11 エラー・コードと理由コード

Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCP (IMS)(以後TMA TCP for IMSと呼ぶ)のクライアント・レスポンス・メッセージのヘッダーにはエラー・コードと理由コードが格納されており、このコードを介してIMSクライアントにエラー情報が戻されます。IMSクライアント・リクエストの処理中にエラーが発生した場合、エラー・コードは、発生したエラーのタイプを表す、ゼロ以外の一意の値に設定されます。特定のタイプに関するエラーの場合は、理由コードにもエラーに関する詳細情報を表す値が入ります。

エラー・コード(10進数値) 説明
0 正常な戻り値 リクエストは正常に完了しました(エラーの発生なし)。
4 レスポンス・データが切り捨てられた リクエストに指定されている最大レスポンス長を超えたため、ユーザー・レスポンス・データが切り捨てられました。このエラーが発生した場合は、ユーザー・レスポンス・データのうち、指定されている最大レスポンス長を超えた部分が切り捨てられますが、ユーザー・レスポンス・データの実際の長さ(切り捨てられる前の長さ)はデータ長フィールドに戻されます。
8 リモート・システムが使用不可 TMA TCP for IMSゲートウェイが、リクエストのサービスに必要なリモート・ゲートウェイとのセッションを確立できません。
12 リモート・システムがビジー 必要なリモート・ゲートウェイとの既存のセッションがすべてビジーなため、TMA TCP for IMSが新しいセッションを確立できません(セッションの制限のため)。
16 リクエストがタイムアウト 指定の時間内にリモート・ホストからの必要なレスポンスを受信できませんでした。この場合は、接続上の問題が発生しているか、リモート・システムで問題が発生している可能性があります。
20 サービスの定義がない リクエストしたサービスの名前がTMA TCP for IMSに定義されていません。リクエストした名前のサービスが現在使用できない状態になっている場合にも、このエラーが発生することがあります。
24 内部エラー 内部エラーが発生したため、リクエストの処理に必要な記憶域をTMA TCP for IMSが割り当てることができませんでした。
28 無効なリクエスト リクエストの検証中にエラーが検出されました。このエラーが発生した場合の理由コードは、エラーの具体的な理由を示します。

0=このエラーに関する詳細な情報はありません。

4=リクエストのヘッダー長が無効です。

8=ヘッダー、コンテキストおよびデータを組み合せた長さが、リクエスト・メッセージの長さを超えています(LL)。

12=指定したリクエスト・タイプが無効です。

16=レスポンス・トランザクションの指定がありません(つまりレスポンス・トランザクションのフィールドが空白かバイナリ・ゼロになっています)。

20=コンテキストの長さが有効ではありません。ユーザーのコンテキスト・データの長さが32,767バイトを超えることはできません。

24=データ長が有効ではありません。ユーザー・リクエストのデータの長さが32,767バイトを超えることはできません。

28=レスポンスの最大長が有効ではありません。ユーザー・レスポンスのデータの最大長が32,767バイトを超えることはできません。

32=サービス名の指定がありません(つまりサービス名のフィールドが空白かバイナリ・ゼロになっています)。

36=リクエストしたサービスの名前がTMA TCP for IMSに定義されていません。

32 リモート・システムのエラー リモート・ゲートウェイによってエラーが検出されました。このエラーが発生したときの理由コードには、リモート・システムから戻されたゲートウェイのエラー・コードが含まれます。
36 リモート・サービスのエラー リモート・サービスからエラーを示す値(TPERROR)が戻されました。このエラーが発生したときの理由コードには、リモート・サービスから戻されたTPERRNO値が含まれます。
40 内部的なロジック・エラー TMA TCP for IMSによって内部的なロジック・エラーが検出されました。このエラーが発生した場合は、TMA TCP for IMSを担当しているシステム・プログラマに通知してください。
44 サービスが使用不可 リモート・サービスは現在使用できません。
48 サービスが失敗した リモート・サービスがTPFAIL戻りコードを戻しました。
52 セキュリティ・エラー ユーザーにリモート・サービスを実行する権限がありません。