手動クレジット・カード払戻の処理方法
以前に送金されたクレジット・カード入金の全部または一部を顧客のクレジット・カード口座に払い戻すことができます。
未消込入金額に対してクレジット・カード払戻を発行して、マイナスのその他入金を生成します。その後、「自動送金の作成」プログラムを実行し、このマイナスの入金を処理して、資金を業者の口座から顧客のクレジット・カードに振り替えて戻します。
手動クレジット・カード払戻に影響する設定
手動クレジット・カード払戻に影響する設定は、次のとおりです。
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Oracle Paymentsで次の資金取得設定を完了します。
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フォーマットの定義
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支払システムの定義
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システム・セキュリティ・オプションの定義
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外部支払システムの統合
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クレジット・カード・ブランドの定義
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資金取得支払方法の定義
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資金取得プロセス・プロファイルの定義
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内部受取人の定義
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クレジット・カード払戻売掛/未収金活動: クレジット・カード払戻売掛/未収金活動を定義します。この活動によって、クレジット・カード払戻の決済に使用する一般会計の決済勘定が識別されます。
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クレジット・カード払戻戻し処理事由参照: クレジット・カード払戻の事由を示す参照値を定義します。
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クレジット・カード・トランザクション入金区分: 当初のクレジット・カード・トランザクションで、作成方法が「自動」の入金区分を使用します。
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クレジット・カード・トランザクション送金方法: 当初のクレジット・カード・トランザクションで、送金方法が「標準」の入金区分を使用します。これらの支払の払戻を行う場合、クレジット・カード払戻(マイナスのその他入金)によって、当初の入金から送金方法が継承されます。
手動クレジット・カード払戻の処理方法
「自動送金の作成」プログラムは、マイナスのその他入金情報をPaymentsに渡します。「自動送金の作成」プログラムは、Paymentsを使用して、資金をクレジット・カード会社と業者の銀行の間で相互に振り替えます。
Paymentsは、クレジット・カードが失効していても、払戻を開始します(通常、失効したクレジット・カードは、新しい有効期限で再発行されるため)。クレジット・カードが失効して再発行されていない場合、クレジット・カード会社によってトランザクションは拒否され、Paymentsによって払戻の戻し処理が行われます。
クレジット・カード払戻の開始中に処理を間違えた場合、マイナスのその他入金が承認および送金されているかどうかによって、次の2つの方法のいずれかを使用してそのエラーを修正できます。
マイナスのその他入金が承認および送金されていない場合、次のいずれかのステップを実行します。
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入金からクレジット・カード払戻の消込明細の消込を取り消します。Receivablesは、マイナスのその他入金の戻し処理を行い、必要な仕訳を作成します。
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クレジット・カード払戻消込に消し込む金額を変更します。Receivablesは、当初のマイナスのその他入金の戻し処理を行い、正しい金額で新しいマイナスのその他入金を作成します。
マイナスのその他入金が承認および送金されている場合、次のいずれかのステップを実行します。
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資金が顧客口座に振り替えられている場合、未回収残高を顧客に請求するデビット・メモを作成します。
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資金が顧客口座に振り替えられていない場合、マイナスのその他入金の戻し処理を行います。この処理によって、当初の支払から払戻の消込が取り消されます。必要に応じて、新しい払戻消込を当初の支払に消し込むことができます。
クレジット・カード払戻のある入金の戻し処理
マイナスのその他入金が送金される前または後に、クレジット・カード払戻消込のある入金の戻し処理を行うことができます。
マイナスのその他入金が承認および送金されていない場合、入金の戻し処理を行うと、入金のクレジット・カード払戻明細の消込が取り消され、関連するマイナスのその他入金の戻し処理が行われます。
マイナスのその他入金が承認および送金されている場合、入金の戻し処理を行っても、クレジット・カード払戻消込は自動的に取り消されません(Receivablesでは、入金の払戻がすでに行われているとみなされるため)。この場合、当初の入金の戻し処理を行うには、デビット・メモ戻し処理を作成する必要があります。
当初の支払も払戻も決済されていない場合、銀行での突合せを行うために、実際のクレジット・カード払戻(マイナスのその他入金)と支払の戻し処理を行うことができます。マイナスのその他入金の戻し処理を行うと、当初の入金から払戻の消込が自動的に取り消されます。その後、当初の入金の戻し処理を行い、トランザクションを再オープンできます。