企業体系の高速実装の概要

一般会計用の高速実装ワークブック・テンプレートを使用すると、企業体系の次の一般的な設定オブジェクトを迅速に実装できます。

  • 値セット、値セット値、構造および構造インスタンスを含む勘定体系

  • アプリケーションでツリーおよびツリー・バージョンにより表される勘定科目階層

  • 会計カレンダ(月次タイプのみ)

  • 法的エンティティ

  • プライマリ元帳、およびプライマリ貸借一致セグメント値に対する法的エンティティ割当て

  • ビジネス・ユニット

  • アプリケーションに記録されるトランザクションの順次IDを生成するルール

  • 各種財務アプリケーションの設定オブジェクトを、オブジェクトの会計仕様とともに選択します

高速実装企業体系設定を完了すると、企業体系に基づいたサンプルの財務レポートおよび勘定科目グループも自動的に生成されます。勘定科目グループは、収益インフォレットや費用インフォレットなどのレポート・ダッシュボード、およびクローズ・モニターで使用されます。

実装は、次の要件を考慮して慎重に計画してください。

  • 勘定体系セグメントを決定します。

  • セグメント値および階層データを、指定されたフォーマットで作成します。

  • 法的エンティティ、住所およびビジネス・ユニットを特定します。

  • 会計活動を追跡するための重要な勘定科目(留保利益、現金、売掛/未収金、買掛/未払金、最上位の収益親勘定や経費親勘定など)を決定します。

  • カレンダ開始日およびその周期パターンを決定します。

  • プライマリ貸借一致セグメント値、法的エンティティおよびビジネス・ユニットの関係を確定します。

  • 文書および仕訳連番の要件を決定します。

「設定および保守」作業領域で、「高速実装のための財務構成の定義」タスク・リストを含む実装プロジェクトを作成します。「スプレッドシートでの勘定体系、元帳、法的エンティティおよびビジネス・ユニットの作成」タスクを使用して、ワークブックをダウンロードします。

注意: 高速実装企業体系構成は、1回かぎりの初期化で使用するものです。構成に対して許可された特定の変更を行うかぎりは、それらの変更はアプリケーションで直接行う必要があります。元帳、法的エンティティおよびビジネス・ユニット・ファイルの初期アップロード後、基本会計構成フレームワークが1回のみ作成されて、永続的に設定されます。このフレームワークには、元帳とそれに割り当てられた勘定体系、カレンダと通貨の割当て、およびこれらのコンポーネントの関連定義が含まれます。