セグメント・ラベル
セグメント・ラベルによって、勘定体系構造の特定のセグメントが識別され、それらのセグメントに特別な機能が割り当てられます。ベスト・プラクティスとして、勘定体系構造内で各セグメント・ラベルを1回割り当てることをお薦めします。
勘定体系で使用できるセグメント・ラベルは次のとおりです。
貸借一致
各貸借一致セグメント値または複数の貸借一致セグメント値の組合せに対して、すべての仕訳の貸借が一致していることを保証します。プライマリ貸借一致セグメント値へのアクセスを保護するには、データ・アクセス・セットを使用する必要があります。一般会計アプリケーションでは、仕訳で必要な貸借一致明細が自動的に計算および作成されます。たとえば、あるエンティティの売掛/未収金と別のエンティティの買掛/未払金が認識されます。プライマリ貸借一致、第2貸借一致および第3貸借一致の3つの貸借一致セグメント・ラベルがあります。プライマリ貸借一致セグメント・ラベルは必須です。
コスト・センター
原価が収集されてレポートされる組織の最小セグメントを表します。機能原価タイプによる勘定科目のグループ化を容易にし、複数の勘定科目にまたがる特定のビジネス経費の追跡に対応します。コスト・センターは、経費とヘッドカウントのデータを組み合せて原価にするため、詳細な分析およびレポートに役立ちます。コスト・センターはオプションですが、次の場合は必須になります。
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Oracle Fusion Assetsで減価償却、追加およびその他のトランザクションを追跡する場合。
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Oracle Fusion Expenseで経費承認限度を保存する場合。
勘定科目
勘定科目タイプ(資産、負債、費用、収益または資本)、転記が許可されるかどうか、およびセグメント値に固有のその他の情報を決定します。勘定科目セグメントは、残高キューブの財務カテゴリ・ディメンションにマッピングされ、アドホック・レポートおよびトランザクション・ダッシュボードが使用可能になります。この機能は、Oracle Fusion Business Intelligence Enterprise Editionを使用して、費用トランザクションおよび収益トランザクションを分析およびドリルします。勘定科目セグメント・ラベルは必須です。
会社間
オプションで、会社間貸借一致機能で使用するためにセグメントを割り当てます。プライマリ貸借一致セグメントまたは勘定科目セグメントは会社間セグメントとして使用できません。プライマリ貸借一致と会社間の両方の値セットに同じ値を割り当てることができます。また、プライマリ貸借一致セグメントと会社間セグメントに同じ値セットを割り当てることができます。値セットまたは値を共有することで、次のようになります。
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組織全体にわたって会社間会計に内在する貸借関係を明確に可視化できます。
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保守が少なくなり、完全性が確保されます。
ただし、値セットを共有する場合は、両方のセグメントに適用されるルールとしてセグメント値セキュリティ・ルールを適用すると、問題が発生することがあります。このルールによって、特定の値へのアクセスが制限されて、会社間入力が複雑になる場合があります。たとえば、貸借一致セグメント・レベルでは、会社01にアクセスでき、会社02にはアクセスできない場合があります。そのため、01と02の間のトランザクションに対する会社間入力は入力できません。