ユーザーとセキュリティについて
Oracle Fusion Analytics Warehouseから提供されるデータは、各ユーザーがアプリケーション内で実行できることとできないことをジョブ・ロールとして割り当てることによって保護されます。
ジョブ・ロールについて
アプリケーション管理者は、ジョブ・ロールをユーザーに割り当てることができます。各ジョブ・ロールは、個々のユーザーが実行する必要があるタスクを実行できるようにすると同時に、そのユーザーがアクセスする必要がないアプリケーションの領域に制約を適用するように設計されています。背後には管理ロールがありますが、ビジネス・ユーザーの観点から見ると、次の2つのジョブ・ロールがあります。
コンシューマ
- KPI、カード、デッキなど、事前構成済のデータ・オブジェクトを表示できます
- 新しいデッキおよびカード、または事前構成済のデッキおよびカードのコピーの作成と操作を行うことができます
作成者
- すべてのコンシューマ機能を実行できます
- 新しいOracle Analytics Cloudコンテンツを作成できます
- すべてのデータセット、データ・オブジェクトおよびKPIの作成と操作を行うことができます
- 他のユーザーが作成したデッキとカードを作成および操作できます
セキュリティについて
オブジェクトレベルのセキュリティでは、ユーザーの職務ロールに基づいて、ビジネス論理オブジェクトの表示が制御されます。ダッシュボード、KPI、ビジュアライゼーションなどのWebオブジェクト、およびビジネス・モデルやサブジェクト領域などのメタデータ・リポジトリ・オブジェクト(カスタム職務ロールの場合)についてオブジェクトレベルのセキュリティを設定できます。
データレベルのセキュリティでは、Oracle Fusion Analytics Warehouseにおけるデータへのユーザーの関連付けに基づいて、データ(ビジュアライゼーション、カード、ダッシュボードなどにレンダリングされるコンテンツ)の表示が制御されます。2人の異なるユーザーによって同じカード、ビジュアライゼーションまたは分析が実行されたときに、異なるデータが表示されることがあります。それでも、カード、ビジュアライゼーションまたは分析の構造はすべてのユーザーについて同じです。ただし、カード、ビジュアライゼーションまたは分析の基になっているサブジェクト領域へのアクセス権をユーザーが持っていない場合は、レポートに次のように表示されます。「このカードにアクセスする権限がありません。管理者に連絡してください。」