1.5.2 CICSからのリクエスト
CICSプログラムからリモートのOracle Tuxedoドメインにリクエストが送信される際の処理がどのようになっているかは、ユーザーからは見えないようになっており、CICSプログラマにとっては高度に抽象化されます。企業のCICSプログラムからは、EXEC CICS LINK
コマンドをOracle TMAゲートウェイに発行することになります。プログラマは、EXEC CICS LINK
コマンドとともに渡すデータの中に、サービスの名前と、そのサービスに対する入力として使用するデータを設定します。EXEC CICS LINK
コマンドが応答を戻すときに、同じデータ領域内にリクエストに対する応答が格納されます。サービス・リクエストを実行する上で問題が発生した場合は、意味を持つ戻りコードが戻されます。
図1-2 Oracle TMAクライアント・ゲートウェイの構成

次の図に、Oracle TMAクライアント・ゲートウェイの構成を示します。クライアント・プログラム(CICSプログラム)が、EXEC CICS LINK
コマンドを前処理リクエスタに発行します。前処理リクエスタは、サービス名が有効かどうかを検証し、リクエストの送り先にするリクエスタを特定します。前処理リクエスタは、構成されているリモート・エンドポイントごとに別々のリクエスタを起動します。リクエスタは、リクエストをリモートのOracle Tuxedoドメインに送信し、レスポンスが戻されるまで待機します。レスポンスが戻されると、リクエスタは前処理リクエスタにその旨を通知し、前処理リクエスタにレスポンスを渡し、前処理リクエスタはクライアント・プログラムにレスポンスを戻します。
親トピック: 処理の一連の流れ