ADPグローバル給与インタフェースV2の概要

「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2」抽出定義では、以前のバージョンで提供されているすべての機能が保持されます。拡張バージョンには、次の拡張機能が含まれます。

  • ADPグローバル給与によって現在使用されず、今後消費する予定がない属性は除外されます。次のデータは、抽出されたデータ・セットに含まれなくなりました。

    • 法定控除項目に関連する従業員情報を格納するすべての計算カード・データ(適用可能なすべての国が対象)は非推奨です。これは、ADPではこの情報を直接アプリケーションで取得するためです。

    • 3層雇用モデルはOracle Global Human Resources Cloudでサポートされなくなったため、雇用条件は非推奨です。契約情報は、Oracle Global Human Resources Cloudの雇用ページに合わせて「アサイメント・データ」でレポートされます。

  • 新規採用のリアルタイム・インタフェースをサポートします。この新しいバージョンは、新規採用トランザクションをADPグローバル給与にリアルタイムでインタフェースするための必須前提条件です。リアルタイム統合の詳細は、Oracle Help Centerで入手可能なグローバル給与インタフェースの実装ガイドの「ADPグローバル給与向けOracle Payroll Connect」の章を参照してください。

  • 国固有のペイロード・ルールを使用して、ADP実装チームと合意したデータ要件に従って、マスター・データ・セット内から属性とデータ・グループを選択および選択解除できます。また、構成されたデータがデータ保護ポリシーに準拠していることも確認されます。

ADPグローバル給与V2用に提供されている給与インタフェースには、次のものが含まれます。

  • 「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2」という名前の抽出定義

  • 「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2の実行」という名前のESSフロー

ADPグローバル給与V2抽出の取込みの推奨事項

  • 標準ADPグローバル給与インタフェースをすでに使用している場合は、拡張バージョンへの移行を計画する前に、重要な考慮事項について、サービス要求を登録してOracleに問い合せること、およびチケットを登録してADPに問い合せることをお薦めします。

  • 標準ADPグローバル給与インタフェースの使用を開始する場合は、V2バージョンを確認して使用することをお薦めします。

ADPグローバル給与V2抽出を取り込む方法

この項に示すステップは、OracleとADPの両方に十分に確認してからADPグローバル給与インタフェースV2に移行する場合にのみ使用します。

  1. 「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2」抽出定義で、以前のバージョンで実行された次の構成を再作成します。

    • 追加の提供オプション(SFTPによる提供の有効化など)

    • 動的ファイル名

    以前のバージョンで実行された次の構成は、V2バージョンに自動的に適用されます。

    • 参照コード

    • 値セット

    • FastFormula

    • エレメント・グループ

    • 給与関係グループ

    • オブジェクト・グループ

    • 「グローバル給与インタフェースのプロファイル・オプション」ユーザー定義表の値

  2. 新しいバージョンに移行する予定の日に、次のステップに従って、「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2の実行」フローを使用してベースライン実行を行います。

    1. 通常の「ADPグローバル給与の給与インタフェースの実行」フローを完了して出力ファイルをADPに転送します。

    2. スコープ内のすべてのLDGで、新しい「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2の実行」フローを使用して、ベースライン実行を送信します。

    3. ベースライン実行が正常に完了したことを確認し、LDG内のすべての従業員が予期したとおりに処理されていることを確認します。結果が想定どおりの場合は、次のステップに進みます。

      ベースライン実行で問題が発生した場合は、Oracleサービス要求を作成します。新しいバージョンの問題がOracleサポートによって解決されるまで、以前のバージョンで通常のインタフェース実行を継続します。

  3. 通常のインタフェース実行の自動スケジューラを作成した場合は、新しいバージョンに移行した日付で既存のスケジューラを終了します。

  4. 新しい「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2の実行」プロセス・フローを使用し、新しいバージョンに移行した日付以降の日付から開始する新規スケジュールを作成します。「プロセス開始日」および「プロセス終了日」オフセットなどのスケジューリングに関する既存の構成はすべて、新しいスケジュールに自動的に組み込まれます。

  5. 通常のインタフェース実行を手動で行う場合は、新しいバージョンに移行した日付以降の日付からの通常の実行で、新しい「ADPグローバル給与の給与インタフェースV2の実行」プロセス・フローの使用を開始します。増分変更は自動的にピックアップされ、インタフェースでの連続性が確保されます。