税務処理基準構成

基本税金構成で事前定義されている税務処理基準のデフォルトを使用して、単純な税金モデルを作成します。最終的な税金計算を行う前に、トランザクションに関連する各税金要件を考慮する複雑な税金要件の税務処理基準を作成することもできます。

税金決定プロセスを実行すると、基本税金構成設定に対して定義された税務処理基準およびトランザクションの詳細が優先度順に評価されます。最初のルールの結果により、次のように処理されます。

  • 正常に評価された場合は、ルールに関連付けられている結果が使用されます。

  • 正常に評価されなかった場合は、評価が成功するか、またはデフォルト値が見つかるまで、次のルールが評価されます。

税務処理基準構成

税務処理基準設定の複雑さは、次の基準で分類されます。

  • 税務処理基準不要

  • 単純な税務処理基準の制度

  • 複雑な税制

次の表に、これらの各カテゴリに関連するシナリオと処理を示します。

カテゴリ

シナリオ

処理

税務処理基準不要

税務当局は、すべての販売および購買トランザクションに対して同じ税率で課税します。税金適用、税率および控除率は、次によっては異なりません。

  • トランザクションに対するパーティ

  • トランザクション内の製品またはサービス

  • トランザクションに関連するビジネス・プロセス

税金に対して、税金ステータス、税率および税金控除率の税務処理基準のデフォルトを定義します。

税金決定プロセスでは、税務処理基準のデフォルトを使用して税金が決定されます。

単純な税務処理基準の制度

税務当局は、トランザクションに対して税金を同率で課しますが、識別可能な一連の単純な例外があります。例外は、次のいずれかに対して適用されます。

  • 特定のパーティなど、トランザクションの一部分のみ

  • 単純な方法で要約できるパーティ、製品およびトランザクション・プロセスの組合せ

ルールの単純なセットを作成します。

たとえば、供給場所と税務登録を識別し、その他のプロセスには税務処理基準のデフォルト値を使用します。

税金決定プロセスでは、税務処理基準および税務処理基準のデフォルトを使用して税金が決定されます。

複雑な税制

特定の国の税制には、トランザクションに対して適用可能な税金および税率を決定するために複雑なロジックが必要です。税金適用と税率の両方が、次に基づいて異なる場合があります。

  • 当初の場所

  • 移動先の場所

  • パーティ登録

  • 税金ステータス

  • サービス

  • 要素の組合せ

場合によっては、ある税金の課税対象額が、同じトランザクションの別の税金の金額に基づいている可能性があります。さらに、税額自体が別の税金の税額に依存することもまれにあります。

税務処理基準を設定し、税金決定プロセスの各ステップを識別するのに必要なロジックを定義します。

税金決定プロセスでは、税務処理基準を使用して税金が決定されます。