ゾーン・ベースの給与範囲差分を構成および適用するための基本プロセス

これらのタスクを完了して、給与範囲差分で報酬ゾーンを設定および使用する必要があります。これらのタイプの差分プロファイルは、レスポンシブ給与ページおよびフローでのみ機能します。クラシック・ページおよびフローでは無視されます。

  1. 「設定および保守」作業領域の「報酬ゾーン」タスクを使用して、報酬ゾーン・タイプを作成します。これは、報酬オファリングの「基本給」機能領域の一部です。

    ゾーン・タイプ(報酬または賃金地域など)は、ゾーンの分類とグループ化に使用します。地理的境界にゾーンを定義する前に、ゾーン・タイプを作成する必要があります。世界のすべての地理的境界を含んだゾーン・タイプを作成することも、指定した国のみを含むゾーン・タイプを作成することもできます。国のゾーン・タイプを作成する際には、ゾーンの作成時に選択できる地理タイプまたは地理を定義できます。

  2. 「設定および保守」作業領域の「報酬ゾーン」タスクを使用して、報酬ゾーンを作成します。これは、報酬オファリングの「基本給」機能領域の一部です。

    報酬ゾーンは、ゾーン・タイプの地理境界です(サンノゼ報酬ゾーンなど)。ゾーンは、マスター参照の地理階層データに基づいています。ゾーン・タイプ内にゾーンを作成し、地理を関連付けてゾーンを定義できます。たとえば、「報酬リージョン」ゾーン・タイプがあるとします。カリフォルニア州が地理の1つとして含まれている西海岸ゾーンを作成します。地理には、郵便番号の範囲を指定できます。たとえば、カリフォルニア州の場合、郵便番号90001から90011までのゾーンを指定できます。

    報酬ゾーンは、就業者のアサイメントまたは非アサイメント事業所に基づいて給与範囲差分を適用するのに十分なインテリジェントです。たとえば、クライアントの場所や自宅住所など、就業事業所やリモートの場所に差分を適用できます。給与範囲差分は、住所が含まれる報酬ゾーンを識別し、そのゾーンに定義されている係数または上書き等級レートを適用します。

    オプションで、「報酬ゾーン」タスクの「CSVファイルにエクスポート」および「CSVファイルからインポート」処理のみを使用して、報酬ゾーン地理をロードします。

  3. 「自分のクライアント・グループ」>「報酬」ページの「給与範囲差分」タスクを使用して、ゾーンベースの給与範囲差分を作成します。HCMデータ・ローダーまたはHCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用して作成することもできます。給与範囲差分詳細は、給与ポリシーおよびプロセスに最適な粒度のレベルで構成します。たとえば、所在地レベル、州レベルまたは地区レベルで差分係数を管理できます。報酬ゾーン基準を追加し、ゾーン・タイプおよびゾーンごとに差分を定義します。

    強制する必要がある法定最低給与限度がある場合、必要に応じて最小限度を設定します。また、クライアント・サイトや自宅など、リモートで勤務する個人の在宅勤務処理を可能にできます。

  4. 「自分のクライアント・グループ」>「報酬」ページの「給与ベース」タスクを使用して、給与ベースを作成します。「給与範囲」タブで、給与ベースに等級レートを追加します。次に、適切なゾーンベースの差分プロファイルを追加します。