6.2 リソース・マネージャ接続詳細の指定
リソース・マネージャを使用してアプリケーション・データを格納するトランザクション参加側アプリケーションごとに、リソース・マネージャにアクセスするための接続文字列、ユーザー名およびパスワードを、アプリケーションのYAML
ファイルに入力します。アプリケーションでリソース・マネージャを使用しない場合は、この項をスキップします。
databaseUrl
プロパティの値として、リソース・マネージャにアクセスするための接続文字列を入力します。接続文字列を指定する形式は、使用するデータベースのタイプとアプリケーションのソース・コードの言語によって異なります。接続文字列は、参照用にのみこの項に記載されています。最新情報は、データベース固有のドキュメントを参照してください。
Javaアプリケーションの接続文字列の形式
JAX-RS、Spring-REST、Hibernate、EclipseLinkなど、すべてのJavaアプリケーションについて、データベースのタイプに応じて、次のいずれかの形式で接続文字列を入力します。
- Oracle Autonomous Transaction Processingなどの資格証明ウォレットを使用するデータベースを使用している場合は、次の形式を使用して接続文字列を入力します:
jdbc:oracle:thin:@tcps://<host>:<port>/<service_name>?wallet_location=<wallet_dir>
必要な詳細(プロトコル、ホスト、ポート、サービス名など)は、ウォレットを抽出したフォルダにある
tnsnames.ora
ファイルで確認できます。共有ExadataインフラストラクチャでのOracle Autonomous Databaseの使用のクライアント資格証明(ウォレット)のダウンロードに関する項を参照してください。たとえば:
jdbc:oracle:thin:@tcps://adb.us-phoenix-1.oraclecloud.com:1521/sales.adb.oraclecloud.com?wallet_location=Database_Wallet
- 資格証明ウォレットを使用しないデータベースである非自律型Oracle Databaseを使用している場合は、次の形式を使用して接続文字列を入力します:
jdbc:oracle:thin:@<publicIP>:<portNumber>/<databaseUniqueName>.<hostDomainName>
たとえば:jdbc:oracle:thin:@123.213.85.123:1521/CustDB_iad1vm.sub05031027070.customervcnwith.oraclevcn.com
ここで、
CustDB_iad1vm.sub05031027070.customervcnwith
は、データベースまたはサービス名の一意の名前です。 - Oracle Database Cloud ServiceとOracle Cloud Infrastructureを一緒に使用している場合は、『Oracle Blockchain Platformの使用』をOracle Database Classic Cloud Service接続文字列の作成を参照してください。
- Oracle RACデータベースを使用している場合は、SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続についてを参照してください。
- MySQLデータベースを使用している場合は、次の形式を使用して接続文字列を入力します:
jdbc:mysql://<database-host>:<database-port>/<database-name>
たとえば:jdbc:mysql://10.0.10.59:3306/department_nonxa_ds
詳細は、MySQLのドキュメントを参照してください。
- PostgreSQLデータベースを使用している場合は、次の形式を使用して接続文字列を入力します:
jdbc:postgresql://<postgres-host>:<postgres-port>/<database-name>
たとえば:jdbc:postgresql://postgres-deployment-postgresql.postgres.svc.cluster.local:5432/department
詳細は、PostgreSQLのドキュメントを参照してください。
- MongoDBデータベースを使用している場合は、次の形式を使用して接続文字列を入力します:
mongodb://<mongodb-host>:<mongodb-port>/?replicaSet=rs0
詳細は、MongoDBのドキュメントを参照してください。
Node.jsアプリケーションの接続文字列の形式
Node.js XAトランザクション参加側アプリケーションの場合、MicroTxライブラリはOracle Database 19.xおよびOracle RAC 19cでテストされます。
Node.jsアプリケーションとOracleデータベースとの接続を確立する場合は、埋込み接続記述子文字列で指定された形式で接続文字列を指定します。
親トピック: XAでのアプリケーションの開発