関連値セットを使用した勘定体系セグメント依存性管理

関連値セットを使用して、勘定体系で2つのセグメント間の依存関係を定義し、データ入力時に有効な組合せのみが使用されるようにします。これらの関係は、新規または既存の勘定体系に対して即時に定義できます。

相互検証ルールを使用してセグメントの値を別のセグメントに基づいて検証する場合、相互検証ルールを関連値セット・ルールに変換し、仕訳処理のパフォーマンスを向上させることを検討してください。

関連値セットは、値が別の独立タイプの値セットと関連付けられている独立タイプの値セットです。関連値セットでは、勘定体系セグメント値選択リストに、前のセグメントで選択された値に基づいて関連値のリストが自動的に表示されます。

たとえば、勘定体系に会社セグメントとディビジョン・セグメントがあるとします。US East社にはCarディビジョンとTruckディビジョンのみのトランザクションがあり、US West社ではMotorcycleディビジョンとCarディビジョンのみを扱います。会社セグメントとディビジョン・セグメント間の関係を定義すると、セグメント値間の関係を適用できます。

セグメント順序およびセグメント値リスト

勘定体系のセグメントの順序は、関連値セットの動作に影響します。たとえば、会社セグメントの値によってディビジョン・セグメントの有効な値が決定される場合、勘定体系内のセグメントの順序を定義する際に、会社セグメントはディビジョン・セグメントの前にある必要があります。

利点

関連値セットを使用する利点をいくつか示します。

  • 値セットの関係により自動的に有効な値フィルタが後続のセグメントに適用されるため、間違った勘定科目組合せを入力する可能性が低くなります。

  • 新しい勘定科目組合せが有効であると判断する前に、アプリケーションで多数の相互検証ルールを繰り返しスキャンする必要がないため、データ入力時のパフォーマンスが向上します。

ヒントおよび考慮事項

関連値セットを使用する場合は、次の点を考慮してください。

  • 両方の値セットの検証タイプが「独立」である必要があります。

  • 会社セグメントと会社間セグメントの関係を作成する予定の場合は、セグメントに異なる値セットを割り当てる必要があります。

  • 値セットのペア間の関係を作成または更新したら、勘定体系構造が正常に再デプロイされていることを確認します。

  • 後続のセグメントの有効値のリストは、前のセグメントの値に基づいてフィルタされます。

    たとえば、勘定体系のセグメントの順序は、会社、コスト・センター、勘定科目、補助科目、製品です。会社とコスト・センターの値セットが関連していると仮定すると、コスト・センター・セグメントの値のリストは、会社セグメントで選択された値に基づいてフィルタされます。すでに使用されている勘定体系構造のセグメントの順序は変更できないため、勘定体系構造を慎重に計画し、適切なセグメント順序を決定することが重要です。

  • 関連値セット値の包括的なマッピングを完了します。

    2つの値セットが関連している場合は、トランザクション入力中に有効な勘定科目組合せを作成できるように、前の処理セグメントのすべての値を後続のセグメントの1つ以上の値にマップする必要があります。処理セグメント値に対するマッピングが存在しない場合、その処理セグメント値に対する関連セグメント値選択リストは空白になります。

  • 値セット間に新しい関係を作成する場合は、すべての関連値が入力されるまで有効にしないでください。値のマッピングが終了したら、関係を有効にします。

  • 関連値のインポート方法を使用して、値セット関係および関連値の一括アップロードおよびインポートを実行します。別の方法として、「スケジュール済プロセス」ページを使用して、「カンマ区切り値ファイルのアップロード」プロセスを発行することもできます。

  • 既存の勘定体系に対して値セット関係を適用できます。2つの値セット間の関係を作成すると、その関係は関連する値セットのペアを使用するすべての勘定体系に影響を与えます。

  • 既存の関係に関連性がなくなった場合は、その関係を使用不可にできます。関連値セットと値マッピングを削除した場合は、後で必要に応じて関係を再定義する必要があります。

  • 新しい関係に違反する既存の勘定科目組合せは引き続き有効とみなされます。