ADPグローバル給与・インタフェースの操作上の推奨事項
Oracle HCM CloudでADPグローバル給与の給与インタフェースを送信する際は、特定の推奨事項に従ってください。提供されている「ADPグローバル給与の給与インタフェースの実行」フローのみを使用して、ADPグローバル給与インタフェースを処理します。
このフローをLDGから実行すると、アプリケーションは、LDGが関連付けられている国に関連するグローバルおよび国別仕様データを抽出します。
インスタンス名パラメータ
「インスタンス名」パラメータは、現在のデータ抽出が本番、開発またはQAテストで実行されているかどうかを識別します。ソースは、抽出されたデータをアプリケーションがインポートするADP宛先を決定します。このルーティングは自動的に実行されるため、プロセスを送信する前にパラメータ値を検証し、適切に設定します。このパラメータのデフォルト値は「QAテスト」です。
初期抽出
プロセス・パラメータに基づいて識別されたすべての従業員に関連する完全な情報を抽出します。この情報はADPグローバル給与アプリケーションで使用可能であるため、初期抽出の出力ファイルは処理には使用されません。
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ベースライン・モードで初期抽出を実行するには、ベースライン・パラメータを「はい」に指定します。アプリケーションにおいて出力ファイルを生成せずに抽出が行われてそれが保持されます。
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後続の抽出を実行するには、ベースライン・パラメータを「いいえ」に指定します。
抽出期間
抽出期間は、「プロセス開始日」および「プロセス終了日」パラメータの間の時間間隔です。
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抽出期間を選択し、後で変更しないでください。
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毎日、通常は1日の作業の終わりに抽出を実行します。
抽出期間の選択時に、次の点を考慮してください。
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サポートする支払の頻度。たとえば、月次、週次、隔週などです。
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インタフェース・ファイルがADPグローバル給与アプリケーションに送信される頻度。
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アプリケーションにおいてデータがいつ記録されるか。たとえば、変更が発生次第、変更が発生してから一定期間経過後、実際の変更が発生する前に前もってなどです。
遡及データ・エントリおよび将来日付の変更に対応できるように、抽出日は次に薦められているように設定します:
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抽出開始日は現在の日付より十分に前の日付に設定します。
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抽出終了日は現在の日付より十分に後の日付に設定します。
終了日をあまり先の将来に設定しないことをお薦めします。あまり先まで計画すると、データを手動で修正することになる可能性があります。たとえば、1か月先に計画した採用をレポートすると、来なかった場合に手動でデータ修正することになる可能性があります。
計画外の実行
ADPグローバル給与の給与インタフェースでは、トランザクションの変更が発生する例外シナリオに対応する計画外の実行がサポートされます。計画外トランザクションの例には、従業員の給与に対する遡及的な変更、データ入力の誤りなどが含まれます。
このような計画外の実行の際は、すべての遡及データ変更に対応できるように、抽出開始日を必要なだけさかのぼって設定してください。抽出終了日は、直前に行われた通常のインタフェース実行の終了日付と同じに設定します。その後のインタフェースの実行では、計画外の実行が完了した後に変更したデータのみが取得されます。
抽出のロールバック
ロールバックを実行すると、失敗した、あるいはエラーのあるデータが含まれる抽出実行が無効化されます。
支払インタフェース・プロセス全体をロールバックするには、ロールバックする必要がある支払インタフェース・プロセスの名前をパラメータとして指定してロールバック・プロセスを送信します。
すでに完了した給与インタフェース抽出から選択した従業員セットをロールバックするには、次のステップを実行します。
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「フローの表示」にナビゲートします。
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ロールバックを実行する必要があるフローを検索します。
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プロセス名をクリックし、プロセスの詳細ページに移動します。
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ロールバックする従業員に対応する給与関係IDを選択し、「処理」メニューから「ロールバック」を選択します。
複数のプロセスをロールバックする際は、最後に送信されたプロセスからまずロールバックします。
ロールバックが成功したかどうかを確認するには、次のステップに従います:
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ホーム・ページで、「自分のクライアント・グループ」タブの「フローの送信」クイック処理をクリックします。
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給与インタフェース・プロセスを検索して選択します。
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プロセス全体をロールバックした場合は、「詳細」ページに従業員レコードが表示されません。一部の従業員に対してプロセスをロールバックした場合、それらの従業員の情報のみがこのページに表示されません。