抽出の定義
この例は、抽出定義の作成に必要なステップを示しています。
抽出定義を作成する前に、次の詳細を把握する必要があります。
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抽出する情報
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データを抽出する必要があるストラクチャ
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このデータの提供方法(ファイル形式、提供メカニズム、周期情報など)
FAST銀行は、世界中に子会社を持つグローバル組織です。外部のビジネス・レポート要件の一部として、FAST銀行は会社全体の部門と従業員の詳細(部門ごとにグループ化)を抽出する必要があります。この情報は、Eメールを使用して、XMLファイルで第三者に、PDFファイルでHRマネージャに送信する必要があります。次の表では、このシナリオにおける主な決定事項を要約しています。
考慮する意思決定事項 |
この例の場合 |
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このタイプのレポートを作成するには、いくつの抽出を作成するか。 |
1つの抽出定義を作成してヘッドカウント・レポートを定義します。 |
いくつのデータ・グループを作成するか。 |
情報の機能グループが2つあるため、2つのデータ・グループ(1つは部門用、もう1つは従業員用)を作成します。 |
いくつのレコードを作成するか。 |
データ・グループ内の属性のサブグループに基づいてレコードの数を決定します。この例では、部門データ・グループ用に次の2つのレコードを作成します。
従業員データ・グループ用に1つのレコード(Employee Details)を作成します。 |
いくつの属性を作成するか。 |
レポートに必要な特定の情報に基づいて属性の数を決定します。Department Detailsレコードには次の属性を作成します。
Department Summaryレコードには次の属性を作成します。
Employee Detailsレコードには次の属性を作成します。
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FastFormulaを作成するか。 |
FastFormulaは、次のレベルで使用できます。
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抽出定義の作成
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「抽出定義」ページで、
をクリックして、「抽出定義の作成」ページを開きます。 -
「HRアーカイブ」を選択し、「セッション有効日」に「01-Jan-2000」と入力します。
セッション有効日は、現在のセッションのすべての有効日対応に適用される有効開始日です。
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抽出定義の名前として「FAST Bank Extract」と入力します。アプリケーションによって、抽出名に基づいてタグ名が自動的に作成され、この名前を使用してXML出力ファイルが生成されます。
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「OK」をクリックします。抽出定義が保存され、抽出のタイプに基づいてパラメータが自動的に生成されます。パラメータによって抽出の出力が制御されます。この例では、次のパラメータが作成されます。
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有効日
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国別仕様データ・グループ
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パラメータ・グループ
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レポート・カテゴリ
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要求ID
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開始日
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有効日のデフォルト設定ルールの構成
抽出をスケジュールする際は、「有効日」パラメータ(必須属性)を指定して、適切なデフォルト値を設定する必要があります。たとえば抽出を毎日実行するには、実行される日付のコンテキストの有効日を渡す必要があります。デフォルト設定ルールは「抽出の調整」ページを使用して、タスク・パラメータ・レベルで指定します。これらのルールは「抽出定義」ページと「抽出の調整」ページの両方を使用して定義します。パラメータ・リージョンの「詳細ビュー」オプションを選択して、パラメータを定義して値をデフォルト設定できます。「パラメータ基準」値リストからデフォルト値を選択します-
「有効日」パラメータを指定する抽出を開きます。
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「定義」タブで「パラメータ」リージョンに移動し、「表示」リストから「詳細ビュー」を選択します。
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「パラメータ基準」リストから値を選択します。
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「保存して閉じる」をクリックします。
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「定義の抽出」ページで、
をクリックします。 -
「名前変更」を選択し、抽出名を入力して「OK」をクリックします。抽出が増分の場合は、抽出の名前を変更した後に新しいベースラインを実行していることを確認します。