標準フィルタの拡張オプション
標準フィルタの基本的な式を調整する拡張オプションを設定できます。各オプションの可用性は、フィルタについて選択した属性や条件によって異なります。
「除外」オプションはすべての条件に共通です。フィルタの属性-条件式を満たすレコードを取得する場合、選択を解除します。それらのレコードを除外し、それ以外のすべてを取得する場合は選択します。
「類似」および「次に類似」のオプション
次のオプションは、「類似」または「次に類似」条件を使用する場合に使用可能です。
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一意のデータ行を含める: フィルタによって作成されたいずれのグループにも適合しないレコードを除外する場合は、選択を解除します。通常返されるグループに加え、これを選択しなかった場合に除外されるレコードも返されるようにする場合は選択します。
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類似グループの結果の生成: 最初に適合したグループにのみレコードを含める場合は、選択を解除します。適合するすべてのグループに各レコードを含める場合は選択します。
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類似語: フィルタによって設定された類似度のしきい値を満たすために完全なテキスト文字列を必要とする場合、選択を解除します。一方の文字列内の任意の単語がもう一方の文字列内の任意の単語と類似していればよい場合は選択します。
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同一のデータ行にわたって条件を適用: このオプションは、1つのビジネス・オブジェクトに属する2つの属性を指定する「次に類似」フィルタにのみ適用されます。オブジェクトのすべての行にわたって値を比較して、属性値がいずれかの属性の値と類似していればよい場合、選択を解除します。各行を個々に検討して、一方の属性の値が他方の属性の値にのみ類似できるようにする場合は選択します。
標準フィルタのその他のオプション
標準フィルタでは次のオプションも使用可能です。
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空の行を含める: このオプションは、「表示」条件に適用されます。ディクショナリ内の、用語を含むレコードのみを取得する場合は、選択を解除します。すべてのレコードが返されるようにする場合は選択します。ディクショナリの用語を含まないものは、関連性スコアが0です。このオプションは、単語属性がnullで、「関連性」が0である設定を含む行がディクショナリ(インポート済オブジェクト)に含まれている場合にのみ使用します。
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大文字小文字を区別: 一致するテキスト値の検索で、大文字小文字の区別を無視する場合は選択を解除し、大文字小文字の区別を考慮する場合は選択します。
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浮動小数点より後を無視: 数値の小数点より後の桁を考慮する場合は選択を解除し、無視する場合は選択します。たとえば、このオプションを選択した場合は、フィルタに「支払金額が5で終わる」と指定すると、値25.67が返されます。
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日付および時間を含める: 日付値で一致を検索する際に時間を無視する場合は選択を解除し、考慮する場合は選択します。日付フィルタを作成するときに、日付の絶対値または相対値を指定しますが、時間値は指定できません。そのため、「日付および時間を含める」オプションを選択した場合、フィルタを含むモデルを実行した(またはモデルから開発されたコントロールを実行した)時刻が、秒単位まで正確に使用されます。
例: フィルタについて「作成日」属性を選択し、4つのレコード(午前中に作成されたものが2つと午後に作成されたものが2つ)が作成された日付を指定します。それ以降の日付のちょうど正午に、フィルタを含むモデルを実行します。フィルタで「次と等しい」条件を使用し、「日付および時間を含める」オプションの選択を解除した場合、4つのレコードすべてが返されます。ただし、「日付および時間を含める」オプションを選択した場合は、それらのいずれのレコードも返されません(いずれも正午に作成されていないため)。「次より大きい」条件を使用した場合は、午後に作成された2つのレコードのみが返されます。
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時間範囲の適用: 定義した時間範囲内のレコードについて一致を検索します。
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曜日の適用: 選択した曜日に処理されたレコードについてのみ、一致を検索します。