3.10.2.4 カスタム・マップ・リージョンのビジュアライゼーションについて

Oracle Spatial Studioを使用すると、多角形タイプのジオメトリをサポートするマップ・レイヤーにカスタム・マップ・リージョンを作成できます。

複数の多角形の形状を選択し、新しいキー値と組み合せることで、新しいマップ・リージョンを作成できます。その後、新しいキー値のこの新しいマップ・リージョンを、他のすべてのカスタム・マップ・リージョンを含むターゲット・データセットに追加または挿入したり、新しいデータセットとして保存できます。

このような新しく作成されたカスタム形状は、ターゲット・データセットの基礎となるデータベース表に保持されるため、他のデータセットと同様にデータ・ビジュアライゼーションまたはレポートに使用できます。

この機能サポートの主な特性は次のとおりです。
  • ソース・データセット(多角形形状を選択してカスタム・マップ・リージョンに結合するデータセット)は、常にOracle Database表に基づいている必要があります。

    OracleビューおよびStudioの分析からのデータセットは現在サポートされていません。

  • 新しいリージョンは隣接してもしなくてもかまいません。
  • ターゲット・データセット(新しく作成したカスタム・マップ・リージョンを格納するデータセット)では、その地理参照系に格納されます。
  • ターゲット・データセットは、新しいデータセットにすることも、現在のプロジェクト内の既存のデータセットにすることもできます。新しいデータセットの場合、接続、表名、データセット名、表のキー列名を指定し、新しいリージョンのキー値を指定する必要があります。
  • キー値と新しいジオメトリ値のみが新しく作成されたターゲット表に挿入されます。既存のデータセットに新しいリージョンを挿入する場合は、データセットのすべての属性に値を指定することも、必要な属性のみに値を指定することもできます。
  • 既存のターゲット・データセットは、次の要件を満たしている必要があります:
    • ターゲット・データセットのジオメトリ・メタデータ情報は、SDO_GEOM_METADATAビューで使用できる必要があります。
    • ジオメトリ列に空間索引が存在する必要があります。ジオメトリ列に空間索引が作成されていない場合、ターゲット・データ・レイヤーをマップ・ビジュアライゼーション・キャンバスにドラッグできないことに注意してください。

    ノート:

    リリース22.3より前では、これらのターゲット・データセット要件はSQL文を使用して実装されていました。ただし、リリース22.3以降では、リージョンを格納するために新しいデータセットが作成された場合、Spatial Studioではジオメトリ・メタデータの更新および空間索引の作成が自動的に処理されます。
  • 新しいターゲット・データセットの場合、作成後に最初のリージョンが挿入されると、データセットは現在のアクティブなプロジェクトに手動で追加したり、レイヤーとしてマップ・ビジュアライゼーションに追加できます。後続の処理では、この新しいターゲットデータセットは既存のターゲット・データセットとして処理されます。