セグメント・ラベルの例
勘定体系の各セグメントは、その目的を明確に示すラベルで修飾できます。このラベルの指定は、記録されたトランザクションと残高を表示および処理する方法を判断するために、Oracle Fusion General Ledgerのプロセスで使用されます。
シナリオ
6つのセグメントがある勘定体系を作成します。General Ledgerでは、勘定体系に対して最大30セグメントを選択できます。必要なセグメント・ラベル(クオリファイア)の数に従って決定された3つの必須セグメントが最小限必要です。必要なセグメント・ラベルは、次のとおりです。
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プライマリ貸借一致セグメント: 組織の会社ディメンションを表すために一般に使用される主要な貸借一致セグメントです。このラベルが設定されているセグメントには、別のラベルを設定できません。
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コスト・センター・セグメント: 原価を収集してレポートする組織の最小セグメントです。Oracle Fusion Assetsを実装している場合は、このセグメントを作成する必要があります。
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勘定科目セグメント: 明確な勘定科目タイプ(資産、負債、資本、収益および費用の勘定)に従ったトランザクションおよび残高の分類です。このラベルが設定されているセグメントには、別のラベルを設定できません。
次のオプションのセグメント・ラベルが使用可能で、これらすべてを実装します。
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第2貸借一致セグメント: プライマリ貸借一致セグメント以外の追加のディメンションでトランザクションを貸借一致させるために使用されます(必要な場合)。
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第3貸借一致セグメント: 第2貸借一致セグメント以外の追加のディメンションでトランザクションを貸借一致させるために使用されます(必要な場合)。
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会社間セグメント: 特定の取引会社を識別して、会社間の貸借を追跡するために使用されます。会社間として修飾されたセグメントは、3つの貸借一致セグメント・クオリファイアのいずれかと同時に設定することはできません。このセグメントの値セットの値は、プライマリ貸借一致セグメントと同じである必要があります。
セグメント・ラベルは、勘定体系内で1回のみ割り当てることができます。次の表は、勘定体系の各セグメントに割り当てられるセグメント・ラベルを示しています。
セグメント |
ラベル |
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会社 |
プライマリ貸借一致セグメント |
コスト・センター |
「コスト・センター・セグメント」および「第2貸借一致セグメント」 |
事業所 |
第3貸借一致セグメント |
勘定科目 |
勘定科目セグメント |
製品ライン |
該当なし |
会社間 |
会社間セグメント |
Oracle Transactional Business Intelligenceレポートでは、ラベルが指定された勘定体系のセグメントはすべて、レポートの基礎となるデータで自動的に保守されます。修飾されていないセグメントに格納された情報の詳細度は要約され、Oracle Transactional Business Intelligenceでは、セグメントごとの詳細なレポートを提供できません。そのようなセグメントについて詳細なレポートを実行する機能を保持するには、これらのセグメントを修飾するユーザー定義ラベルを作成します。
たとえば、勘定体系の1つのセグメントが製品ラインに基づいており、セグメント・ラベルは一切適用できません。組織では、製品ラインベースのOracle Transactional Business Intelligenceレポートを導出する必要があります。Product Lineというユーザー定義ラベルを作成し、このラベルを使用して勘定体系の製品ライン・セグメントを修飾します。