3.11.6 最短と最速の経路の検索

運転経路空間分析操作を使用すると、2つのポイント間で最短または最速の運転経路を検索して格納できます。

経路分析では、次のモードがサポートされます:
  • ペア単位ルーティング: このモードでは、各入力データセットに経路の始点ジオメトリと終点ジオメトリの両方が含まれます。
  • 1対多ルーティング: このモードでは、経路はデータセット内の始点ジオメトリから単一の終点の間で決定されます。この終点は、次のいずれかの方法で定義できます:
また、次の点にも注意してください。
  • 経路分析は、点ジオメトリを持つデータセットに対してのみ実行できます。
  • 結果の出力には、次のパラメータを1つ以上含めるように選択できます:
    • 経路ジオメトリ
    • 距離
    • 時間
  • 分析の結果(経路のジオメトリ、距離および(または)時間)は、入力データセットに直接格納されます。
  • 結果の格納に異なる列名を指定することで、同じデータセットに対して複数回の分析を使用できます。
次のステップを実行して、運転経路空間分析を実行します。

この手順は、「アクティブ・プロジェクト」ページに点ジオメトリが表示されたデータセットがあり、すでに宛先ピンがマップに配置されていることを前提としています。

  1. 経路の始点ジオメトリが含まれているマップ・レイヤーに対して「メニュー」アイコンをクリックします。
  2. 「空間分析」を選択します。
    「空間分析処理」ウィンドウが開きます(図3-93を参照)。
  3. 「分析」タブをクリックして、運転経路を選択します。
    次のように、運転経路の計算ダイアログ・ボックスが開きます:

    図3-103 経路分析の構成

    図3-103の説明が続く
    「図3-103 経路分析の構成」の説明
  4. 「次の各アイテム」ドロップダウンで入力データセットを選択します。
    このドロップダウンには、プロジェクトに追加された点ジオメトリを持つデータセットのみがリストされます。
  5. 次までの経路の計算」ドロップダウンで宛先の終点を選択します。
    このドロップダウンでは、次のヘッダーに対して終点を選択できます。
    • 点ジオメトリ列: 入力データセット内の別の点ジオメトリ列がリストされます。これは、主にペア単位ルーティング(同じデータセット内の各フィーチャの始点から終点まで)に使用されます。
    • マップ・ピン: すでにマップに追加されているマップ・ピンがリストされます。マップ上のロケーション・ピンの削除の詳細は、「マップでのピンの追加」および「マップ上のロケーションとフィーチャの検索」を参照してください。
    • 座標入力: 経度と緯度の座標を手動で入力します。

    マップ・ピンまたは座標入力のいずれかを使用すると、入力データセット内の各始点ジオメトリから単一の終点までの経路が計算されます。

  6. 次のチェック・ボックス・オプションの1つ以上を選択し、それに対応する列名を指定して分析の結果を格納します。
    • 時間列
    • 距離列
    • 経路列

    結果には、前述の列のうち少なくとも1つを含める必要がある点に注意してください。

    オプションで、時間列と距離列の「単位」を選択します。

  7. 優先経路を選択します。
  8. 「実行」をクリックして、分析を実行します。
    完了すると、入力データセットは結果を格納するために選択した追加の列が含まれるように更新されます。
    次の図は、最短経路分析の結果(各入力ポイントから宛先ピンまで)をマップ・ビジュアライゼーションで示しています。

    図3-104 空間経路分析のビジュアライゼーション

    図3-104の説明が続く
    「図3-104 空間経路分析のビジュアライゼーション」の説明