経費精算書否認事由
経費精算書否認は、経費精算書が検証を通らない場合に発生します。
払戻のために経費精算書を発行すると、払戻プロセスによって次のものが作成されます。
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従業員への支払要求
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派遣就業者への請求書
支払要求または請求書作成時に、検証を通らない経費精算書は否認され、買掛/未払金文書は作成されません。これが発生すると、経費監査者には否認事由が表示されます。訂正処理の実行後、経費監査者は「経費払戻および現金仮払金の処理」プロセスを再実行します。否認事由に迅速に対応すると、タイムリに払戻が行われます。
経費精算書否認のタイプは次のとおりです。
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支払要求否認
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請求書否認
支払要求否認
次の表に、否認コード、支払要求否認事由および実行する訂正処理を示します。
否認コード |
否認事由 |
訂正処理 |
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INACTIVE_PERSON |
従業員が非アクティブです。 |
「経費システム・オプションの管理」ページで、退職後に許可される日数を増やします。 |
CREATE_PAYEE_FAILED |
アプリケーションが受取人の作成に失敗しました。 |
診断を有効にしてプロセスを実行します。 ログ・ファイルを確認します。 |
ACCT DATE NOT IN OPEN PD |
会計日がオープン期間内ではないか、会計日を導出できません。 |
会計日がクローズ期間内の場合、プロセスは次のオープン期間に項目を進めます。 1つ以上のオープン会計期間が存在することを確認します。 |
INVALID DISTRIBUTION ACCT |
会計コードの組合せが無効です。 |
次のいずれかの否認事由がエラーを引き起こしたかどうかを確認し、それに応じて更新します。
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DOC CAT NOT REQD |
文書連番が有効ではありませんが、「文書カテゴリ・コード」フィールドに移入されます。 |
Payablesアプリケーションで文書連番を有効にします。 |
DUPLICATE INVOICE NUMBER |
請求書番号が一意ではありません。 |
同じビジネス・ユニットに対して類似の番号の請求書が存在するかどうか、AP_INVOICES表またはAP_HISTORY_INVOICES表を確認します。 データを訂正します。 |
INVALID PAY CURR CODE |
支払通貨が無効です。 |
買掛/未払金の支払通貨を確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |
INVALID DOC CATEGORY |
文書カテゴリ・コードが無効です。 |
シード済文書カテゴリ・コードが請求書ヘッダーに投入されていますが、請求書タイプと同期していません。 文書カテゴリが請求書タイプと同じであることを確認します。 |
INVALID CURRENCY CODE |
通貨が無効です。 |
通貨がPayablesアプリケーションで有効であることを確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |
NO EXCHANGE RATE |
「レート・タイプ」が「ユーザー」で換算レートが存在しないか、または「レート・タイプ」が非ユーザーでレートが定義されていません。 |
指定されたレート・タイプの換算レートが総勘定元帳に存在することを確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |
INVALID LINE TYPE LOOKUP |
明細タイプの参照値が無効です。 |
明細タイプが有効であることを確認します。 |
INVALID EXCH RATE TYPE |
換算レート・タイプが無効です。 |
通貨および元帳通貨に有効な換算レート・タイプが含まれていることを確認してください。 「設定および保守」の「取得時レートの管理」タスクで、「通貨レート・マネージャ」ページの「レート・タイプ」タブにある換算レート・タイプを確認します。換算レート・タイプの値が有効であるかどうかを確認します。 必要に応じて訂正します。 |
OVERRIDE DISALLOWED |
「文書カテゴリ上書きの許可」オプションが有効ではないときに、文書カテゴリ・コードが請求書ヘッダーに移入されています。 |
「設定および保守」の「請求書オプションの管理」ページにある「文書カテゴリ上書きの許可」オプションを確認します。 必要に応じて更新します。 |
PAY X RATE NOT FIXED |
支払通貨が通貨と等しくなく、固定レートが存在しません。 |
換算レートが存在することを確認します。 必要に応じて換算レートを作成します。 |
INVALID PAY METHOD |
賦払の支払方法が無効です。 |
賦払の支払方法が存在することを確認します。 必要に応じて賦払の支払方法を作成するか、割り当てます。 |
NO TERMS INFO |
条件情報がインタフェースで指定されておらず、PO、領収書、サプライヤ、または請求書のオプション・レベルから導出できません。 |
条件情報が投入されていることを確認するか、条件のデフォルト・ルールを定義します。 |
請求書否認
次の表に、否認コード、請求書否認事由および実行する訂正処理を示します。
否認コード |
否認事由 |
訂正処理 |
---|---|---|
INVALID_VENDOR |
サプライヤが無効です。 |
調達アプリケーションに設定されているサプライヤが検証に合格していることを確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |
DUPLICATE_VENDOR |
サプライヤが一意ではありません。 |
調達アプリケーションに設定されているサプライヤが一意であることを確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |
INVALID_VENDOR_SITE |
サプライヤ・サイトが無効です。 |
調達アプリケーションに設定されているサプライヤ・サイトが検証に合格していることを確認します。 必要に応じてデータを訂正します。 |