3 Capacity-on-Demandライセンスの情報

この章では、Oracle Database Applianceベア・メタル・インストールのためのCapacity-on-Demandライセンスの情報を示します。

Oracle Database Appliance Capacity-on-Demandライセンス方式

Capacity-on-Demandソフトウェア・ライセンス方式では、Oracle Database Applianceにデプロイするプロセッサの数を作業負荷に応じて決定できます。

Oracle Database ApplianceのCapacity-on-Demand方式では、増大するシステム要求に合わせてプロセッサ・コアを追加してシステムをスケール・アップすることができ、ハードウェアのアップグレードに伴いがちな膨大なコストやダウンタイムも発生しません。コアは2コア単位で追加できます。

Oracle Database Applianceスケーリング機能

次の表は、Oracle Database Applianceのベア・メタルおよび仮想化プラットフォーム・デプロイメントのスケーリング機能を一覧したものです。ベアメタルとOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのどちらを使用するかについては、企業方針と各実装が企業にもたらす利点を考慮して判断してください。

表3-1 Oracle Database Applianceスケーリング機能

Oracle Database Applianceプラットフォーム 最小プロセッサ・コア数 最大プロセッサ・コア数

X10-S

2

32

X10-L

2

64

X10-HA

2

128

X9-2S

2

16

X9-2L

2

32

X9-2-HA

2

64

X8-2S

2

16

X8-2M

2

32

X8-2-HA

2

64

X7-2S

2

10

X7-2M

2

36

X7-2-HA

2

72

X6-2S

2

10

X6-2M

2

20

X6-2L

2

20

X6-2-HA

2

40

X5-2

2

72

X4-2

2

48

Oracle Database ApplianceにデプロイされたアプリケーションとCapacity-on-Demand

Oracle Database ApplianceにデプロイされたOracle製品はすべて、Capacity-on-Demandライセンスの対象となります。

ノート:

ハードウェア・モデルのCPUコア数を設定する手順は、Oracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

Oracle Database Appliance X10-S、X10-LおよびX10-HAのCapacity-On-Demandライセンス

Oracle Database Appliance X10-S、X10-LおよびX10-HAのCapacity-On-Demandライセンスについて説明します。

ハードウェア・モデルのCPUコア数を設定する手順は、Oracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

各Oracle Database Appliance X10-Sモデルのコア数は次のリストのとおりです。

  • Oracle Database Appliance X10-Sは32個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X10-Lは64個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X10-HAは2台のサーバーで構成されています。各サーバーに64個、合計128個のコアがあります。

デフォルトでは、Oracle Database Applianceはすべてのコアが有効な状態で出荷されます。デプロイメントの前または後にアクティブ・コアの数を減らすことができます。さらに容量が必要になったときに、アクティブ・コアの数を増やすことができます。これをcapacity-on-demandと呼びます。コアは2コア単位で追加できます。

Oracle Database Appliance X10-S、X10-LおよびX10-HAベア・メタル・デプロイメントでCPUコア数を設定する場合のルールと制限

CPUコア数を変更する前に次のルールと制限を確認してください。

  • CPUコア数は、2からハードウェア・モデルの最大コア数までの間の2の倍数に変更できます。たとえばX10-HAの場合、各サーバーのコアを2から64の間で設定でき、最大コア数は128です。

  • CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。

  • 必要な数が最大コア数より少ない場合にのみ、CPUコア数を変更してください。

    たとえば、CPUコア数を8に変更した後は、CPUコア数をこれより大きい数に増やすことはできますが(2の倍数の単位で)、減らすことはできません。

  • 各サーバーで最大のコア数を使用する場合は(X10-LおよびX10-HAの場合は各サーバーで32コア)、デフォルト構成を使用してください。CPUコア数を設定する必要はありません。

ノート:

手順に従って誤ってCPUコア数を最大数に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡してください。

Oracle Database Appliance X9-2S、X9-2LおよびX9-2-HAのCapacity-On-Demandライセンス

Oracle Database Appliance X9-2S、X9-2LおよびX9-2-HAのCapacity-On-Demandライセンスについて説明します。

ハードウェア・モデルのCPUコア数を設定する手順は、Oracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

各Oracle Database Appliance X9-2モデルのコア数は次のリストのとおりです。

  • Oracle Database Appliance X9-2Sは16個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X9-2Lは32個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X9-2-HAは2台のサーバーで構成されています。各サーバーに32個、合計64個のコアがあります。

デフォルトでは、Oracle Database Applianceはすべてのコアが有効な状態で出荷されます。デプロイメントの前または後にアクティブ・コアの数を減らすことができます。さらに容量が必要になったときに、アクティブ・コアの数を増やすことができます。これをcapacity-on-demandと呼びます。コアは2コア単位で追加できます。

Oracle Database Appliance X9-2S、X9-2LおよびX9-2-HAベア・メタル・デプロイメントでCPUコア数を設定する場合のルールと制限

