3.10.4.14 「レッドライン」マップ・ツールの使用

Spatial Studioには、マップ上の様々なジオメトリの形状を描画して注釈付けするための「レッドライン」マップ・ツールが用意されています。

また、そうしたレッドライン描画のセットはGeoJSONファイルにエクスポートすることで、編集、削除または共有できます。

「レッドライン」マップ・ツールの使用を開始するには、次のステップを実行します。この手順は、「アクティブ・プロジェクト」ページでプロジェクトを開いており、マップ・レイヤーがビジュアライゼーション用に表示されていることが前提となっています。
  1. マップ・ツールバーの「アクション」アイコンをクリックします。
  2. ドロップダウン・メニューから、「レッドライン」を選択します。
    「レッドライン」マップ・ツールバーは、次のように表示されます:

    図3-86 「レッドライン」マップ・ツール

    図3-86の説明が続きます
    「図3-86 「レッドライン」マップ・ツール」の説明

    ツールバーには、マップ上でレッドライン・オブジェクトを定義または管理するための次のオプションがあります:

    • フィーチャの選択(デフォルト): 更新または削除するレッドライン・オブジェクトを選択します。
    • 線の描画: レッドラインの線を定義します。
    • 点の描画: レッドラインの点を定義します。
    • 矩形の描画: レッドラインの矩形を定義します。
    • 円の描画: レッドラインの円を定義します。
    • ポリゴンの描画: レッドラインのポリゴンを定義します。
    • 手書きの描画: 手描きのレッドラインを描画します。
    • クリックして色を選択: レッドライン・オブジェクトのデフォルトの色を選択します。
    • フィーチャのエクスポート: レッドライン・オブジェクトをGeoJSONファイルにエクスポートします。このファイルは後でアップロードすることで、マップ・ビジュアライゼーションで使用できるデータセットを作成できます。GeoJSONファイルをアップロードするには、「ファイルのアップロードによるデータセットの作成」を参照してください。
    • 表示の切替え: マークされたレッドライン・オブジェクトを非表示または表示にします。
  3. 目的の描画オプションをクリックして、それに対応する形状をマップに描画します。
    たとえば、次の図は、マップ・レイヤーに追加された3つのレッドライン・オブジェクトを示しています。

    図3-87 マップ・ビジュアライゼーションでの領域のレッドライン描画

    図3-87の説明が続きます
    「図3-87 マップ・ビジュアライゼーションでの領域のレッドライン描画」の説明
    このステップを繰り返して、いくつでも必要な数のレッドライン・オブジェクトを追加します。

    ヒント:

    マップ上のレッドライン・オブジェクトは複製および移動できます。
  4. オプションで、次のいずれかのアクションを定義済のレッドライン・オブジェクトに対して実行します。
    • レッドライン・オブジェクトの形状の変更
      1. 「レッドライン」マップ・ツールバーの「フィーチャの選択」をクリックします。
      2. 所要のレッドライン・オブジェクトをクリックします。

        オブジェクトの既存の頂点が赤色で強調表示されます。

      3. オブジェクト境界に沿ってクリックして、新しい頂点(点)を追加し、その形状を必要に応じて調整します。
      4. オプションで、オブジェクト全体をマップ上の目的の位置に移動します。
    • 機能プロパティの編集
      1. 「レッドライン」マップ・ツールバーの「フィーチャの選択」をクリックします。
      2. 所要のレッドライン・オブジェクトを右クリックして、「機能プロパティの編集」を選択します。
      3. 「説明」を追加して、オブジェクトに注釈を付けます。

        この説明は、レッドライン・オブジェクトにマウス・ポインタを重ねたときにツールチップとして表示されます。

      4. オプションで、「塗りつぶし」「アウトライン」の幅を変更します。
    • 機能の複製
      1. 「レッドライン」マップ・ツールバーの「フィーチャの選択」をクリックします。
      2. 所要のレッドライン・オブジェクトを右クリックして、「機能の複製」を選択します。
      3. 複製したオブジェクトをマップ上の目的の領域に移動します。
    • 機能の削除
      1. 「レッドライン」マップ・ツールバーの「フィーチャの選択」をクリックします。
      2. 削除が必要なレッドライン・オブジェクトを右クリックして、「機能の削除」を選択します。
  5. オプションで、マークされたすべてのレッドライン・オブジェクトをGeoJSONファイルにエクスポートします。
    1. 「レッドライン」マップ・ツールバーの「フィーチャのエクスポート」をクリックします。
    2. 「GeoJsonとしてダウンロード」をクリックして、.geojsonファイルをシステムに保存します。
      また、エクスポートしたGeoJSONファイルについて、次の詳細項目にも注意してください:
      • 各レッドライン・オブジェクトは、一意のID (UUID)が自動的に割り当てられてエクスポートされます。
      • レッドライン・オブジェクトに対して入力された説明は、すべてエクスポートされます。
      • カスタム色やアウトライン幅などのスタイル情報は、いずれもエクスポートされません。
  6. 「保存」をクリックして、レッドライン描画とともにプロジェクトを保存します。
    描画は、プロジェクトの一部として保持されます。レッドライン描画が含まれた既存のプロジェクトを再オープンすると、最初は形状が編集できません。「レッドライン」ツールを再度選択して、その形状でツールを"リハイドレート"する必要があります。