受注ルールの選択
分類プロセスとクレジット処理プロセスでは、この方法を使用して被選出ルールが決定されます。
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スコアの計算
各ルールは、スコアを割り当てられ、次のルール属性を使用して計算されます。
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ルール・ランク(ユーザーによって割り当てられます): ランクの低いルールほど、高いスコアが付けられます。
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階層内でのルールのポジション: 階層の下位のルール(たとえば、リーフ)ほど、高いスコアが付けられます。
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親ルールのランク: 親ルールのランクが低いルールほど、高いスコアが付けられます。
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適格ルールの選択
配置されたルールをトランザクション属性に対して評価し、適合する適格ルールを決定します。
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被選出ルールの選択
計算されたスコアに基づいて、適格ルールから被選出ルールを選択します。 最もスコアの高いルールが選出されます。
競合がある場合、つまり、同じ最高スコアを持つ適格ルールが既定の被選出ルール数よりも多く存在する場合は、アプリケーションによって使用するルールがランダムに選出されます。 ただし、階層が変更されていない(整合性が維持されている)場合は、プロセスが実行されるたびに同じ適格ルールが選出されます。
例: 照合ルールが複数あり、被選出ルール数が1の場合
クレジット・ルール階層の例を次に示します。
ノード・レベル |
ルール名 |
ランク |
基準 |
---|---|---|---|
Root Node: Level 0 |
Root Note |
なし |
なし |
Branch 1: Level 1 |
Rule 1 |
2 |
Transaction Type = Manual |
Branch 1: Level 2 |
Rule 1.1 |
4 |
Country = US |
Branch 2: Level 1 |
Rule 2 |
3 |
Sales Channel = Direct |
Branch 2: Level 2 |
Rule 2.1 |
1 |
Country = US |
次の表に、選択プロセスと計算されたスコアを示します。
ノード・レベル |
ルール名 |
ランク |
基準 |
スコア |
---|---|---|---|---|
Root Node: Level 0 |
Root Note |
なし |
なし |
10 ルール・ランクが指定されていないため、ルート・ノードのランクは99999999であるものとしてスコアが計算されます。 |
Branch 1: Level 1 |
Rule 1 |
2 |
Transaction Type = Manual |
515 |
Branch 1: Level 2 |
Rule 1.1 |
4 |
Country = US |
600 |
Branch 2: Level 1 |
Rule 2 |
3 |
Sales Channel = Direct |
315 |
Branch 2: Level 2 |
Rule 2.1 |
1 |
Country = US |
400 |
被選出ルール: 4つルールすべてが適格となります。 Rule 1.1の計算済ランクが最も高いので、このルールが被選出ルールとなり、トランザクションはそのルールのクレジット受領者に割り当てられます。