税金の管理およびデフォルト
税制の税金の詳細を設定します。税制の個別の税金ごとに、税金の計算およびレポートに使用されるステータス、税率および税務処理基準のレコードを含めます。
Oracle Fusion Taxでは、税制用に作成した各税金に、税制の税金情報のデフォルトが設定されます。この情報は、必要に応じて税レベルで変更したり、デフォルトや上書きを追加したりできます。
管理およびデフォルトの定義
次の表は、税金レベルで使用可能なデフォルトと管理について説明しています。
ヘッダー・リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
シミュレーション用に税金使用可能 |
税金シミュレータ機能内で、この税金を計算に使用できるかどうかを管理します |
なし |
なし |
選択すると、「税金の評価」がシミュレーションに対して有効な場合に、税金シミュレータの計算にこの税金を使用できます。 |
トランザクションでの税金使用可能 |
トランザクションでこの税金を使用できるかどうかを管理します。このオプションを選択すると、この税金の設定が正確かつ完全であることを検証するための整合性チェックがトリガーされます |
なし |
なし |
選択すると、該当する場合に、この税金がトランザクションで使用されます。選択しないと、トランザクション時に適用可能な税金としてこの税金が処理されません。 |
「税金情報」リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
税金通貨 |
税制内の税金のデフォルト通貨 |
税制 |
なし |
計算およびレポート用に税金通貨を定義します |
最小計上可能ユニット |
税務当局に報告する通貨の最小単位。たとえば、0.05 GBPは5ペンスが最小単位であることを示します |
税制 |
なし |
トランザクション時の最小計上可能ユニットを定義します |
税金精度 |
税金端数処理のための小数点位置を示す1桁の整数 |
税制 |
なし |
税金計算時の税金精度を定義します |
換算レート・タイプ |
ある通貨を別の通貨に換算するために使用される特定の換算レート表。たとえば、旅行業界で使用される英国旅行業協会換算レート |
税制 |
なし |
トランザクション時に必要に応じて使用される換算レートを定義します |
端数処理ルール |
値に対する端数処理の実行方法を定義するルール。たとえば、次の値に切上げ、次の値に切下げ、四捨五入のいずれかです。 |
税制 |
なし |
トランザクション時に端数処理を管理できます。 |
複合優先度 |
この税金に対して複合化または被複合化される他の税金との比較で、この税金を計算する順序を定義します。優先順位値が最も小さい税金が最初に計算されます。 |
なし |
なし |
トランザクション時に適用される税金が計算される順序を管理します |
レポート税務当局 |
税金レポートの送信先のデフォルト税務当局 |
税制 |
税務登録 |
なし |
回収税務当局 |
税金の送金先のデフォルト税務当局 |
税制 |
税務登録 |
なし |
消込済金額処理 |
前払時に税金を再計算するか、按分するかを管理します。デフォルトは「再計算済」です |
なし |
なし |
Oracle Fusion Payablesの機能と、支払によって税額の再計算または按分がどのようにトリガーされるかを管理します |
相殺税として設定 |
この税金を相殺税として定義します |
なし |
なし |
このオプションを選択すると、「管理」リージョンと「税金例外と免税の管理およびデフォルト」リージョンが使用不可になり、これらのリージョンに入力された値はすべて消去されます |
税金をレポート目的のみに設定 |
この税金がレポート目的のみに設定されているかどうかを定義します |
なし |
なし |
この税金をレポートにのみ使用し、税勘定エントリを作成しないかどうかを管理します |
「管理およびデフォルト」タブ、「管理」リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
税金課税基準 |
税金控除または債務の基準となるイベントを指定します。このイベントは、税金がレポート対象とみなされる基準でもあります。 |
なし |
税率 |
このオプションは、第一者税務登録のオプションと組み合せて使用します。 |
税込方法 |
税金が次のいずれであるかを定義します。
|
なし |
なし |
このオプションは、税金、パーティ税金プロファイル、税務登録およびトランザクション詳細に関するその他の設定とともに使用して、トランザクション時の明細金額の税込を管理します |
税込明細の上書きおよび入力の許可 |
内税または外税の明細金額を上書きして入力できるかどうかを管理します |
税制 |
税率 |
なし |
税金端数処理上書きの許可 |
税金登録レコードに定義されている端数処理の上書きを許可します |
税制 |
なし |
