年功起算日の構成方法

「年功起算日の構成」タスクを使用して、年功起算日の作成に関するルールを構成できます。

年功起算日ルールによって、年功起算日の名前と動作が定義されます。たとえば、企業年功起算日を個人レベルで定義できます。個人に対して最初の雇用関係が作成されると、雇用関係の開始日から企業年功起算日が計算されます。

ノート: 年功ルールを使用して就業者の年功起算日が計算された後は、年功ルールの構成を変更できません。ただし、アクティブ・オプションを「いいえ」に設定すると、年功起算日ルールを無効にできます。

構成オプション

「年功起算日ルールの構成」ページでは、次のオプションを使用できます。

  • アクティブ: このオプションを使用して、年功起算日ルールを有効または無効にできます。ルールがアクティブな場合、雇用データが変更されると、ルール定義に従って年功起算日が自動的に生成されます。ルールがアクティブでない場合は、年功起算日は生成されません。

    ノート: 該当する年功起算日ルールが、アプリケーションで個人の年功起算日を移入するために使用されている場合は、その年功起算日ルールを編集および削除できません。ただし、「アクティブ」フィールドで年功起算日ルールを無効にすることはできます。
  • 年功ルール名: 「交渉団体年功起算日 - アサイメント・レベル」、「企業年功起算日 - 個人レベル」および「雇用主年功起算日 - 雇用関係レベル」などの事前定義済の値のいずれかを選択する必要があります。これらの値は、ORA_PER_SENIORITY_ITEMS参照タイプで定義されます。この共通参照タイプに値を参照コードとして追加することで、「年功ルール名」リストに新しい値を追加できます。

  • 属性: この属性に基づいて年功起算日構成を定義できます。たとえば、雇用主年功起算日の場合は雇用主が年功属性であり、企業年功起算日の場合は企業が年功属性です。年功属性が作成または変更されると、設定のルールに従って、対応する年功起算日がアプリケーションに移入されます。

  • レベル: 年功起算日は、個人レベル、雇用関係レベルおよびアサイメント・レベルで構成できます。各レベルの年功起算日を導出するときに考慮される内容は、次のとおりです。

    • 個人: 個人のすべての雇用関係およびアサイメント。

    • 雇用関係: 雇用関係のすべてのアサイメント。

    • アサイメント: アサイメント・レベルの年功起算日の導出時には、個別のアサイメントのみが考慮されます。

  • 調整Formula: このオプションは、デフォルトでは年功起算日ルール・リスト表で非表示になっています。表の「表示」メニューを使用して、このオプションを表示できます。「雇用年功起算日調整」Formulaタイプを使用して年功起算日調整を計算するように調整Formulaを構成できます。このFormulaは、年功計算で使用されるすべてのアサイメント・レコードについて評価されます。Formulaによって計算された年功起算日調整にゼロ値がある場合、年功起算日計算で調整Formulaは無視されます。調整の更新または訂正が必要な有効日に対してゼロ以外の値を計算するように、Formulaを構成する必要があります。

  • 累計: 勤続期間にギャップがある場合の年功の計算ロジックを指定します。新しい年功ルールを作成する場合、このオプションのデフォルト値は「いいえ」です。このオプションが「はい」に設定されている場合、アプリケーションでは、年功の計算において前の年功計算も考慮します。たとえば、2001年1月1日から2009年12月31日まで組織に関連付けられていた就業者がおり、両方の年功起算日について「累計」オプションが「はい」に設定されているとします。この就業者の関連と年功計算の詳細を次の表に示します。

    処理

    開始日

    終了日

    雇用主

    雇用主年功

    企業年功

    コメント

    採用

    2001年1月1日

    2001年12月31日

    Vision US

    1年

    1年

    グローバル異動

    2002年1月1日

    2002年12月31日

    Vision CA

    1年

    2年

    企業年功は、現在の雇用関係の1年と前の雇用関係の1年の合計です。

    退職

    2002年12月31日

    再雇用

    2007年1月1日

    2007年12月31日

    Vision UK

    1年

    3年

    企業年功起算日は累積として構成されます。したがって、企業年功は、現在の雇用関係の1年と前の雇用関係の2年の合計です。

    グローバル異動

    2008年1月1日

    2009年12月31日

    Vision US

    3年

    6年

    雇用主年功起算日は累積として構成されます。したがって、Vision US雇用主の年功は、現在の雇用関係の2年と前の雇用関係の1年の合計です。

    企業年功起算日は累積として構成されます。したがって、企業年功は、現在の雇用関係の2年と前の雇用関係の4年の合計です。

    退職

    2009年12月31日

  • 編集の許可: ユーザーが「年功起算日」タスクを使用して年功起算日を上書きできるかどうかを指定します。このフィールドの値を「いいえ」に設定した場合は、「年功起算日」ページで対応する年功起算日を編集できません。

  • ガイド付きフローに表示: ガイド付きプロセスに年功起算日を表示できるかどうかを指定します。年功起算日に対してこのオプションが「はい」に設定されている場合、その年功起算日はガイド付きプロセスに表示専用モードで表示されます。

  • 年功ベースの上書き: 年功は、就業者のアサイメントの年功ベース値に基づいて日数または時間数で計算されます。個別の年功ルール・レベルで、年功ベースの上書きを定義できます。たとえば、就業者のアサイメントのベースが日数の場合でも、年功ルールは常に時間数で計算する必要があることを指定できます。

  • 時間数の換算: 単一の換算ルール・セットを使用できない場合、「雇用年功時間数から日数への変換」Formulaタイプを使用して時間数を日数に変換できます。次のような時間数の変換を定義できます。

    • 時間数から日数への変換

    • 時間数から月数への変換

    • 時間数から年数への変換

  • 年功フィルタ: このオプションは、デフォルトでは年功起算日ルール・リスト表で非表示になっています。表の「表示」メニューを使用して、このオプションを表示できます。次の表に、フィルタ条件の使用方法の例を示します。

    年功フィルタ

    就業者タイプ

    年功起算日の計算から処理待ち就業者のみを除外するには、「処理待ち就業者」の値を除くその他すべての値を選択する必要があります。デフォルトでは、「従業員」の値が選択されています。これは、年功起算日の計算に従業員のみが含まれることを意味します。

    雇用主がアメリカにいる就業者に対してのみ年功ルールを計算するには、「アメリカ」の値を選択する必要があります。

    雇用主

    2つの特定の雇用主(LE1およびLE2など)の就業者に対してのみ年功ルールを計算するには、「LE1」および「LE2」の値を選択する必要があります。

    組合および労働協約

    1つの特定の組合および労働協約(UN1およびCA1など)の就業者に対してのみ年功ルールを計算するには、対応するフィルタで「UN1」および「CA1」の値を選択する必要があります。年功ルールについて就業者を評価する際、アプリケーションによって両方のフィルタ条件が適用されます。

    組合員

    組合員に対してのみ年功ルールを計算するには、「はい」の値を選択する必要があります。