6.4.2 フィールドの説明

クライアント・リクエストまたはレスポンスのメッセージのフィールドは次のとおりです。

フィールド 説明
LL リクエストまたはレスポンス・メッセージ全体の長さ(このフィールドを含む)。
ZZ IMSによって使用されるために予約されています。通常はゼロです。
TRAN-CODE リクエスト・メッセージの場合は、TMA TCP for IMSゲートウェイのトランザクション・コード。レスポンス・メッセージの場合は、IMSクライアント・レスポンス・トランザクションのトランザクション・コード。
FILL-CHAR メッセージを満たす文字(空白文字)。
BEA-RESERVED-1 TMA TCP for IMSによる使用のために予約されています。リクエスト・メッセージの場合は、このフィールドをバイナリ・ゼロ(ロー・バリュー)に初期化する必要があります
HEADER-LENGTH BEAリクエスト/レスポンスのヘッダーの長さ。
CONTEXT-LENGTH ユーザーのコンテキスト・データの長さ(ある場合)。コンテキスト・データがない場合、長さはゼロに設定されます。
DATA-LENGTH ユーザーのリクエストまたはレスポンスのデータの長さ(ある場合)。リクエストまたはレスポンスのデータがない場合、長さはゼロに設定されます。
MAX-RESPONSE-LENGTH リクエストの場合の受入れ可能なユーザーのレスポンス・データの最大長。レスポンス・データがこの長さを超えた場合は、必要な分だけ切り取られ、該当する戻りコードが設定されます。
REQUEST-TYPE リクエストの場合の、レスポンスの必要性の有無を示します。

レスポンスの必要がない場合、TMA TCP for IMSは、リクエストがリモート・システムに送信されると同時に、指定のレスポンス・トランザクションを送信するようにスケジュールします。

そうでない場合は、必要なレスポンスをリモート・システムから受信したときにレスポンス・トランザクションを送信するようにスケジュールします。

RESPONSE-FORMAT

リクエストの場合の、要求されているレスポンス・メッセージのフォーマットのタイプを示します。

単一セグメントのオプションが指定されている場合(デフォルト)、TMA TCP for IMSは、レスポンス・メッセージ全体を1つのメッセージ・セグメントとしてIMSメッセージ・キューに挿入します。

マルチセグメント・オプションがリクエストされている場合、レスポンス・メッセージは3つのセグメントに分けられてIMSメッセージ・キューに挿入されます。

  1. レスポンス・ヘッダー
  2. ユーザー・コンテキスト・データ
  3. ユーザー・レスポンス・データ
ERROR-CODE このフィールドは、エラーが発生していることを示すために、レスポンス・メッセージ内に設定されます。このフィールドがゼロの場合、リクエストは正常に処理されています。そうでない場合、エラー・コードは、発生したエラーの性質を示します。エラー・コードについては、「エラー・コードと理由コード」に記載されています
REASON-CODE 特定タイプのエラーが発生した場合、このフィールドはエラーに関する補足情報を示すように設定されることがあります。このフィールドがゼロの場合、補足情報はありません。理由コードについては、「エラー・コードと理由コード」に記載されています
SERVICE-NAME リクエストを処理するサービスの名前(TMA TCP for IMSにローカルに定義されている名前)を示します。ローカル・サービス名はリモート・システムの名前とは異なる場合もあることに注意してください。
RESPONSE-TRAN リクエストに対するレスポンスを処理するようにスケジュールされているトランザクションの名前(IMSトランザクション・コード)。アプリケーション・レベルのレスポンスを要求しない場合でも、すべてのリクエストにレスポンス・トランザクションを指定する必要があります
ORIGIN-TERMINAL このリクエストに関連付けられている端末の名前(IMS LTERM)。たとえば、端末メッセージを処理するトランザクションからリクエストが発行される場合、この名前は、関連付けられている端末の名前になります。
BEA-RESERVED-2 TMA TCP for IMSによる使用のために予約されています。リクエスト・メッセージの場合は、このフィールドをバイナリ・ゼロ(ロー・バリュー)に初期化する必要があります
USER-CONTEXT-DATA このユーザー定義データ領域はTMA TCP for IMSによって保持され、レスポンス・メッセージで返されます。このデータはどのような目的でも使用できます。たとえば、レスポンス・トランザクションは、このデータを使用して、レスポンスを元のリクエストに関連付けることができます。コンテキスト・データ(存在する場合)は、間に(スラック)バイトを挟まずにBEAリクエスト・ヘッダーの直後に続く必要があります。
USER-REQUEST-DATA リクエスト・メッセージの場合のリクエストに固有なユーザー定義データ。リクエスト・データがある場合は、途中にバイト(空き領域)を挟まずに、コンテキスト・データ(ある場合)の直後からこの領域が続きます。
USER-RESPONSE-DATA レスポンス・メッセージの場合のレスポンスに固有なユーザー定義データ。レスポンス・データがある場合は、途中にバイト(空き領域)を挟まずに、コンテキスト・データ(ある場合)の直後からこの領域が続きます。