5.2.3.1.2 アウトバウンド・リクエストのセキュリティ・パラメータの決定

ローカル・ドメインからのアウトバウンド・リクエストごとにローカル・ドメインとホスト・システムの両方によってセキュリティを実行する場合は、次の設定を構成する必要があります:

  • UBBCONFIGファイルのSECURITYパラメータをUSER_AUTHACLまたはMANDATORY_ACLのいずれかに設定する必要があります
  • DMCONFIGファイルの DM_LOCAL_DOMAINSセクションのSECURITYパラメータをDM_USER_PWに設定する必要があります。
  • DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSSECURITYパラメータをIDENTIFYまたはVERIFYに設定する必要があります。
  • SNAスタックをIDENTIFYまたはVERIFYの適切なパラメータを使用して構成する必要があります。
  • ホスト・システムの接続定義のATTACHSECレベルを、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSSECURITYパラメータと一致するよう、IDENTIFYまたはVERIFYに設定する必要があります。

Oracle Tuxedo側の構成

次の表に、アウトバウンド・リクエストに対するローカル・ドメインとホスト・システムのセキュリティの組合せを実現するために必要な、UBBCONFIGおよびDMCONFIGファイルのSECURITYパラメータの設定を示します。

ノート:

表に示されていないセキュリティ設定の組合せは、予期しない結果をもたらします。

表5-2 ローカル・ドメインからのアウトバウンド・リクエストのセキュリティ設定

セキュリティの組合せ 設定  
ローカル ホスト UBBCONFIG SECURITY DM_LOCAL_DOMAIN S SECURITY DM_SNALINKS SECURITY リモート検証
いいえ いいえ NONEまたはAPP_PW NONEまたはAPP_PW   非該当
はい いいえ USER_AUTH、ACLまたはMANDATORY_ACL DM_USER_PW   非該当
いいえ はい NONEまたはAPP_PW NONEまたはAPP_PW   INVALID
はい はい USER_AUTH、ACLまたはMANDATORY_ACL DM_USER_PW   UIDまたはUID+PW

ホスト・システムに送信されたリクエストに対して、ローカル・プリンシパル・ユーザーIDがドメイン・セキュリティ表で特定され、関連するリモートのユーザーIDまたはユーザーIDおよびパスワードが、会話型通信起動スクリプトに配置された後で、LU6.2会話型通信で送信されます。このような状況が発生するのは、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSセクションのSECURITYIDENTIFYまたはVERIFYに設定されている場合です。直接ユーザーIDマッピング・オプションが指定されている場合、ローカル・プリンシパル・ユーザーIDは会話型通信起動リクエストに配置されます。

メインフレーム側の構成

メインフレーム側では、次のように設定します。

  1. CICSシステム初期化構成ファイルで次のパラメータをYESに設定します:
    SEC=YES 
    XTRAN=YES

    これらを指定した場合、定義されたユーザーのみが対応するトランザクションにアクセスできます。RACFを使用してプロファイルに有効なユーザーを定義できます。たとえば、個々のトランザクションを制御する場合は、PERMIT * CLASS(TCICSTRN) ID(GUMENG) ACCESS(READ) *をトランザクション名に置き換えることができます。

  2. IDENTIFYまたはVERIFYの適切なパラメータを使用して、SNAスタックを構成します。
  3. ホスト・システムの接続定義のATTACHSECレベルを、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKS SECURITYパラメータと一致するようにIDENTIFYまたはVERIFYに設定します。