Revenue ManagementとOracle E-Business Suiteの統合のガイドライン

Oracle Revenue Managementを使用すると、企業のエンドツーエンドの収益遵守プロセスおよび収益認識プロセスを自動化できます。

Oracle E-Business Suite製品をRevenue Managementと統合して、ソース文書明細をアップストリーム営業サイクル・システムからRevenue Managementにインポートできます。

注意: トランザクション・ソースを有効にした後で、無効にすることはできません。したがって、これらの製品のいずれかとデータを統合する前に、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「Revenue Management Cloud Service solution for Oracle E-Business Suite」ドキュメント・ノート(2244173.1)で、必要な統合設定ステップを確認して完了してください。

この機能を使用して、次のOracle E-Business Suite製品をRevenue Managementと統合します。

  • Receivables: 「システム・オプション」ページで指定した開始日とトランザクション・ソースに基づいて、「完了」ステータスのすべてのトランザクションがRevenue Managementに統合されます。Oracle E-Business Suite Receivablesにおける偶発の履行は、収益認識の充足イベントとしてRevenue Managementに送信されます。

  • Order Management: 「システム・オプション」ページで指定した開始日とトランザクション・ソースに基づいて、「記帳済」ステータスのすべての販売オーダーおよび返品がRevenue Managementに統合されます。「収益基準データの抽出」プロセスにより、オーダーの履行に基づいて充足イベントがRevenue Managementに送信されます。

  • Service Contracts: 「システム・オプション」ページで指定した開始日に基づいて、すべての承認済サービス契約がRevenue Managementに統合されます。Oracle E-Business Suite Service Contractsによって請求スケジュールが管理され、Revenue Managementによって収益スケジュールが管理されます。Revenue Managementでは、終了および価格とサービス期間の変更を追跡する文書バージョンが作成されます。Revenue Managementでは、契約終了および価格とサービス期間の変更がサポートされます。

  • General Ledger: Oracle E-Business Suite製品から抽出されたトランザクションに対してRevenue Managementで作成された会計仕訳は、Oracle E-Business Suite General Ledgerに統合できます。

開始日には、2014年1月1日以降の任意の日付を指定できます。移行フェーズでは、次のことができます。

  • 履歴収益および請求データをRevenue Managementにインポートします。

  • 顧客契約の作成および評価に必要なすべてのプロセスを実行します。

  • 契約の履行義務全体にトランザクション価格を配分します。

  • 会計仕訳を作成します。

このフェーズでは、導出された契約を破棄し、契約および履行義務識別ルールを変更し、プロセスを再実行して最新の構成に基づいて契約を作成できます。

Oracle E-Business Suiteアプリケーションからのデータの抽出

Oracle E-Business Suite Receivables、Order ManagementおよびService ContractsからRevenue Managementにデータをインポートするには、Oracle E-Business Suiteで次のステップを完了します。

  1. データを抽出するOracle E-Business Suiteアプリケーションから、「収益基準データの抽出」プロセスを実行します。

  2. データを抽出するOracle E-Business Suiteアプリケーションから、「収益管理データ・エクスポート・ファイルの作成」プロセスを実行します。

  3. 「請求データ・ファイルの作成」プロセスを実行して、Oracle E-Business Suite Receivablesから請求データ・ファイルを作成します。

「収益管理データ・エクスポート・ファイルの作成」プロセスおよび「請求データ・ファイルの作成」プロセスにより、「Fusionファイル転送、ESSジョブ・ローダー」プロセスがトリガーされ、Oracle Receivablesにファイルが転送されます。このプロセスにより、Oracle Fusion Cloud Applicationsで「ファイル・インポートおよびエクスポート」プロセスが開始され、ファイルがRevenue Managementの表にインポートされます。

Oracle E-Business Suiteアプリケーションからデータをインポートした後

Oracle E-Business Suiteからデータを抽出した後、Revenue Managementで次のステップを実行します。

  1. Revenue Managementでソース・データを検証して修正します。

    • 顧客契約データの検証プロセスを実行します。

    • 「スプレッドシートでの契約文書エラーの修正」タスクを使用して検証エラーを修正します。

  2. 「顧客契約の識別」プロセスを実行して、契約を識別および作成し、収益を認識します。

Oracle E-Business Suite General Ledgerへのデータの転送

「会計の作成」プロセスでは、Oracle E-Business Suite Order Management、Service ContractsおよびReceivablesからインポートされた営業サイクル・データに基づいて、Revenue Managementで会計契約の履行義務に対して会計仕訳が作成されます。会計仕訳は、フラット・ファイルを介して、Revenue ManagementからOracle E-Business Suite General Ledgerに転送できます。

会計仕訳を作成してOracle E-Business Suite General Ledgerに転送するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Financials Cloud内で、「プロファイル・オプションの管理」タスクに移動します。

  2. 「Oracle EBS GLへの転送使用可能」プロファイル・オプションを「はい」に設定します。

  3. 「設定および保守」から補助元帳会計の管理タスクにナビゲートします。補助元帳「収益管理」で、転送オプションを「Oracle EBS GL」に設定します。

  4. 「会計の作成」プロセスを実行します。このプロセスによって、会計仕訳がフラット・ファイルに転記されます。このファイルは、Oracle E-Business Suite General Ledgerでさらに処理できます。

  5. Oracle E-Business Suite General LedgerでEBIZ GL: 「Fusion Subledger Accountingから仕訳をインポート」プロセスを実行して、Oracle E-Business Suite General Ledgerへの会計仕訳の転記をトリガーします。

Oracle E-Business Suiteからの追加データ要素の抽出

「収益管理データ・エクスポート・ファイルの作成」プロセスによって、必要なすべてのデータ要素および一般的に使用されるデータ要素が抽出されます。

標準プロセスで取得されない追加データ要素を抽出するには、「収益管理データ・エクスポート・ファイルの作成」プロセスによって提供される変換フックを使用します。この変換フックを使用すると、次のものを抽出できます。

  • Oracle E-Business Suite内の追加データ要素

  • レガシー・アプリケーションやデータ・ウェアハウスなどの外部の場所の追加データ要素

その後、変換フックによって値がインタフェース表に移入されます。

会社定義のコードを使用して、指定した表またはビューから値を選択し、一般的な列に値を移入できます。これらの追加データ要素は、ルール定義で構成可能属性としてRevenue Managementで使用できます。

ノート: ユーザー・インタフェース・ページには、デフォルトではこの情報は表示されません。付加フレックスフィールドを使用して情報を表示できます。

顧客および品目のインポート

顧客および品目をインポートする前に、ファイルベース・データ・インポート・ツールを使用して、Oracle Trading Community ArchitectureおよびOracle Product Information Managementで顧客および品目の同一コピーを作成します。ファイルベース・データ・インポートのスプレッドシートに、顧客の相互参照値として、Oracle E-Business Suiteアカウントおよびサイト識別子を指定し、品目の相互参照値として、Oracle E-Business Suiteで品目の識別に使用される番号を指定します。Revenue Managementでは、相互参照レコードを使用して値を導出します。

Oracle Receivablesで複数の顧客データをインポートします。顧客データの詳細は、Oracle Financials Cloud現預金のための売掛/未収金クレジットの実装ガイドを参照してください。

Oracle Product Information Managementで複数の品目をインポートします。品目の詳細は、Oracle SCM Cloud製品管理の実装ガイドを参照してください。