プロジェクト・コスト修正の処理方法
プロジェクト・コスト修正には、Oracle Fusion Project Costingにプロジェクト・トランザクションをインポートした後で必要になる支出項目の変更が含まれます。
たとえば、トランザクションがプロジェクトまたはタスクに正しく賦課されていない場合、プロジェクト・コスト修正が必要です。別のプロジェクトまたはタスクへのコストの転送や支出項目のコストまたは間接費レートの変更といった支出項目修正を実行することによって、トランザクションを修正できます。Oracle Fusion Project Costingによって、支出項目が修正され、関連するコスト処理が実行されます。支出項目をレビューしてから、様々な原価計算および請求の修正を実行できます。
プロジェクト・コスト修正に影響する設定
修正を許可する文書入力オプションによって、その文書入力用に作成された支出項目で修正が実行可能かどうかが決定されます。
修正の処理方法
修正を実行して、コストまたは相互賦課金額の再計算、通貨換算の再計算、請求ステータスの変更、数量の分割および別のプロジェクトまたはタスクへの支出項目の転送を行うことができます。1つまたは複数の支出項目に対して1つ以上の修正を実行できます。ただし、影響を受ける支出項目の数に関係なく、一度に実行できる修正のタイプは1つのみです。権限に応じて、修正を承認のために発行するか、または修正を承認して再処理のために発行できます。
アプリケーションによって、コスト処理とともに修正について支出項目が処理されます。支出項目に対して基本検証が実行されます。次に、修正タイプに応じて、支出項目に対し、「コスト・トランザクションのインポートおよび処理」プロセスが実行されます。
アプリケーションにより、価格設定、会計処理、期間導出、トランザクション管理違反などのプロセス検証エラーに対して、自動的に処理がロールバックされます。支出項目の分割および転送の修正では、支出項目のいずれかの転送が失敗した場合、アプリケーションでは新しい支出項目も関連するコスト配分も作成されません。当初の支出項目が棄却済ステータスに設定され、エラーの詳細が支出項目の修正履歴に表示されます。請求可能ステータスの変更や直接費および間接費再計算などのその他の修正の場合、アプリケーションにより、配分逆仕訳および新しいコスト配分の作成がロールバックされ、当初の支出項目が棄却済として更新されます。管理予算に対して資金の引当がすでに行われた支出項目に対して実行された修正は、取り消すことができません。
アプリケーションでは、修正の発行者や発効日など、支出項目の修正履歴がトラッキングされます。また、原価計算、請求または収益のいずれが修正の発生元であるかも記録されます。エラーをレビューしてから、修正を取り消すか再処理します。
特定の期間のコスト配分をレビューし、比較してから、他のアプリケーションの金額に対してコスト金額を消し込むことができます。