ニューヨーク、フロリダ、コネチカットおよびニューハンプシャー・メンバーのみを表示できます。グリッドでこれらのメンバーを選択します(図9-13を参照)。
図9-13 「選択項目のみ保持」用に選択したメンバー

次に、「選択項目のみ保持」をクリックします。結果が図9-14に表示されます。
図9-14 JanグループのメンバーであるNew York、Florida、ConnecticutおよびNew Hampshireのみが表示されているグリッド

図9-14の結果は別の方法で取得することもできます。図9-15に示されているように、West、SouthおよびCentralメンバーおよびMarketディメンションを選択します。
図9-15 「選択項目のみ削除」用に選択したメンバー

次に、「選択項目のみ削除」をクリックします。
図9-16 JanグループのメンバーであるNew York、Florida、ConnecticutおよびNew Hampshireのみが表示されているグリッド

「選択項目のみ保持」および「選択項目のみ削除」コマンドは、常に選択したグループで実行され、グリッド内で評価されます。