このオプションを使用して、この税金を登録するための税務登録レコードの税金端数処理設定を上書きします |
計算済税金明細の上書きの許可 |
「トランザクション税金明細上書き」プロファイル・オプションも設定されている場合、トランザクション時に計算された税金明細を上書きできます |
なし |
なし |
このオプションは、構成所有者税金オプションの「トランザクション税金明細上書き」プロファイル・オプションと「計算済税金明細の上書きの許可」オプションとともに使用して、トランザクション時に計算された税金明細を更新できるようにします。これらのオプションのいずれかが設定されていない場合、トランザクション時に計算された税金明細の更新は許可されません。 |
手動税金明細の入力の許可 |
トランザクション時に手動税金明細を入力できるようにします。 |
なし |
なし |
このオプションは、構成所有者税金オプションの「手動税金明細の入力の許可」オプションとともに使用します。両方のフィールドが設定されている場合は、トランザクション時に手動税金明細を入力できます。 |
法的登録番号の使用 |
税金登録番号がパーティの法的登録番号と同じかどうかを管理します |
なし |
なし |
このオプションを選択した場合、トランザクション税務登録番号として既存の法的エンティティ登録番号を選択できます。 |
重複登録番号の許可 |
異なるパーティに対して重複した税務登録番号を入力できるかどうかを管理します |
なし |
なし |
このオプションを選択した場合、異なるパーティに対して重複した税務登録を入力できます |
複数管轄区域の許可 |
この税金に対して複数の課税管轄区域を同時に入力できるかどうかを管理します |
なし |
なし |
このオプションを選択すると、この税金に対して複数の税管轄区域を同時に作成できます。 |
管轄区域の一括作成の許可 |
この税金の親地理および地理設定を使用して、管轄区域機能の一括作成を許可するかどうかを管理します |
なし |
なし |
このオプションを選択した場合、この税金に対して管轄区域の一括作成機能を使用できます |
「税勘定管理」リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
税勘定作成方法 |
この税金に使用される税勘定を、この税金に関連付けられた設定から導出するか、「税勘定ソース」フィールドで定義された別の税金からコピーするかを管理します。 |
なし |
なし |
値ごとの動作:
|
税勘定ソース |
トランザクション時に使用する税勘定の導出に使用する税金を定義します |
なし |
なし |
「税勘定作成方法」フィールドの値が「既存の税金からの税勘定を使用」の場合に使用します |
「税金例外と免税の管理およびデフォルト」リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
税金例外の許可 |
この税金に対して税金例外を許可するかどうかを管理します |
なし |
税金ステータス |
なし |
既存の税金からの税金例外を使用 | 税金例外がこの税金から導出されるか、同じトランザクションの「税金例外ソース」フィールドの値で指定されている別の税金から導出されるかを管理します | なし | なし | この税金の税金例外を自分で定義できるか、またはトランザクション時に同じ税金明細の関連する別の税金に対して定義された税金例外から導出するかを管理します |
税金例外ソース | 「既存の税金からの税金例外を使用」オプションが選択されている場合に、ソースとして使用する税金を定義します | なし | なし | 「既存の税金からの税金例外を使用」オプションとともに使用し、この税金について顧客にすでに作成されている税金例外を使用します |
免税の許可 |
この税金に対して免税を許可するかどうかを管理します |
なし |
税金ステータス |
なし |
既存の税金からの免税を使用 |
免税がこの税金から導出されるか、同じトランザクションの「免税ソース」フィールドの値で指定されている別の税金から導出されるかを管理します |
なし |
なし |
この税金の免税を自分で定義できるか、またはトランザクション時に同じ税金明細の関連する別の税金に対して定義された免税から導出するかを管理します。 |
免税ソース |
「既存の税金からの免税を使用」オプションが選択されている場合に、ソースとして使用する税金を定義します |
なし |
なし |
「既存の税金からの免税を使用」オプションとともに使用し、この税金について顧客にすでに作成されている免税を使用します |
「税金控除管理およびデフォルト」リージョン
フィールド |
説明 |
デフォルト取得元 |
デフォルト表示先 |
管理 |
---|---|---|---|---|
税金控除の許可 |
この税金で税金控除を処理するかどうかを管理します。 |
なし |
なし |
このオプションが選択されている場合、この税金に対して税金控除を設定できます |