C.1 トラブルシューティングを開始する前に

エンドポイントのヘルス・チェック・ユーティリティを使用して、Oracle Key Vaultサーバーの問題をトラブルシューティングする方法について学習します。

C.1.1 エンドポイント関連の問題

エンドポイント関連の問題を識別するには、エンドポイントのヘルス・チェック・ユーティリティを使用します。

エンドポイントのヘルス・チェック・ユーティリティは、エンドポイント環境および構成設定のいくつかのチェックを実行し、考えられる原因を特定し、問題を修正できる可能性があるアクションをお薦めします。
  • 現在のセッションおよびgen0プロセスで環境変数ORACLE_HOME、ORACLE_SID、OKV_HOME、ORACLE_BASEおよびJAVA_HOMEが設定されているかどうかを確認します。
  • 環境内に複数のHSMライブラリが存在するかどうかを確認します。
  • ORACLE_BASE/okv/$ORACLE_SIDの下のokvclient.oraにシンボリック・リンクが作成されているかどうかを確認します。
  • wallet_rootパスが設定されているかどうかを確認し、設定されている場合は、okvおよびtdeフォルダが構成されているかどうかを確認します。
  • データベースが稼働しているかどうかを確認します。
  • SSLパスがokvclient.oraで正しく設定されているかどうかを確認します。
  • /opt/oracle pathの下のliborapkcsファイルの権限を確認します。
  • Oracle Key Vaultサーバーへの接続を検証し、エラーを修正するためのソリューションを提供します。
  • 現在のOracle Key Vaultバージョンがサポートされているかどうかを確認します。

Oracle Key Vaultリリース21.5以降のエンドポイントのヘルス・チェック・スクリプトを実行するには:

  1. エンドポイントDBサーバーにログインします。
  2. okvclient.jarがインストールされているOKV_HOMEディレクトリに移動します。
  3. OKV_HOMEの下のbinディレクトリに移動します。
  4. ヘルス・チェック・スクリプトを実行します。
    ./ep_healthcheck.sh
  5. 画面の指示に従って、エンドポイントのヘルス・チェック・ユーティリティを実行します。
  6. ヘルス・チェックが完了したら、出力に示されているログ・ファイルを開きます。
  7. ログ・ファイルを読み、失敗したテストがあるかどうかを確認します。ログ・ファイルの指示を使用するか、「トラブルシューティング」セクションのヘルプを使用して、失敗したテストを修正します。
  8. 失敗したテストを修正したら、ヘルス・チェック・ユーティリティを再実行し、すべてのテストに合格したことを確認します。

ノート:

Oracle Key Vaultリリース21.4以前では、My Oracle Supportノート2859388.1の手順を使用します。