IntelliJプラグインを使用した表の管理

IntelliJからOracle NoSQL Database KVStoreに表を作成し、表データを表示する方法について学習します。

Oracle NoSQL Databaseに接続したら、Oracle NoSQL Java SDKとともにダウンロードされたサンプルを実行して、サンプル表を作成できます。IntelliJプラグインを使用すると、表とそのデータをスキーマ・エクスプローラ・ウィンドウで表示できます。
サンプル・プログラムを実行するには、次の手順を実行します。
  1. Oracle NoSQL Databaseに接続されているNoSQLプロジェクトを開きます。
  2. 「Project Explorer」ウィンドウでBasicTableExampleを探してクリックします。これは、examplesフォルダのoracle-nosql-java-sdkにあります。コードを調べると、このプログラムでは、audienceDataという表を作成し、この表に2つの行を配置し、挿入された行を問い合せて削除し、最後にaudienceData表を削除していることがわかります。
  3. 必要な引数を渡すには、「Run」「Edit Configurations」をクリックします。次のプログラム引数を入力し、「OK」をクリックします。

    表5-6プログラム引数

    プログラム引数 詳細情報
    http://<proxy_host>:<proxy_http_port> -useKVProxy たとえば、プロキシURLがhttp://<proxy_host>:8080である場合、プログラム引数はhttp://<proxy_host>:8080 -useKVProxyとする必要があります。
  4. このプログラムを実行するには、「Run」「Run 'BasicExampleTable'」をクリックするか、[Shift]+[10]を押します。
  5. 端末内のログを調べて、コードが正常に実行されたことを確認します。表の作成、行の挿入などを示すメッセージが表示されます。

    ヒント:

    BasicExampleTableにより、挿入された行が削除され、audienceData表が削除されると、その表をスキーマ・エクスプローラで表示できなくなります。スキーマ・エクスプローラで表を表示する場合は、挿入された行を削除して表を削除するコードをコメント化してから、プログラムを再実行してください。
  6. 表とそのデータを表示するには、次の手順を実行します。
    1. スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
    2. 該当するテナント識別子の下位にあるaudienceData表を探し、その列、主キーおよびシャード・キーの詳細を表示します。
    3. 表名をダブルクリックしてそのデータを表示します。または、表を右クリックして「Browse Table」を選択します。
    4. レコード・ビューア・ウィンドウがメイン・エディタに表示されます。「Execute」をクリックして問合せを実行し、表データを表示します。
    5. 個々のセル・データを個別に表示するには、セルをダブルクリックします。

IntelliJを使用したDDL操作の実行

IntelliJを使用してDDL操作を実行できます。

IntelliJプラグイン内から実行できるDDL操作の一部を次に示します。

CREATE TABLE

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 接続名を右クリックし、「Create Table」を選択します。
  • プロンプトで、新しい表の詳細を入力します。Oracle NoSQL Database表は、次の2つのモードで作成できます。
    • **シンプルなDDL入力**: このモードを使用すると、表を宣言的に、つまりDDL文を記述せずに作成できます。
    • **拡張DDL入力**: このモードを使用すると、DDL文を使用して表を作成できます。
  • 作成前にDDL文を表示するオプションがあります。「Show DDL」をクリックすると、「Simple DDL input」モードのフィールドに入力された値に基づいて形成されたDDL文が表示されます。このDDL文は、「Create」をクリックすると実行されます。
  • 「Create」をクリックして、表を作成します。

DROP TABLE

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 削除する表を右クリックします。「Drop Table」を選択します。
  • 確認ウィンドウが表示され、「Ok」をクリックして削除アクションを確定します。

CREATE INDEX

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 索引を作成する表を右クリックします。「Create Index」を選択します。
  • 「Create Index」パネルで、DDL文を記述せずに索引を作成するための詳細を入力します。索引の名前および索引に含める列を指定します。
  • 「Add Index」をクリックします。

DROP INDEX

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • リストされた列、主キー、索引およびシャード・キーを表示するには、ターゲット表をクリックします。
  • 削除する必要があるtarget-indexを見つけて右クリックします。「Drop Index」をクリックします。
  • 確認ウィンドウが表示され、「Ok」をクリックして削除アクションを確定します。

ADD COLUMN

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 列を追加する必要がある表を右クリックします。「Add Column」を選択します。
  • 新しいCOLUMNは、次の2つのモードで追加できます。
    • シンプルなDDL入力: このモードを使用すると、DDL文を記述せずに新しい列を追加できます。
    • 拡張DDL入力: このモードを使用すると、有効なDDL文を指定して表に新しい列を追加できます。
  • どちらのモードでも、列の名前を指定し、そのプロパティ(データ型、デフォルト値およびNULL値可能かどうか)を使用して列を定義します。
  • 「Add Column」をクリックします。

DROP COLUMN

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • リストされた列、主キー、索引およびシャード・キーを表示するには、ターゲット表をクリックします。
  • 削除する必要があるターゲット列を見つけて右クリックします。「Drop Column」をクリックします。
  • 確認ウィンドウが表示され、「Ok」をクリックして削除アクションを確定します。

IntelliJを使用したDML操作の実行

IntelliJプラグインを使用して、表からデータの追加、既存データの変更およびデータの問合せを実行できます。

データの挿入

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 行を挿入する必要がある表を右クリックします。「Insert Row」を選択します。
  • 「Insert Row」パネルで、新しい行を挿入するための詳細を入力します。新しいROWを2つのモードで挿入できます。
    • シンプルな入力: このモードを使用すると、DML文を記述せずに新しい行を挿入できます。ここでは、フォーム・ベースの行フィールドのエントリがロードされ、行のすべてのフィールドの値を入力できます。
    • 拡張JSON入力: このモードを使用すると、列名と対応する値をキーと値のペアとして含むJSONオブジェクトを指定することで、新しい行を表に挿入できます。
  • 「Insert Row」をクリックします。

データの変更 - UPDATE ROW/DELETE ROW:

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 行を挿入する必要がある表を右クリックします。「Browse Table」を選択します。
  • 左側のテキストボックスに、表からデータをフェッチするSQL文を入力します。「Execute」をクリックして問合せを実行します。
  • 個々のセルのデータを個別に表示するには、表のセルをクリックします。
  • 「Update Row」や「Delete Row」などのDML操作を実行するには、特定の行を右クリックします。表示されたコンテキストメニューからオプションを選択します。
    • Delete Row: 確認ウィンドウが表示され、「Ok」をクリックして行を削除します。
    • Update Row: リストされた行の下に個別のHTMLパネルが開き、フォームベースのエントリおよびJSONキー・ペア・オブジェクトとして列名および対応する値が含まれます。2つの方法のいずれかを選択し、新しい値を指定できます。

      ノート:

      どの行でも、PRIMARY KEY列およびGENERATED ALWAYS AS IDENTITY列は更新できません。

表の問合せ

  • スキーマ・エクスプローラを探し、「Refresh」アイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
  • 表を右クリックし、「Browse Table」を選択します。
  • 左側のテキストボックスに、SELECT文を入力して表からデータをフェッチします。
  • 「Execute」をクリックして問合せを実行します。対応するデータが表から取得されます。
  • 任意の行を右クリックし、「View JSON」をクリックして、行オブジェクト全体をJSON形式で表示します。
  • 「Show Query Plan」をクリックして、問合せの実行プランを表示します。