CPUコア数を変更する前に次のルールと制限を確認してください。

  • CPUコア数は、2からハードウェア・モデルの最大コア数までの間の2の倍数に変更できます。たとえばX9-2-HAの場合、各サーバーのコアを2から32の間で設定でき、最大コア数は64です。

  • CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。

  • 必要な数が最大コア数より少ない場合にのみ、CPUコア数を変更してください。

    たとえば、CPUコア数を8に変更した後は、CPUコア数をこれより大きい数に増やすことはできますが(2の倍数の単位で)、減らすことはできません。

  • 各サーバーで最大のコア数を使用する場合は(X9-2LおよびX9-2-HAの場合は各サーバーで32コア)、デフォルト構成を使用してください。CPUコア数を設定する必要はありません。

ノート:

手順に従って誤ってCPUコア数を最大数に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡してください。

Oracle Database Appliance X8-2S、X8-2MおよびX8-2-HAのCapacity-On-Demandライセンス

Oracle Database Appliance X8-2S、X8-2MおよびX8-2-HAのCapacity-On-Demandライセンスについて説明します。

ハードウェア・モデルのCPUコア数を設定する手順は、Oracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

各Oracle Database Appliance X8-2モデルのコア数は次のリストのとおりです。

  • Oracle Database Appliance X8-2Sは16個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X8-2Mは32個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X8-2-HAは2台のサーバーで構成されています。各サーバーに32個、合計64個のコアがあります。

デフォルトでは、Oracle Database Applianceはすべてのコアが有効な状態で出荷されます。デプロイメントの前または後にアクティブ・コアの数を減らすことができます。さらに容量が必要になったときに、アクティブ・コアの数を増やすことができます。これをcapacity-on-demandと呼びます。コアは2コア単位で追加できます。

Oracle Database Appliance X8-2S、X8-2MおよびX8-2-HAベア・メタル・デプロイメントでCPUコア数を設定する場合のルールと制限

CPUコア数を変更する前に次のルールと制限を確認してください。

  • CPUコア数は、2からハードウェア・モデルの最大コア数までの間の2の倍数に変更できます。たとえばX8-2-HAの場合、各サーバーのコアを2から32の間で設定でき、最大コア数は64です。

  • CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。

  • 必要な数が最大コア数より少ない場合にのみ、CPUコア数を変更してください。

    たとえば、CPUコア数を8に変更した後は、CPUコア数をこれより大きい数に増やすことはできますが(2の倍数の単位で)、減らすことはできません。

  • 各サーバーで最大のコア数を使用する場合は(X8-2MおよびX8-2-HAの場合は各サーバーで32コア)、デフォルト構成を使用してください。CPUコア数を設定する必要はありません。

ノート:

手順に従って誤ってCPUコア数を最大数に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡してください。

Oracle Database Appliance X7-2S、X7-2MおよびX7-2-HAのCapacity-On-Demandライセンス

Oracle Database Appliance X7-2S、X7-2MおよびX7-2-HAのCapacity-On-Demandライセンスについて説明します。

ハードウェア・モデルのCPUコア数を参照する手順は、Oracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

各Oracle Database Appliance X7-2モデルのコア数は次のリストのとおりです。

  • Oracle Database Appliance X7-2Sは10個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X7-2Mは36個のコアで構成される単一サーバーです。

  • Oracle Database Appliance X7-2-HAは2台のサーバーで構成されています。各サーバーに36個、合計72個のコアがあります。

デフォルトでは、Oracle Database Applianceはすべてのコアが有効な状態で出荷されます。デプロイメントの前または後にアクティブ・コアの数を減らすことができます。さらに容量が必要になったときに、アクティブ・コアの数を増やすことができます。これをcapacity-on-demandと呼びます。コアは2コア単位で追加できます。

Oracle Database Appliance X7-2S、X7-2MおよびX7-2-HAベア・メタル・デプロイメントでCPUコア数を設定する場合のルールと制限

CPUコア数を変更する前に次のルールと制限を確認してください。

  • CPUコア数は、2からハードウェア・モデルの最大コア数までの間の2の倍数に変更できます。たとえばX7-2-HAの場合、各サーバーのコアを2から36の間で設定でき、最大コア数は72です。

  • CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。

  • 必要な数が最大コア数より少ない場合にのみ、CPUコア数を変更してください。

    たとえば、CPUコア数を8に変更した後は、CPUコア数をこれより大きい数に増やすことはできますが(2の倍数の単位で)、減らすことはできません。

  • 各サーバーで最大のコア数を使用する場合は(X7-2MおよびX7-2-HAの場合は各サーバーで36コア)、デフォルト構成を使用してください。CPUコア数を設定する必要はありません。

ノート:

手順に従って誤ってCPUコア数を最大数に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡してください。